1997年8月 九州(3~4日目)錦川鉄道、ドリームにちりん・つばめ、肥薩線 他
旅行3日目は錦川鉄道、岩徳線、美祢線、仙崎支線に寄って山陰本線の西端部を経由して下関に到着。ここから船で門司港に渡り、「九州旅行」3日目の夕方にようやく九州上陸となりました。ここから「ドリームにちりん」「ドリームつばめ」の夜行2連泊を挟んで平成筑豊鉄道、肥薩線、三角線などに乗車しました。
平成9年(1997年)8月25日(月)
520にモーニングコール(自動)をセット。530頃起床。室内のティーサーバーでお茶だけ飲んで出発。フロントに鍵返却。前日に支払いを済ませており、追加払はなかった。
広島駅まで歩く。荷物もあるので15分くらいかかったようだ。駅前の路面電車の写真を1枚撮って改札へ。
◎広島 646→732 岩国 南岩国行321M 115系4両編成2両目=モハ114-3007
広島駅の乗車口改札で、青春18きっぷ4回目欄に今日の日付印を貰う。既に改札正面の1番線に321Mが入っているので乗車。通勤通学時間帯にかかりかけているが、座れる。車両は115系だが2ドアに改造され、ドア間は転換クロスシート。端部はロングシートである。ロングシート席が空いていたので座る。日の出の時間帯で、列車の進行方向の微妙な変動に合わせ、後ろや正面から照らしてくる。宮島口手前で対岸の鳥居が見えた。
◎岩国 736→742 西岩国 徳山行1827D キハ40形2両編成後車=キハ40 2076
西岩国まで1駅先行して下車。昭和4年開業の洋風建築で、小振りながら立派なコンクリート造。岩徳線が昭和9~19年の間、山陽本線だった当時は岩国駅と称していた。最盛期には20人以上の駅員がいたらしいが、現在は無人駅である。
◎西岩国 801→859 錦町 錦町行523D 錦川清流鉄道2両編成後車=NT-2003(わかあゆ号)
2両編成ワンマン扱いだが、貫通扉がないので、後車に車掌?がいて、後車客の運賃収受を行っている。列車は錦川を右に見ながら北上。道路は川の対岸にあるため、各駅毎に道路との間を結ぶ橋が架かっている。錦川は浅いところ深いところと色々だが、少し浅ければ川底が見える。岸には釣り人が散見される。車内は途中での下車客が多く、空いてきた。清流を見ながらカロリーメイトで朝食。
終点の錦町駅前で記念撮影。錦川鉄道の本社や旅行センターがあり、少し活気ある。硬券入場券があるが、乗車券は軟券のみ。
◎錦町 921→1013 西岩国 岩国行530D NT-2003単行
錦町で先頭車を切り離し、単行で折り返す。岩国行は比較的乗客も多く、最終的には立客もあった。岩国まで行こうかと思ったが、530Dの岩国着と乗り継ぎの1833Dの岩国発が同時刻で乗り継ぎ損なうおそれがあるため西岩国で下車。かつての栄光を物語る長いホーム。7~8両編成に対応できそうだ。3番線まであったが、2番線は撤去されている。
◎西岩国 1027→1135 徳山 徳山行1833D キハ40 2042単行 広島色
30~40%くらいの乗客あり。西岩国では、整理券取る人は少ない。川西を過ぎてだいぶ走ってから錦川鉄道と分岐したようだが、よく分からなかった。周防高森(有人駅)でボックス席へ移動。この駅も3線中の中線が撤去されている。高水駅構内の草むした側線に、何故か架線がある。何に使っている(あるいは使っていた)のだろうか。勝間から先の各駅で各駅で急に乗客増えだした。30%弱に減っていた乗客は、周防久保までに70%くらいになる。徳山到着時には満席に近かった。
◎徳山 1136→1251 厚狭 下関行1537M 115系4両編成先頭=クハ115-2006
厚狭まで寝て過ごす。
◎厚狭 1259→1411 仙崎 仙崎行731D キハ120 22単行ワンマン
