2004年05月 九州 2日目 - 九州鉄道記念館、日豊本線を鹿児島へ
サンライズ出雲から新幹線に乗り継ぎ、前年に開業したばかりの九州鉄道記念館を午前中かけてゆっくり見学。その後、日豊本線の特急を乗り継いで鹿児島まで南下しました。
平成16年(2004年)5月22日(土)
(サンライズ出雲の続き)
夜間、目覚めたときに、携帯電話のGPSで位置確認し、平常通り走っている様子を確認。
431大阪で短時間の運転停車。ホームはまだ寝静まっていて、大阪環状線の電車が1本だけ前照灯を点灯していた。姫路を定時発車。外は明るくなっている。
車両端部のため線路からの振動を近くで受ける。また、カーペット敷きとは言っても堅い床であり、背中が痛む。
607に車内放送再開、あと20分で岡山に到着することと、切り離し準備のため7号車と8号車の通り抜けができなくなることが案内される。
岡山に近付き、12号車でも、下車準備をする乗客が数人いる。静岡県内各駅からの乗客も含まれており、おそらく、他の車両と比べて短距離の利用が多いのではないだろうか。
岡山に到着。サンライズ瀬戸との切り離しと、サンライズ出雲の発車を見送ってから、新幹線コンコースへ。なお、在来線の発車メロディは瀬戸の花嫁。乗り換え改札は現在も有人改札となっている。
駅売店に並ぶ朝刊の見出しには、三菱自動車岡崎工場の閉鎖と、小泉首相が今日再訪朝のニュースが掲載されている。
◎岡山 652→831 小倉 ひかり341号 博多行新幹線341A 700系(レールスター)8両編成 最後8号車=724-7513 指定席6A(左窓側)
指定席が横4列のひかりレールスター車両。肘置きも大きく、座席も大きいように思われる。8号車ではチャイルドクッションの無料貸出サービスを始めたとの案内が座席に差してある。横並びの2席の間の肘置きの上にチャイルドシートを載せるもの。対象は体重15kgまでの1~2歳児。肘置きが大きく、座席サイズにゆとりがあるからなせる技だ。そのほか、一部のデッキに設置されている情報端末「旅指南」では、子供向けの紙芝居も上映できるとのこと。
隣1B席には先客あり、通してもらう。朝の下りだが、乗客は多い。岡山ではまだ空席もあったが、福山発車時点で8割以上の席が埋まっている。
岡山発車後に車内販売からサンドイッチを購入。岡山駅ホームの自販機で買った缶の味噌汁とともに朝食。その間に検札。
車内放送のチャイムは「いい日旅立ち(西へ)」。昨年からJR西日本のキャンペーンソングになっており、平成15年の紅白歌合戦にも出ている。その車内放送では、一般的な案内に加えて、「不審物や持ち主不明の荷物があれば車掌まで」との言葉が頻繁に添えられるようになった。
福山では右窓から福山城が間近に見える。広島停車直前の左眼下に、今では珍しい警手のいる踏切が見えた。
新岩国手前で、「ただいま時速285km」(700系の最高速度)の表示が電光表示板に流れる。新幹線が開業してから今年10月で40年になるが、スピードが売り物の1つであることは今でも変わらないことを示している。トンネルの多い区間だが、明かり区間に点在する家並みが飛ぶように流れていく。
高速運転もつかの間、徳山停車のため、工業地帯をゆっくりと見下ろしながら減速する。徳山駅ホームには周南市誕生の横断幕。ここ数年、市町村合併による新しい市が多く誕生している。
昨年10月に小郡から改称した新山口を出ると、あと少しで小倉。823に新下関を通過すると新関門トンネルに入った。
小倉駅で乗り換え時間があったので、パンフレットを収集。南九州スタンプラリーを実施しているとのちらしを見て、スタンプ帳をみどりの窓口で貰う。
◎小倉 852→906 門司港 門司港行2380M 411系6両編成先頭=クハ411-111
車内はロングシート。小倉を発車して間もなく、下りの寝台特急さくら・はやぶさとすれちがう。
門司港で下車。改札は自動改札だが、傍らで駅員が挨拶する。駅を出て、九州鉄道記念館へ。駅からすぐ近くに見える割には歩く。
入り口の券売機で入場券を買って、すぐの改札を通る。女性係員が愛想よく挨拶。館内の車両展示場では、係員が車両を磨いている。車両の数と比べて磨いている係員の数が多いように思われる。その分、どの車両もぴかぴかの状態。結構大勢いる係員は、客が通る毎に挨拶をする。
