2008年05月 千葉都市モノレール他
2008年5月の土曜日に、京葉線から東金線に回り、その後、千葉都市モノレールを乗り通しました。横須賀線からは既に引退していた113系も房総各線にはまだ多く残っていて、懐かしく思いながら乗車しました。当時開業20周年を迎えていた千葉都市モノレールは0系導入前で開業当時の1000系の独壇場でした。
平成20年(2008年)5月17日(土)
午前中は都内での用事を済ませ、昼食後、東京駅に向かった。
◎東京 1346→1428 蘇我 蘇我行 快速1353A 205系10両編成先頭=クハ205-2
発車時点で満席になった。地下ホーム4番線を出て地下線を走行。地上に出てしばらくすると舞浜。右手にTDRとモノレールの軌道が見える。隣の席の人は、振り返ってTDRの風景を撮影していた。
路線は高架線が続き、展望が開けている。手前には緑地が散在、左手には首都高速湾岸線の向こうに東京下町の遠景。右手には、始めは葛西臨海公園TDR、次いで工場・倉庫群の先に海も見える。京葉線の海沿いの風景は、昔から結構気に入っている。
新習志野を過ぎると、左手に車両基地が広がる。水色の201系、京葉色の205系、武蔵野線の205系が多数休んでいる。
しばらく海岸風景から遠ざかっていたが、千葉みなとで港湾の近くを通る。乗り換えの案内があり、高架線を下りると蘇我に到着。蘇我は3面2線に橋上駅舎の接続駅。乗り換え客で混雑する。外房線の普通列車まで少し待つ。その間に、内房線の113系の普通が到着。ここで特急わかしおを先行させてから出て行った。
◎蘇我 1440→1458 大網 茂原行271M 113系6両編成2両目5号車=モハ113-2091
千葉駅は発車の際のベルを鳴らさないが、蘇我では短く鳴らす。蘇我発車時点では混雑していて立客多数だったが、2駅ほど過ぎると落ち着いて来た。113系に乗るのは久しぶりで、モーター音が懐かしい。
土気までは住宅が広がっていたが、ここを出ると山間風景で、連続下り勾配の土気坂。この坂を迂回するためにできたのが、これから乗り換える東金線である。大網で下車。
◎大網 1513→1530 成東 成東行651M 211系6両編成 最後1号車=クハ210-3041
大網駅での外房線と東金線は、線路がV字型の配線で、千葉寄りで合流する。そのため、茂原方から見るとホームがだいぶ離れているように見える。ホームは外房線が高架対抗式2面2線、東金線は、外房線とほぼ同じ高さの築堤上に1面2線である。
房総色の211系はロングシート。折り返しの停車時間があるためか、ドアボタンを装備していて、乗降が無い時は閉めておくことができる。発車時間が近づくと、一旦、すべてのドアが開く。途中の駅では一斉にドアを開ける。福俵は無人駅だが、簡易Suica読取機が設置され、下車客は軒並みSuica利用のためか、車掌は切符を集めるそぶりも見せない。
空いた列車は単線の線路を時速80kmくらいで走行。大網を出てしばらくは田園風景が広がるが、福俵を過ぎると住宅が増えて来た。東金は対面ホームの交換駅だが、この時間は交換列車なし。東金を出ると、先程より更に遠くまで田が広がった。田植えから間もないようで、水田には細い苗が整然と並んでいる。求名は島式ホームの交換駅。ここでも交換列車はない。若干の通学生も途中で下車し、成東到着時の最後部車の乗客は5人だった。成東では自動でドアが開かないのでドアボタンの操作をとの案内放送が到着前に入る。
成東での乗継の間に一旦改札を出て、駅舎を撮影。駅舎自体は以前に訪れた時と同じようだが、入口付近だけ新しく煉瓦貼となっていて、ここだけ増築したようだ。
◎成東 1541→1622 都賀 千葉行364M 211系6両編成 先頭=クハ210-3046
総武本線もこの辺りは単線で、のんびりした雰囲気である。成東で10分近く停車して下り列車をやり過ごしたが、次の日向で3分停車して、113系の成東行と交換した。