満席またはそれに近い状態が長門市まで続いた。車内は全てロングシート。半分昼寝。南大嶺から大嶺線の廃線跡を眺める。長門市でほとんどの乗客が下車。運転士も交代。仙崎までの乗客は6名。駅前通りの向こうに緑色の小高い丘が見えるが、それが青海島らしい。仙崎駅舎内に売店あり。
◎仙崎 1418→1422 長門市 厚狭行736D キハ120 22単行ワンマン
終点仙崎で折り返し。乗客5名。線路近くに子供が数名いたので、警笛をたくさん鳴らしていた。
長門市駅前のコンビニで飲料とカップそばを購入して車内へ。
◎長門市 1433→1640 下関 下関行847D キハ58系2両編成後車=キハ58 439
カップそばを食べてから車窓を眺めて過ごす。乗車率は長門市発車時で30%くらい。最初、青海島が右側に見えた。その後、海岸近くを通ったり内陸を通ったりする。快適な速度での走行。「偉大なローカル線」の末端部を行く。下関に近づき、急に乗客が増え始めた。山陽本線の上り線の下をくぐり抜けると幡生。山陰本線の終点で、2分ほど停車した後、山陽本線を1駅走って下関に着いた。
◎下関駅 1653→ 唐戸 宇部中央行 サンデン交通バス 山22う1705
下関駅前ターミナル2番から乗車。唐戸へ行くバスは思ったよりもずっと頻繁に走っている(5分毎くらい?)。
唐戸に到着。かなりひなびた船着き場だ。道路のすぐ向かいに旧英国領事館の建物。
◎唐戸 1720→1725 門司港 門司港行 船「しいがる3号」昭和52年三保造船(大阪市港区)定員70名
改札直後に入港してきた。最初、写真に「しいがる」号を撮ったが、これと似たような大きさ。
船も桟橋もよく揺れる。出港後も揺れながら豪快に飛ばす。波しぶきが近くまで来る。5分で門司港着。九州上陸。
門司港駅構内をうろつく。バナナの叩き売りは土曜の正午かららしい。門司港駅の旅行センター兼みどりの窓口は各種クレジットカード使用可。Visa Cardでオレンジカード1枚購入。
◎門司港 1805→1823 小倉 中津行2561M 411系8両編成5両目=クハ411-613
車内はロングシート化されている。夕方のラッシュに備えて4両+4両の8両に増結していたが、門司港発車時はまだ空いている。門司でしばらく停車。向かい側の肥前山口行を先行させる。
◎小倉 1829→1923 田川伊田 添田行975D キハ67系2両編成後車=キハ67 1
転換クロスシート使用2ドアのキハ67系を使用。すぐ乗り換えたので座れたが、発車時には満席。混雑は城野発車時がピーク。19時頃には立客なくなる。日田彦山線は北九州地区の中でも周囲に山の多いところを走る。採銅所手前に長いトンネル。もう少し前には石灰鉱山らしき施設と白い山が見えた。採銅所を発車した1910頃から急速に外が暗くなってきた。車内は冷房が強く、寒いくらい。車内検札あり。
◎田川伊田 1939→2022 行橋 行橋行2464D 平成筑豊303単行ワンマン
JRと通路は隣だが別になっている。信号は電子閉塞式。運転士が駅毎にリモコンのようなものを信号機に向けて操作している。車内はロングシート。乗客は伊田発車時20人弱。半数はクラブ帰り?の女子高生。完全に日は落ちており、外は真っ暗。車内には菓子の袋や空き缶が若干散らかっている。途中の駅で次々と下車していく。途中から乗ってくる人は少ない。
新設駅と思われるが、面白い駅名も多い。「源じいの森」「東犀川三四郎」「今川河童」など。
行橋着時点での乗客は3~4名。高架工事中で、平成筑豊鉄道だけ5月に高架移行済。JR線は平成10~11年度にかけて移行するらしい。乗車券は下車時に運転士に見せて、後で改札等で出す仕組み。乗り換えならそのまま貰える。