1列に並ぶ車両を撮影していく。カメラの電池がなくなったので、本館の売店で購入。やはり量販店と比べればはるかに高い。
本館を見学。門司・門司港間のシミュレーター、HOゲージのパノラマ模型、他、各種展示物や資料コーナーが2階建の館内にある。10時からのパノラマ運転会を見学。主に九州の列車を紹介している。2階の特設コーナーでは、3月のダイヤ改正と新幹線つばめの運転開始にちなんだ写真展示等が行われている。2階からは門司港駅付近を走る列車や関門海峡を見渡せる。
屋外のミニ列車を運転。別途300円で、ナローゲージでリレーつばめ他、九州の列車を型取った3人乗りの小型モーターカーを運転できる。分岐や単線区間、それに伴う信号機もあるので、複数の車両が走っている時は凝った運転が楽しめそうだった。運転席にマスコンとブレーキハンドル、警笛ペダルがある。ただ、乗るときに説明を聞くと、ブレーキは非常時以外操作不要とのこと。赤信号では自動停止し、駅構内では自動運転になるとのことだった。出発信号が進行に変わってから発車。ノッチを緩めるとすぐに減速するので、注意信号でもある程度はノッチオンしておく必要がある。対向車両とすれちがう際に警笛を鳴らすと、その車両を運転している子供が手を振るので、こちらも振り返す。
ミニ列車の運転が終わり、再び館内を見学、ビデオ放映を見ながら休憩。朝の時点では空いていて、利用客の割にスタッフが多いと思ったが、その後、家族連れ等が増えてきた。9時過ぎの時点である程度見学しておいて良かった。
屋外の展示車両をもう一度眺めてから、12時過ぎに駅に戻ることにする。出口でも係員が声を出して挨拶。
門司港駅に戻る途中の、廃線のような踏切で撮影。
祭りのためか、人出が多い。駅前に屋台が並び、噴水の周囲には野外コンサートの時間割が掲示されている。屋台で箸巻きお好み焼きとやらを買って食べた。具の入っていないお好み焼きを箸に巻いて、その上から青海苔、しょうが、金糸卵を振りかけたもの。
◎門司港 1218→1231 小倉 羽犬塚行 快速4143M 813系6両編成先頭=クモハ813-102
行き止まり式ホームであるため、先頭へ行くほど空いている。右手に関門海峡を望みながら、小倉に戻る。
駅改札内の売店ではタイムサービス中。680円のかしわ弁当が500円だと言うので購入した。
◎小倉 1246→1355 別府 ソニック21号 大分行 L特急3021M 883系5両編成 3号車=モハ883-208
小倉駅ホームでは乗車口に行列が出来ており、入ってきた列車も相当数の乗客が乗っていたが、座ることができた。小倉で進行方向が変わるので、前後の席の人と足並みを揃えて座席を回転させる。テーマパークをイメージした派手な内装。
発車してから小倉で買った弁当を食べる。座席は山側の窓側。行橋では平成筑豊鉄道の分岐を眺める。ボタ山らしきものも散見される。中津では、ホームの乗車口案内板に中津城と福澤諭吉の絵柄が入っていた。
◎別府 1358→1409 大分 にちりん13号 宮崎空港行 L特急5013M
別府では同じホームでの乗り換えができる。しかし乗車後、ソニックにリュックを忘れたことに気付き、大分で下車。
駅の人に話をするが、発見まで時間がかかった。それでも折り返し列車から発見してもらえて一安心。礼を言って、次の列車を待つ。その間、鹿児島のホテルに到着予定時刻の変更の連絡をした。
大分駅構内では、J-POPを中心としたBGMを流していた。ちなみに大分到着時に流れていた曲は、モーニング娘。の「愛あらば It's All Right」 だった。
次の列車まで時間があったので、みどりの窓口で、明日の肥薩線の人吉・吉松間で乗る「いさぶろう」号の指定券を購入。
◎大分 1510→1836 宮崎 にちりん15号 宮崎空港行L特急5015M 485系5両編成 4号車=モハ484-215
こちらの列車も空いている。1両の乗客は10人未満。沿線の風景も、山間部(たまに海沿い)を走ることが多くなり、町並みが見えるのは特急停車駅付近だけ。途中、川に入って何かを採っている小学生の女の子のグループがいた。最近ではあまり見られない風景だ。
