首都圏の普通列車グリーン料金 2024年3月ダイヤ改正から一部を除いて大幅値上げ

 JR東日本の12月15日付ニュースリリースによると、2024年3月16日のダイヤ改正時から首都圏の普通列車のグリーン料金が改定されます。

この件に関するJR東日本のニュースリリース


「事前料金」と「車内料金」の区分を廃止して「Suicaグリーン料金」と「通常料金」の区分を設定

「平日料金」と「ホリデー料金」の区分を廃止して年間同額
50kmまでのSuicaグリーン料金を750円へ。101km以上の料金帯を新設

現行料金
平日事前 50kmまで 780円、51km以上1,000円
平日車内 50kmまで1,040円、51km以上1,260円
休日事前 50kmまで 580円、51km以上 800円
休日車内 50kmまで 840円、51km以上1,060円

2024年3月16日からの料金
Suica 50kmまで 750円、100kmまで1,000円、101km以上1,550円
通常 50kmまで1,010円、100kmまで1,260円、101km以上1,810円

ニュースリリースではSuica利用の50kmまで料金が現行と比べて「よりお求めやすい価格」として、Suicaグリーン料金は「通常料金と比較し260円おトク!」とアピールしていますが。。。

新旧比較すると値下がりするのは平日のSuica利用または車内料金の50kmまでが各30円下がるだけで、平日Suicaと平日車内の51~100kmは据え置き、他は大幅値上げですね。
一番値上げ幅が大きいのは、休日に紙のグリーン券を事前購入して101km以上利用する場合で、800円から1,810円へ2.26倍となります。Suica利用の場合でも、休日の101km以上は800円から1,550円へ1.94倍となります。

その一方、JR東日本のポイントサービスである「JRE POINT」を利用した「(JREPOINT用)Suicaグリーン券」は引き続き600ポイント(600円相当)で利用日や距離にかかわらず利用できるとのことです。
JRE POINT を貯めている人、即ちお得意様向けのサービスは一応維持して、よそ者やSuica不慣れな人からガッポリいただく考えでしょうか。最近は乗車してから車内で購入する料金を割り増しして事前購入を勧める傾向だったのが、その点はどうなのでしょうか?

今回は据え置きのJRE POINTですが、こちらもいつまで続くか?2018年6月までは1,000円相当のVIEWポイントで紙のグリーン車利用券2枚だったものが、JRE POINTのSuicaグリーン券に移行した時に、1枚あたり700ポイント(ただし2019年6月までは600ポイント)とされ、その後2019年7月以降も600ポイントが据え置かれて現在に至っています。(時々、400ポイントで交換できるキャンペーンもあり)時刻表にも掲載されるグリーン料金と違ってJRE POINTの交換レートは史料に残りにくいので、そのうちに何げなく変えてくるのではないかと懸念します。


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