行橋の平成筑豊鉄道乗場には整理券発行機があるが、何と行先ボタンを押して、例えば「行橋→直方」といった整理券が出てくる。運賃も表示されているので、予め用意しやすく、便利かもしれない。
◎行橋 2041→2119 折尾 にちりん24号 博多行L特急5024M 485系4両編成 2→3両目3号車=モハ485-166
車内は30%くらいの乗車率。座席は改装されている。車内検札あり。小倉から進行方向が逆になる。車内放送でその旨案内したせいもあるが、皆、心得たもので、小倉到着と同時に、申し合わせたように座席の向きを回転させていた。
下車時に車掌が、つばめ&ソニックのカードをくれた。
折尾の駅蕎麦は終了していた。改札外のコンビニでおにぎりと飲料を購入。
◎折尾 2139→2321 別府 ソニック31号 大分行L特急3031M 883系5両編成 4号車=サハ883-7
入線してきたソニックはかなり混んでいた。とりあえずデッキに乗車。灰皿やゴミ箱があるが、デザインがとても変わっている。黒崎で何人か下車したので中に入って着席。デッキではポップス系のBGMを流している。ちょうど黒崎で客室内に入る時は、広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」が流れていた。
車内の調度は著しく遊んだデザインになっている。遊園地にある宇宙ものの乗り物といったところだろうか。
ヘッドレストは赤・緑・青の3色で、ミッキーマウスの頭のような形。両端は前に曲がっていて、頭の安定には良い。背もたれは銀色のプラスチック。座席後ろの網カゴも、まるで鎧のように銀色のプラスチックのカバーが付いている。
通路側の掴まるところは赤い握り棒。車両中央の「Centre
Booth」は向合いのボックス席で、テーブルランプまで付いている。カーテンは上下のフリーストップ式。
一般席にも読書灯が各席にある。その他にも色々と特徴があり、記録しきれない程である。車内販売のメニュー(持帰り不可の表示あり)も備え付けてあった。
通勤客の利用が多いと見え、行橋・中津辺りまでで半分位の乗客が降りた。
更に特筆すべきことがあった。車内放送と車内の電光表示である。ほとんどが自動放送であり、乗換列車の時刻まで自動放送。電光表示では、その乗場まで案内している。とてもきめ細かい。いちいちダイヤをプログラムに入れているのか。
但し、乗り心地はそれに比べると今一つ。車内中央部だが揺れが大きい。コンピューターによる振子制御を採用しているので、カーブでも減速しないが、線路のつなぎ目等の揺れは大きい。線路に因るのか、車両のサスペンションなのか。
別府で下車。ソニック31号はVVVF音を立てて走り去った。この後は「ドリームにちりん」まで下りはない。
駅の海側出口正面の道路を真っすぐ少し進むと、右側に別府高等温泉があり、料金を払って中に入る。脱衣場はかなり狭い。扇風機の風は適度に当たっている。脱衣場から半階下がった所に浴槽が2つ。入っていると、入れ墨をしたおじさんお兄さんが3人くらい入れ替わり入ってきていた。別に挨拶するでもなく、静かに入浴。休憩室は、この時間は宿泊に使っているので不可。脱衣場外の番台脇で缶飲料を買って飲んだ。
別府駅構内(改札外)の待合席で休憩する。
日付は既に変わっている。各所に吊るされた風鈴が、賑やかな程に鳴っている。少し柄の悪そうな少年数人ずつのグループが、たまに近くで談笑している。
平成9年(1997年)8月26日(火)
054、改札外自由通路の、夜間減灯されていた明かりが一斉に点灯された。「ドリームにちりん」を迎えるためと思われる。112に改札を通る。さっきまで閉っていたが、「ドリームにちりん」の時刻が近づいたので開けたのだろう。改札を通った後で駅員が出てきて配置に着いた。
