2007年06月 東京地下鉄他(第2回)と埼玉高速鉄道

東京地下鉄再乗車の2回目として、日比谷線、千代田線、丸ノ内線、南北線と、埼玉高速鉄道を訪問しました。

 平成19年(2007年)6月9日(土)

◎神武寺 929→938 金沢文庫  品川行普通 1000系6両編成 先頭=1250

 長らく京急の主力であった1000系も、最近は乗車する機会が減ってきた。時間帯のせいか、或は長い編成のためか、車内は空いている。金沢八景で2分余り停車するが、文庫まではこの列車が先行する。側線では、保線車両が点検のためか前照灯を強く光らせていた。これが金沢八景からもよく見えた。

 東急車両の外壁には白い幕が立てられ、中の様子は窺えない。


◎金沢文庫 943→959 横浜  青砥行 快特 12両編成先頭=1606

 文庫の発車は1分遅れ。発車合図のブザー音が小さくて聞き取りにくいようだ。遅れを取り戻すためか、直線区間では110km/hぎりぎりで走行する。

 ローラーブレードをホームで乗って移動する不思議なおじさんが先頭車両の扉の前でべったりと座っていたが、上大岡手前で後ろの車両に、ローラーブレードに乗って移動して行った。


◎横浜 1012→1033 中目黒 渋谷行 特急 8両編成 先頭=5164

 トンネル出て東白楽、白楽のホーム外壁には、隣接する家の布団がかかっている。 ATCの信号音が頻繁に鳴る。閉塞区間が大変短く、綱島日吉間では15区間以上あった。カーブや停車駅前後など小刻みに速度制限が変わるのだ。日吉から武蔵小杉は複々線化工事中。元住吉までは、路盤が完成している。横浜で乗車時から保線係が先頭に同乗していたが、自由が丘から指導員らしき人も加わる。

  中目黒ではホーム向かい側に日比谷線の東武直通列車にすぐの接続だったが、地下鉄1日乗車券を購入するため一旦改札を出る。改札は1箇所のようだ。

 券売機で1日乗車券を購入するが、ICカードには対応していないようで、現金で購入。


◎中目黒 1039→1122 北千住 北千住行(日比谷線)  8両編成先頭=03-813

 先頭など一部車両は5扉車で、中目黒では一部の扉を閉鎖しているが、途中駅では全ての扉を開けるとの案内放送がある。中目黒を発車してすぐに地下へ入る。トンネル入り口付近で、平成12年(2000年)に、競合脱線による事故があった。前回この区間を乗車したのは事故よりも前だったから、しばらくぶりの乗車だ。

 車内の乗客は頻繁に入れ代わる。銀座辺りまでは混んでいたが、築地を過ぎると車内が見通せるようになった。列車は時折速度を上げるが、カーブが多く、低速区間が多い印象だ。三ノ輪を出てすぐ地上に出て、南千住は高架駅。同じく高架の常磐線と並行して川を渡り、北千住に到着。南千住と北千住の間が最も長い区間で、速度も出していた。

 千代田線のホームは地下にあり、意外と長い連絡通路を移動する。


◎北千住 1125→1129 綾瀬 我孫子行(千代田線) 緩行線 203系10両編成 先頭10号車=クハ203-4


 北千住を出てすぐに地上に出て川を渡る。先ほど渡ったのが墨田川で、今渡ったのは荒川だろうか。

 北綾瀬への支線のホームは隣のホームの先端部分にある。乗り換え案内は肉声で行われた。


◎綾瀬 1132→1136 北綾瀬  北綾瀬行(千代田線) 6000系3両編成ワンマン 先頭=6000-3

 ワンマン運転で、ホームドア設置。運転席後ろの窓は小さいが、連結部分は大きく開いており、編成内の見通しがとても良い。

この区間は車庫のある北綾瀬までのローカル運用で、日中は1時間に4本の運転。複線だが、綾瀬・北綾瀬とも支線のホームは片面1線。そのためか、速度はあまり出さない。

 終点の北綾瀬からは数百メートル先まで高架線が続いており、遠くに車庫が見える。乗務員用の通路が車庫から線路に沿って続いており、ちょうど乗務員がホームに上がってくるところだった。すぐの折り返しを1本見送って、駅前を観察。ラーメン店やファミリーマートがある。

