2008年06月 東京地下鉄副都心線開業初日
2008年6月14日に東京地下鉄副都心線が開業し、当日池袋に出掛ける用事があったため初日乗車しました。東急東横線は渋谷地下駅乗入前だったので、渋谷では地上櫛型ホームから延々地下まで移動しての乗継でした。副都心線の渋谷地下駅は東横線乗入予定の中線を仮設ホームで覆い、2面のホームが一体化した異様に広い印象でした。
平成20年(2008年)6月14日(土)
池袋で会合があり、ちょうど東京地下鉄副都心線(渋谷・池袋間)が本日開通なので、これに初乗車しつつ、池袋に向かうこととする。今朝は宮城・岩手県境付近で大きな地震があり、NHKでは通常の番組を中止して地震情報を放映している。10時半頃の情報では、死者が2名出ているとのこと。
◎神武寺 1100→1129 横浜 羽田空港行 普通→快特 2400系4両編成先頭→12両編成9両目=2444
神武寺駅に着いた時には踏切が閉まり、上りが出るところだったのでコンビニに寄ってから改札を通る。構内踏切の米軍住宅側で工事が行われていて、コンクリートの小さな建物の躯体が出来ている。米軍住宅側の改札が新設されるらしいと聞いていたので、その工事のようだ。
この時間の上りは乗客が多い。金沢文庫発車時には立客多数となった。
横浜で乗換の際にJRの運行情報板を見ると、上越・長野新幹線は運転を再開して遅れが出ているが、東北新幹線は依然として運転見合わせ中である。
◎横浜 1142→1208 渋谷 渋谷行 特急 5000系8両編成先頭=5165
車内は混雑していて、運転室後ろに立つ。横浜から反町を過ぎる辺りまで地下区間なので、乗務員室のカーテンは下がっている。
菊名でカーテンが開く。ただ、中央部の窓は小さく、避難梯子があるため、見晴らしは今一つ。ATCの信号はしばしば110km/hを示す。カーブの制限のため、この速度に至る前にまた減速ということが多いが、綱島-日吉では瞬間的に110km/hに達した。かつてとは大違いだ。ATC化により地上信号は無くなったが、ノッチのON,OFF標識は一部に残る。
日吉から複々線。6月22日から目黒線が日吉発着になる。元住吉周辺は立体化されていて、かつては横を通り抜けていた車庫を左眼下に見下ろしながら通過。元住吉のホームは2面2線だが、その外側に通過線が設けられている。目黒線と別れて自由が丘を過ぎると混雑が激しくなる。
中目黒から地下に潜る日比谷線を急カーブで避けながらトンネルを通り、代官山を過ぎた辺りの両側で高架線の拡幅のような作業をしている。2012年に東横線渋谷駅が地下に入り、副都心線とつながる予定だが、この辺りから地下に下りるのだろうか。しかし、周囲は道路が縦横に走り、トンネルになりそうな位置は車窓から確認出来ない。
4面4線行き止まりホームの渋谷に到着した。
案内表示に従って地下鉄副都心線を目指す。改札は半蔵門線と共通。開通初日とあって、随所に案内板を持った職員や警備員が立っている。写真撮影をしている人も大勢いる。
副都心線ホームに到着。かなり広く見えるのは、本来2面4線で設計されているうちの中線の半分程度に蓋をして、2面のホームを一体化しているからである。中線は東横線の乗り入れが完成した時に使う予定で、既にホーム部分は線路が敷かれているが、その上から蓋をしている。ただ、中線の半分程度しか埋めず、ホームの下にある中線が見える形にしている。
未使用の中線の上には未だ架線は張っていないが、この部分はコンクリート打放しで、きれいに内装された本来のホーム部分と比べると無骨である。
東横方には楕円形の吹き抜けもあり、ホームから上の2フロアを見上げることができる。
ホームでも見学や撮影をする人が多い。腰高のホームドアがあるため、入線する列車をホーム途中で撮影するのは無理なので、ホームの端部に人が集まる。特に池袋方は中線の上の仮設ホーム部分から出入する列車を見渡せるので、常に撮影者が並んでいる。
あらかた撮影したので、そろそろ池袋に向かうことにする。副都心線には、有楽町線で使われていた7000系も帯の色を変えて使用されているが、この列車は新しい10系。
ドア上には液晶モニターが2つずつ配され、1つは乗降案内など、もう1つはCMなどを流している。時折、副都心線開業のCMも流れている。東京地下鉄のCMには、今年の大河ドラマ「篤姫」主演の宮崎あおいが出演している。
運転間隔が開いたこともあり、車内は混雑している。副都心線は地下鉄には珍しく本格的な急行運転があるが、この列車は各駅停車。途中の各駅でもそれなりの乗降がある。若干の停車時間の延びはあったようだが、ほぼ順調に池袋に到着した。
◎池袋 → 小竹向原 (有楽町線)和光市行 西武車両
途中の2つの停車駅では、副都心線ダイヤ乱れの影響による時間調整のため2分ずつ停車し、小竹向原手前でも2、3分程度の信号待ちがあった。
一旦改札を出てから渋谷方面へのホームに移る。ホームの電光表示板には次の列車の行先は表示されているが、発車時刻の表示はない。待っている間、志木方面の後続列車の停車位置がホームドアと合わないらしく、さらに後続が同じホームの反対側に到着するのを待ってから停止位置の調整をしていた。ダイヤ乱れの原因は混雑かと思っていたが、このような要素もあるようだ。
◎小竹向原 → 渋谷 渋谷行 急行 10系10両編成
普通が出た直後に入ってきた急行に乗車。発車直前に車椅子を器用に扱って飛び乗った男性は急行通過の要町へ行くはずだったそうで、池袋で折り返して行った。池袋の副都心線は1面2線で、両方向が同じホームである。
急行だが先行列車が詰まっているので、何度も停止信号による停車があった。東新宿?では壁の向こうのホームに普通を退避させて追い抜いたようだが、その先にも渋谷折り返し列車の混雑があるようで、北参道?では急行通過駅にもかかわらずホームの位置に停車していた。いずれも、ATCによるブレーキ操作なのか、急減速である。
渋谷駅ホームの池袋方では、昼頃にも増して撮影者が並んでいた。地下鉄の改札を出てしばらく進んでからJR駅へ。
ハチ公前には、東急の旧5000系車両(5001)が保管されていて、雨天を除き18時まで車内にも入れる。車内には昔の渋谷駅周辺の写真が展示されている。◎渋谷 1826→1922 逗子 逗子行 E231系15両編成4号車=サロE230-1031
途中、東海道線二宮で人身事故とのニュースが入ったが、この列車には影響なかった。
◎逗子 1923→1926 東逗子 久里浜行 E217系11両編成 4号車=サロE216-6
コメント