◎別府 122→702 宮崎空港 ドリームにちりん 宮崎空港行 特急5091M 787系7両編成 6号車=モハ787-19 →
5号車=サハ787-12(大分で移席)
車内は思ったより空いている。これなら、ゆっくり寛げそうだ。モーター音が少し大きいのは気になるが。先程の「ソニック」の先輩格の車両。グレー系の色でまとめた落ち着いた雰囲気。夜間なので車内放送は無いが、電光表示の案内は常時流れている。設備的には、デザインの遊びが少ないだけで、ソニックとあまり変わらない。ソニックで Center Booth としてボックス席になっている場所は、荷物置場となっている。
133に大分着。若干の下車客あり。この列車は240まで大分に停車するので、その間に寝に入ることにする。135現在、6号車の乗車率は20%弱。隣の5号車サハを見ると空いているので、こちらに移った。サハで、しかも車体中央寄りの席なので、より静かなはずだ。朝、海が見えるよう、左側に座る。
宮崎直前まで、たまに目を覚ましながら寝て過ごした。宮崎からは特急券不要区間なので、左側から朝日が射す。大淀川を渡って南宮崎を出ると、日南線に入る。7:01.48に日南線から分岐。約90秒で終点宮崎空港着。
空港ターミナルビル内を散歩。展望デッキは有料(100円)なので止めた。どうせ10分も居られないのだから。九州各地の土産物を売っている。レストランもある。
◎宮崎空港→田吉駅 タクシー 宮崎運輸(株)216号車 ナンバー不祥
田吉までタクシー。どうせなら青島までと勧められるが止めておく。田吉駅から空港を遠望。
◎田吉 801→819 青島 青島行1429D キハ58系2両編成ワンマン 先頭=キハ28
2188
日南線を南下。20~25%の乗車率で、空いている。左側の窓は日差しが強いので、全てブラインドが下りている。運動公園で多数下車。列車は2、3分遅れで青島着。青島もワンマン扱い。
青島観光橋を渡り、青島の神社へ。戻りは靴を脱いで橋の下の岩場を渡った。砂を落とすのに時間がかかり、再び靴を履いた時には910を回っていた。
◎青島 931→954 南宮崎 南宮崎行1930D キハ58系2両編成 後車=キハ28 2003
意外に混んでいて、車内で朝食という感じではない。
◎南宮崎 1006→1013 宮崎神宮 延岡行732M 475系3両編成 後車=クモハ475-1
発車前に、空港で買ったサンドイッチを食べた。
宮崎神宮下車。無人駅なので車掌に周遊券を見せる。
宮崎神宮参拝。JR駅のすぐ前に鳥居があるが、神宮はずっと奥にあり、10分くらい歩く。駅からだと、神宮への本参道の横に出る。右に曲がると本殿への参拝道。中国人らしき小団体が来ていた。宮崎神宮は神武天皇を祀っており、歴代天皇も参拝されているとのこと。
駅への帰り道にある宮崎神宮東郵便局で1万円下ろす。駅で休憩。この辺りは宮崎の留置線になっていて、特急「きりしま」や普通電車が止まっていた。
◎宮崎神宮 1116→1119 宮崎 南宮崎行2735M 3両編成後車=クモハ457-10
宮崎まで1駅乗車。以前に来たときと大きく変わっている。高架線になり、駅舎も奇抜なものに作り替えられていた。上りホームと下りホームのそれぞれ下に改札があり、行先別改札となっている。駅前広場は広く、ソテツが植えられていて、南国らしさを演出している。駅ビル内の売店で、飲料と地方版時刻表を購入。島原鉄道の詳細ダイヤが載っている。
◎宮崎 1141→1319 隼人 きりしま5号 西鹿児島行L特急2005M 485系4両編成 3号車=モハ485-110