◎北綾瀬 1153→1158 綾瀬 綾瀬行(千代田線) 同編成 最後=6000-3

 往路と同様にゆっくり進む。綾瀬に近付くと常磐線の特急や中距離電車が高速で通過して行った。


◎綾瀬 1206→1244 代々木上原  代々木上原行(千代田線) 6000系10両編成 先頭=6118

 地下鉄の幾つかの線で車両の代替わりがあったが、千代田線は6000系やJR203系が残っている。

  本線の6000系も、先程と同様に連結部分が大きく開いている。車内は概ね混んでいるので、あまり見渡すことはできなかったが。

 一時期地下鉄で日本最深と言われた国会議事堂前を通る。幾つかの駅の前後に、上下線との間を渡るポイントがある。地下鉄の謎についての本で、一般に知られていない地下空間について触れているものがあり、他の路線との間の渡り線の話もあった。明治神宮前と代々木公園の間で、ポイント走行音の直後に左へ分岐する線が見えたような気がしたが、定かではない。

 表参道辺りから急に空いてきた。代々木公園を発車してしばらくすると地上に出て、終点の代々木上原到着。ちょうど小田急の特急がホームの反対側を通過して行った。


◎代々木上原 1250頃→1257頃 新宿  新宿行 普通 8両編成 先頭=3685

 小田急線内で人身事故があったとのことで、遅れが出ている。ちょうど到着した各駅停車に乗車するが、超満員。途中で2回、特急とすれちがう。

 終点の新宿で下車し、案内表示に従って丸ノ内線乗り場を目指す。


◎新宿 1303→1307 中野坂上  荻窪行(丸ノ内線) 先頭02-108

 この区間はホームドアが設置されている。車内は若干の空席がある程度。


◎中野坂上 1308→1314 方南町  方南町行(丸ノ内線)3両編成先頭=02-184

 方南町支線にもホームドアが設置されている。時間によっては本線からの乗り入れもあるため、ホームドアもそれに対応している。

 方南町支線のホームは、他よりも若干狭いようで、日中のこの時間でも混雑している。

 行き止まりホームの方南町で下車して地上に出てみる。ちょうど交差点の上で商店街があり、コンビニなどが並んでいる。少し雨が降り出したようなので、駅に戻る。


◎方南町 1328→1334 中野坂上  中野坂上行(丸ノ内線) 3両編成先頭=02-383

 改札口から行き止まりホームに向けた構図が、ローカル地下鉄の雰囲気を出している。その一方で、3両編成の車内は少なからず乗客があり、中野富士見町ではだいぶ混雑した。

 中野坂上では2面3線の中線に発着し、左右ともドア扱いをするので、荻窪方面・新宿方面どちらへの乗り換えも便利である。


◎中野坂上 1338→1348 荻窪  荻窪行(丸ノ内線) 2両目2号車=02-234

 3分程待って乗車。荻窪に近付くにつれて車内は空いてきた。荻窪到着時の2号車の乗客は13人。

 荻窪駅付近のマクドナルドで昼食。店内は最近リニューアルしたのか、落ち着いた雰囲気。昼の時間を少し外れたせいか、店内はさほど混んでいない。

◎荻窪 1419→1507頃 池袋  池袋行(丸ノ内線) 6両編成先頭=02-624

 荻窪発車時には空席もあったが、早くも新高円寺で満席になる。中野坂上から、かなり混雑する。少し経過すると立客は減ってきたが、満席状態が続く。車内で話をする人は少ない。第三軌条集電特有の、カシャカシャという音がよく聞こえる。

 四ツ谷駅で、地上に出た。この辺りは都心部にもだが緑が多い。近くのグラウンドではサッカーの試合をしていた。またすぐに地下に入る。赤坂見附辺りから空席が目立ち始めた。

 霞ヶ関からは、まだホームドアが設置されていない。ただ、方南町で見たポスターによると、今後、丸ノ内線全駅に設置する予定という。ホームドアがある場合、車両側の扉を閉めてからホーム側の扉を閉めて発車するので、停車時間が少しだけ延びると思われるが、最近の転落や自殺の多いことを考えると、ホームドア設置による若干の所要時間の延びは仕方ないのかも知れない。

 淡路町や御茶ノ水では、ホームドア設置工事が外観上完成しており、運用開始が近いようだ。本郷三丁目からはホームドア使用区間に入った。

 御茶ノ水手前で少しだけ、後楽園手前から茗荷谷にかけてはしばらくの間、また地上に出た。茗荷谷付近には車庫があり、丸ノ内線車両が何編成か停車していた。

 池袋駅ホームにはJR連絡通路の案内が見当たらず、一旦地上に出てもう一度地下に入った。

◎池袋 1515→1537 武蔵浦和  大宮行 205系10両編成 先頭1号車=クハ204-17

 しばらくは混んでいた。この区間は昔ながらの地上線で、駅も都心部のJRでは珍しくなった地上ホームだ。赤羽から埼京線に入り、新幹線と並んで走る。浮間舟戸では、大宮寄りが新幹線も含めてカーブしており、ホームからの撮影に適していそうだ。