線路もカーブのある単線であり、振り子式ではない485系では格段に速度が落ちる。なお、先行のにちりん13号よりも単線での交換待ち合わせが多いらしく、所要時間が24分も長い。宮崎まで3時間26分の長時間なので、のんびりと過ごすことにする。
佐伯を出ると、日豊本線でも最も普通列車の運転の少ない区間に入る。県境の山越えのルートで、ここを通るのは特急利用の長距離客ばかりだからか。この間、平行する道路はあるが、人家がとても少ない。トンネルと橋梁とカーブが続き、速度は余り上がらない。人名組み合わせで有名な重岡・宗太郎間は、宗太郎越えと呼ばれる峠道。にちりん15号は、信号所と見間違うほどに閑散とした宗太郎でも数分間運転停車し、上り列車と待ち合わせ、1706発。宗太郎を出ると、下り坂になり、やがて人里に下りてきた。
延岡停車。右側に高千穂鉄道のレールバスが見える。車内が暗く、まだ客扱いしていないのかと思ったが、よく見ると人影が数人見えた。他に、JRの普通列車も、最新型の2両編成の電車が停まっている。
延岡と南延岡からまとまった乗客があって賑やかになったが、それでも座席には余裕がある。平地に入り、列車の速度は急に上がって特急らしくなった。
日向市付近では高架工事中。日向市からも乗客が増える。日向市を出てしばらくすると、右側から正体不明の高架軌道がオーバークロスして、左側をしばらく並走する。リニアモーターカーの実験線だろうか。都濃の少し手前で途切れていた。
車内販売で飲み物を購入。左車窓には、時折、日向灘が姿を現す。波はやや高く、空は曇っている。
宮崎で20分の接続。一旦改札を出たみどりの窓口で、小倉で貰ったスタンプ帳に最初のスタンプを押す。駅は高架になっていて、ホーム下に改札があるが、面白いことにホーム別(方面別)の改札となっている。下りホームと上りホームがそれぞれ1面ずつあり、そこから階段やエスカレーターで下りたところにそれぞれの改札がある。改札同士が向かい合っていて、間は構内商店街の通路となっている。
◎宮崎 1856→2104 鹿児島中央 きりしま25号 鹿児島中央行L特急6025M 485系5両編成3号車=モハ485-180
同じ485系だが、床が通路、座席部分共に絨毯敷きになっている。この列車は車内販売が無いとのアナウンス。宮崎の時点で既に薄暗かったが、都城辺りで完全に夜になった。鹿児島へのラストスパート。
大分で1列車遅らせる羽目になったことから、鹿児島中央の到着は当初の見込みよりも約1時間半の遅れとなる。小倉で集めたパンフレットで、鹿児島での夕食の場所を検討するが、鹿児島ラーメンなどの有名店は繁華街の天文館周辺にあり、鹿児島中央駅付近の店は掲載されていない。ホテルに到着してから考えることにする。
車窓は暗くてよく分からないが、霧島神宮から再び山間部に入ったようだ。カーブで速度が落ちている。また、宮崎から先、一線スルーの駅は殆ど無いようで、交換可能駅の毎に減速して左右に振られる。
定刻に鹿児島中央に到着。改札でスタンプの所在を尋ねると、台帳を預かり、中で押してくれた。改札と同じフロアから通路でつながっているJR九州ホテル鹿児島にチェックイン。ビューカード利用で1割引。フロント脇には、新幹線つばめ先頭車両のNゲージダイキャストモデルが1,890円で販売されている。
7階の722号室に入る。窓からは新幹線と在来線の両方のホームが見える。つばめの車両も見える。結構良いポジションだ。ただ、正面に駅ビルが工事中で、桜島は見えない。
室内は一般的なシングルルーム。鍵を入り口の鍵置きに置くと室内の電源が入る。ホテルの案内冊子には、約款等は掲載されているが、ホテルの設備についての案内が無いのが気になる。
荷物を置いて、駅周辺を歩くが、手頃な店は見当たらず、コンビニで蕎麦を買って、ホテルの部屋で食べた。なお、コンビニにもホテルのフロントで見掛けたものと同じ新幹線つばめの模型が陳列してあった。つばめ号記念品の定番らしい。シャワーを浴びて24時過ぎに就寝。
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