この列車に接続の特急にちりんが1136着のため、それより前にホームに上がり、列車に乗り込む。意外にも空いていて、にちりん到着後もあまり変わらない。3号車の乗車率は15~20%と見られる。この区間の「きりしま」は山の中を走る。海は全く見えない。途中、車内販売が回って来たので駅弁を求めようとするが、既に売切だった。
山の中に2カ所の信号所があった。最近作られたものだろうか、それとも自動信号化以前に係員が常駐していたのだろうか、周囲に人家一つ無いところだった。
隼人で下車。駅弁らしきものはない。
◎隼人 1343→1443 吉松 (吉松経由)都城行2928D キハ40 2051単行ワンマン
発車10分前には、かなり乗客がいる。ところどころに空席もあるが、立ち客もいる。しかし、途中で下車する人が多く、次の日当山で座れた。扇風機の風が心地よい。半分寝て行く。
◎吉松 1445→1538 大畑 しんぺい号 人吉行1270D キハ31 12単行ワンマン
同じホームの反対側の列車へ乗り換え。改造車で、通常の転換クロスシートの一部分が固定され、畳が敷かれている。テープと肉声で、「しんぺい号」の名の由来(鉄道院総裁の後藤晋平から取ったらしい)や沿線の風景の案内をしていた。スイッチバックの真幸で4分停車。ホームにある鐘を鳴らしたりする。
日本三大鉄道展望の1つである真幸・矢岳間の絶景ポイントではしばらく停車。少し靄がかかっているが、なかなかの眺め。普通列車とは言え、観光向けに設定して列車名を設けているだけあって、サービスが良い。
矢岳駅には大きな倉庫のようなSL館にD51が保存されている。ここでも5分停車で、SLを見に行く人はどうぞとの車内放送。それでは、と見に行く。屋内の保存のため、状態は良いようだ。館内にはもう1台分のスペースがある。ここには、現在SLあそBOYで使用されている8620型がかつて保存してあった跡地だそうだ。その後、大畑ループ線上で大畑駅の見える所でも一時停車した。
大畑駅にスイッチバックで進入。下車した。
のんびりとした時間は意外にも早く過ぎ、鳥と虫の声の向こうからディーゼル音が近づいてきた。スイッチバックなので、一度横を通り過ぎた列車が再びバックして来る。反対方向の普通列車も同時に進入してきた。
◎大畑 1634→1818 熊本 えびの4号 熊本行 急行1914D キハ65系2両編成 先頭=キハ65-52
無人駅から乗車したので、すぐに車掌がやってきて検札。人吉まで急坂を駆け降りる。人吉5分停車の間、天気雨が降るが、すぐに止んだ。えびの4号はシーサイドライナー車を使用。濃い青の車体。車内は回転リクライニングシート。座席だけは特急と比べてさして見劣りしない。
人吉を出てしばらくすると、右側の車窓に球磨川が来る。たまに釣り人がいる。川下りの舟には出会わなかった。流れが緩やかになり、水量が多くなってくる。しばらく寝る。
熊本では接続列車まで20分くらいあるため、駅構内を散歩。JR九州の4特急の載ったオレンジカードを発見したが、とりあえず購入は見合わせた。
◎熊本 1846→1934 三角 三角行547D キハ31形2両編成 先頭=キハ31 3
発車10分前には7割くらいの席が埋まっている。夕方のラッシュ時だから当然か。座席は、横1+2列の転換クロスで、通路が若干広い。とりあえず運転席横に立つ。上りつばめの発車を待って出発。熊本行発車時の先頭車は満席+立客15~18名くらい。
乗客のピークは宇土発車時。その後は少しずつ下車して行く。肥後長浜手前の1900頃から、進行方向右手に海が広がる。かなり日は落ちていて、暗闇になる直前の様子。赤瀬から続けてトンネルを抜け、終点の三角では、海は左側になった。
すでに日は暮れている。駅のすぐ正面が、三角・島原国道フェリーの乗り場。しかし、駅前にタクシーが並んでいて手招きしているので、すぐ駅舎内に引き返した。