 武蔵浦和で下車。複雑な通路を通って、立体交差している武蔵野線に乗り換える。


◎武蔵浦和 1542→1552 東川口  南船橋行 205系8両編成 5両目5号車=サハ205-118

 車内は混んでいる。車両端の席に座り、東川口まで行く。

◎東川口 1558→1601 浦和美園  浦和美園行(埼玉高速鉄道)  先頭1号車=2106

 ドア上部にモニター画面で広告を流している。車内は空いていて、先頭車両の乗客は5人。地上に出て、終点に到着。

 駅ホームには、気象警報板(青-雷)が掲示され、空はやや曇っている。発着する列車を撮影してから改札を出る。東京地下鉄の区間は1日乗車券があるので、埼玉高速鉄道の起点である赤羽岩淵までの乗車券を別途購入。ついでにSuicaの履歴印字を行う。埼玉高速鉄道の券売機なので、JRとは異なる模様の用紙を使っている。次の列車まで数分の時間があるため、駅の外に出る。大きな駅舎には、2002年サッカーワールドカップをイメージしたレリーフが取り付けられている。浦和美園駅が開業したこの年に、同駅近くのスタジアムでもワールドカップの試合が行われた。

駅舎に直結した臨時ホームがあり、サッカー開催日には、ここを開けるようだ。

改札付近には、去る6月5日に開催された試合に際し、乗客の協力の元で無事故だったとのお礼の掲示が出ていた。

駅周辺には高層マンションが2棟見えるが、まだ、空き地や工事中の箇所も多い。


◎浦和美園 1621→1721 目黒 武蔵小杉行(南北線) 6両編成 先頭6号車=9811

 今度は東京メトロの9000系である。運転席後ろは、反射を防ぐガラスを使っているのか、カーテンを閉めていないので、先頭付近に着席していながら、トンネルの前方の様子を眺めることができる。ワンマン運転のため、駅発着時には、運転席にホームモニターの様子が映し出される。

 浦和美園発車時の先頭車両の乗客は僅か3名だったが、だんだんと乗客が増えてきた。先頭車両の乗客は、赤羽岩淵到着時点で20人を超えていた。

 赤羽岩淵から東京地下鉄南北線に入るため、ここで乗務員の交代。埼玉高速鉄道にもホームドアがあったが、ここからはホーム天井まで壁がある密閉型のホームドアが、南北線開業時から使用されている。車内は満席になった。

 王子手前と市ヶ谷直後に、謎の分岐・合流が左手に見えた。何の線路だろうか。

 白金高輪で都営三田線と合流。ここからは都営地下鉄と東京メトロの共用区間である。車内は少し空いてきた。

 目黒に到着し、南北線再乗車完了。列車はこの先、東急目黒線に乗り入れるが、昨年乗車済みのため、今日はここで下車する。


◎目黒 1722→ 品川  山手線内回り E231系11両編成 先頭11号車=クハE231-517

隣の恵比寿で車内点検のため遅れとの案内がある。実際の目黒発車は7分遅れ。大崎では運転士の交代があったが、ホームにはもう2人運転士が待機している。次の列車の交代要員と思われる。


◎品川 1744→1818 金沢文庫 三崎口行 快特 2100系8両編成先頭=2141

 京急も上り線に数分の遅れがあるようで、品川始発のこの列車も直前になっても入らなかった。先頭の席を確保。運転席は指導員付きの2名乗車で、発車時に1分30秒延とコールしていた。

 大森町から六郷土手にかけて、連続立体化工事が進行中。京急川崎では後ろに浦賀行4両を増結。川崎発車は1分延との発声。ここからしばらくは、京急で最も速度を出す区間だが、抑速や減速の信号に阻まれる。先行列車も遅れているのだろうか。生麦で普通を1本追い抜いたようだが、その後も信号による制限が続く。子安出発は警戒だったが、神奈川新町で普通を抜いて、ようやく進行信号が続くようになり、横浜までつかの間の高速走行。車内放送では、横浜到着4分遅れと案内している。外は少し日暮れてきたので、運転席後ろ左側と中央はカーテンが閉められた。右側に座っているので、引き続き前方を見ることができる。

 運転席からの発声では、横浜発車4分30秒延。元々の遅れの原因についての案内はないが、京急にしては珍しいことだ。上大岡手前でも減速信号が入り、上大岡発車は5分延だった。


◎金沢文庫 1821→1830 神武寺  新逗子行 800系6両編成 最後=802-3

 快特からの接続を待っての発車のため、こちらも5分延発。車内放送での案内では、ホームからの転落事故が元々の原因とのこと。

 神武寺で下車。バスの時間までまだ間があるので、徒歩で帰宅。雨が降り始めたので折り畳み傘を使用。

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