日向を発車後しばらくは山林と時々田畑が見られる風景だった。若干の峠もあったが、先程通った土気坂よりは緩い。
八街近くから平地になり、家並みも増えて来た。八街駅には「落花生日本一」の看板。駅裏には倉庫が並び、中には石造りの大きくて風格のある倉庫もある。南酒々井付近はまた林と田畑。林を抜けると成田線と合流。ちょうど右側の築堤を、253系成田エクスプレスが寄り添って来て、隣の線をゆっくりと追い抜いて行った。佐倉で若干停車し、通過して行った成田エクスプレスとの間隔を開けて発車。ここから複線区間。しかし駅周辺を除いて田園風景は続く。
都賀で下車して、連絡通路を通ってモノレール乗り場へ。券売機でホリデー1日乗車券を購入。
◎都賀 1635→1643 千城台 千城台行 2両編成ワンマン先頭=1030
千葉都市モノレールは複線で、営業距離も15kmを超え、懸垂式モノレールとしては世界最大規模を誇っている。しかし開業20年を迎えた現在のところ、利用客は伸び悩んでいるようで、赤字が続いていると聞く。折角の複線なのに、2両編成が昼間12分毎である。
車上信号式で、ホームから信号機は見えない。列車の速度はあまり出さないが、橋脚の高度は湘南モノレールより若干高そうだ。終点の千城台には隣接して長崎屋などのショッピングセンターがある。
◎千城台 1652→1721 千葉みなと 千葉みなと行 同編成先頭=1029
折り返しの列車で千葉みなとへ向かう。都賀までは道路上に橋脚を建て、道路の真上を行く。都賀に入る際に急カーブで直角を曲がる。都賀から先も、両側を団地に囲まれた道路上を進む。
動物公園手前左側には千葉都市モノレールのビルがあり、奥に車庫があるらしく、軌道が左手の低い位置から直角に近づき、上下線の間に上がってきている。この付近は緑が多い。スポーツセンターでは競技帰りらしい学生一行が乗り込み、2両編成の車内は満員になる。
千葉公園の緑地を見下ろしながらJRの線路をオーバークロスし、続いて県庁前からの路線と合流して千葉に着くと、大部分の乗客が下車。一転して空いた車内になった。カーブが多く、速度はかなり落ちる。2車線道路の上に落ち着き速度を上げ始めたと思ったら千葉市役所前。ここから京葉線の高架が見え、すぐに終点の千葉みなとである。JRの高架ホームと同じ高さを通る。
◎千葉みなと 1735→1747 県庁前 県庁前行 2両編成先頭=1028
千城台からの列車の到着を待ってポイントが動き、県庁前行の発車時刻になる。市役所前では着物姿の一行が乗車。何か催しものでもあったのだろうか。千葉でまた空いた。千葉を発車してすぐの辺りは4線の軌道が併走して壮観である。やがて県庁方面の軌道は、高度を下げてから右へ曲がって千城台への軌道の下を横切る。ビルの間をゆっくりと進み、3つ目が終点の県庁前だ。隣のホームに工事車両が見える。
県庁前駅からJRの本千葉駅までは徒歩で5分とかからない。モノレールの駅を出るとJRの高架線が右手に見える。
◎本千葉 1754→1757 千葉 千葉行1122M 113系6両編成 3号車=モハ113-1521
ホームに上がるとちょうど千葉行が入ってきたところ。車内は混んでいるが1駅だけなので、立って過ごす。座席が新しいものに交換されていて、ボックス席の枕部分が1人ずつ独立していた。
◎千葉 1811→2004 東逗子 横須賀行1854F→1855S E217系15→11両編成4号車=サロE216-41
東京方面からの折り返しで、グリーン車はしばらく車内整備。一段落してから乗車。千葉駅は発車ベルを廃止しているので、案内放送を合図に発車。
夕暮れの幕張電車区の脇を通過。特急用のE257系も見えるが、113系が意外と多かった。211系や新型車両の導入により遠くない将来に113系の廃止が言われているが、今日もかなり見かけたし、まだ勢力を保っているように見える。
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