◎三角 1941→2031 熊本 熊本行548D キハ31形2両編成 後車=キハ31-3
乗って来た列車で折り返す。三角駅で入手したパンフレットを眺めたりしている。海岸線の夜景を見つつ、テープを聴いて過ごす。2~3分遅れで熊本着。
◎熊本 2037→2252 串木野 つばめ25号 西鹿児島行
特急25M 787系9両編成 7号車=サハ787-1
1番線ホームへ階段を下りたところで、ちょうどつばめ25号が入ってきた。少し並んでいたが、余裕で2人席を確保。禁煙自由席は7・8号車(9両編成の場合)だが、サハは7号車であった。後で乗車するドリームつばめも9両編成だから、折り返しの時、覚えておこう。
車内放送によるとビュフェの営業は2130までとのことなので、まずはビュッフェで夕食にしよう。ビュッフェで、地鶏照焼チャオセット(980円)とコーラ(150円)を注文。
待っている間写真を撮っていると、やはりビュッフェに来ていた会社員の人が話しかけてくれて、つばめレディ1人と合わせて3人で20~30分会話をする。記念撮影用に、車掌とつばめレディの制服が用意してあり、それを着てつばめレディと並んで記念撮影。会社員氏は、水俣から熊本へ、つばめ通勤しているそうだ。片道60~85分かかり、かなりの遠距離。転勤の関係らしく、1年くらいの一時的なものらしいが。
つばめレディの勤務態勢の話も出た。博多と鹿児島の2カ所がベースで、1回の勤務は1往復。引き継ぎ等の仕事もあり、それで10~12時間の勤務になる。労基法の関係上、月に20回以内。博多の人は鹿児島での泊まりもあるそうだが、鹿児島の人は必ずその日のうちに鹿児島に戻るそうだ。私事での旅行もしたいが、なかなか行けないとのこと。片道4時間立ちっぱなしというのも大変らしい。お土産に、つばめ・ソニックカードやキャンディ・雑誌をくれた。
2120頃、先に席に戻る。しばらくして先程の会社員氏も来た。偶然ながら、隣の席(通路を挟んだ左側)の人だった。
単線のせいか、交換駅での運転停車も多い。水俣の1つ手前の津奈木でも5分くらい停まって貨物列車と交換した。運転停車が特に多いためか、この列車の熊本・水俣間の所要時間は、他のつばめより15分くらい長い。
水俣で隣の会社員氏が下車。短く挨拶。出水を出たところ、2210ころ家に電話。妹が出て、特に変わりなしとのこと。
電話は1,2,4号車にしかなく、7号車からは遠い。途中、5号車のビュッフェを通ると、つばめレディが4~5人揃って集計かミーティング?をしていた。
自席に戻り、落ち着いた時間を過ごす。車両中央の荷物棚のすぐ前なので、リクライニングシートを倒すにも気兼ねが要らない。川内から10人近くまとめて乗車。賑やかなおじさん達で、ビールの缶を開ける音がすると思ったが、通りがかりに見たらファンタだった。
串木野で下車。駅前は意外にガランとしている。少し歩くと Lawson
がある。ボウリング場もその正面にあるが、営業中かどうか不詳。隣の本屋は23時で終了したところ。Lawson で翌朝用の飲料を購入して駅に戻る。「ドリームつばめ」まであと20分。
◎串木野 2358→翌451
大牟田 ドリームつばめ 博多行 特急92M
787系9両編成 3両目7号車=サハ787-3
9号車の喫煙車はガラガラに空いているが、8,7号車はそこそこ乗っている。「そこそこ」とは言っても乗車率は30%強といったところか。夜行だとこのくらいまでがちょうどいいと思う。
検札は無さそうなので、寝ることにする。昨夜と同型車だが、慣れたせいか少し寝やすいか?
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