1997年2~3月 津山方面(後半)-因美線タブレット閉塞・急行「砂丘」、三木鉄道、北条鉄道、梅小路蒸気機関車館
旅行3日目は姫路から姫新線で津山に行き、因美線内を往来しながら急行「砂丘」の通票通過授受などを撮影しました。その後、急行「だいせん」で車中泊。播但線経由で京都に回り、梅小路蒸気機関車館を見てから帰路につきました。
平成9年(1997年)3月1日(土)
0558起床、ニュース等を見る。天気は雨らしい。
645チェックアウト完了。姫路駅へ行く。既に雨は降っており、傘を使った。結局、姫路城は夜も朝も見なかった。
◎姫路 700→823 佐用 佐用行843D キハ40系2両編成先頭=キハ47 1054
やや急ぎ足で駅に入り、発車4分前にホームに到着して乗車。
姫路発車時点で空いていたが、間もなく通学の男女高校生が多数乗車してきて満員になった。それぞれ短区間だが、入れ代わりで多く乗降し、常時混んでいた。半分くらい寝て過ごす。
佐用に着くと、高校生は皆、改札を出てしまい、乗り換えの人は少ない。
◎佐用 825→919 東津山 津山行2872D キハ40系2両編成先頭=キハ40 2007
同じキハ40系だが、姫路色(オレンジ色と肌色の塗り分け)と津山色(濃い青に白線)で外観の雰囲気が全く異なる。車内の様子は同じ。
各ボックス1人くらいの乗車率。発車してからしばらくして検札があった。雨はとりあえず止んだ様子だが、まだ曇っている。車窓には白い屋根の家がたまにある。一見、雪が積もっているように見えるが、そうではない。建材は不明。石のように見える。他は黒い瓦屋根が多い。
東津山で下車。急行砂丘1号(934頃通過)および砂丘2号(1004頃通過)のタブレット授受風景を撮影。その後東津山駅近くのマクドナルドに入る。
◎東津山 1054→1101 高野 智頭行684D キハ40 3003単行ワンマン
学校帰りの中学生が多数乗車。鞄が失くなった子がいて、発車を止めて探す。駅員氏も駆け回る。何しろ次の列車まで2時間近くあるので。 天気は良くなってきた。
高野で下車。駅の外に出て下り線の場内・通過信号機を撮影。駅に戻り入場券を購入。「硬券は無いけど」と老駅長。中に入って写真を撮るためと言うと売ってくれて、改札スタンプを押すかどうか聞かれた。たまに、押されるのを嫌がる客もいるそうだ。
1133頃通過の砂丘3号をホームで撮影。信号梃子を見学。梃子の近くには信号灯のスイッチや、遠方信号の制御機器もある。天気はまた悪くなってきた。気温も低いようだ。
1234頃通過の砂丘4号を撮影。
駅長氏はタブレット授受直前に動くので撮りづらかった。駅の周囲も回り、信号機を撮影。津山方の信号機横を通る普通686D(1257発)を撮影。時折、小雨が降る。
◎高野 1357→1407 津山 津山行687D キハ40 3003単行ワンマン
津山まで別途購入。通常は窓口でもオレンジカードが使えるが、カード読み取り機故障のため現金で。津山まで2駅。
津山城跡の鶴山公園を散歩する。石段の登りがきつい。また、駅からの距離が思ったよりも遠い。しかし晴れていれば眺めは良さそう。今日のような曇りや雨でもまずまずの景色。
駅に戻り待ち合い室で休憩。フィルム交換。天気が悪いのでフジのASA800を入れた。
◎津山 1541→1603 美作加茂 「砂丘6号」鳥取行急行606D キハ58系4両編成 先頭4号車=キハ58 1043(旧塗色)
東津山通過 135mm Sモート゛ 1/100s→F5.6
高野 場内 135mm Sモート゛ 1/100s→F11
高野通票落とし 135mm
Sモート゛ 1/100s→F8?
高野通票受取 135mm Sモート゛ 1/100s→F8
加茂場内 35mm Sモート゛ 1/80s→F8
加茂通票授受 50mm Pモート゛
発車合図 70mm Pモート゛
信号梃子操作 50mm Pモート゛
信号梃子確認 50mm Pモート゛
美作河井までの乗車券と美作加茂までの急行券を券売機で買って乗車。鳥取方先頭に国鉄以来の旧塗色の車両をつないでいる。先頭車の前から6番目の左側のボックス席に座る。幸い空いていて、前後と横のボックスは無人。これならば通過駅で窓を開けても大丈夫だろう。
乗車前にホームで70~210mmの望遠ズームをカメラにセットしてある。急行砂丘の車両は大部分が塗色を改め、中も回転リクライニングシートに取り替えられているが、増結車は旧色でボックス席。だから空いているのかも知れない。
すぐに東津山を通過。かなり速度を落としてタブレットを受け取る。高野では場内信号通過時から撮影。ここでも殆ど停車しそうな速度で授受した。美作加茂手前から運転席後ろのデッキに行き、前方を撮った。
美作加茂下車後、ホームの待合室で次の普通列車を待つ。
◎美作加茂 1628→1643? 美作河井 智頭行690D キハ40 3001単行ワンマン
美作加茂で下車する人が多く、ここから先の乗客は14名。たまに小雨が降る中、緩やかな勾配を登る。知和の手前から線路脇に残雪が見られた。
美作河井駅の待合室で菓子を食べながら列車を待つ。1700には既に駅事務室で閉塞打ち合わせが行われていた。タブレット授器の記念撮影などしながら砂丘7号の通過を待つ。
砂丘7号通過 約50mm Sモード1/60s
腕木信号作動 80~100mm? Sモード 1/3s
事務室外から通票閉塞機を撮っていたら、中に入れて撮らせてくれた。
◎美作河井 1836→1915 高野 津山行693D キハ40 3001単行ワンマン
ロングシートのワンマン列車。美作河井発車時の乗客は僅か2名。途中の美作加茂で交換のため12分停車。その間に乗客は8名に増える。外はすっかり暗くなった。週刊少年ジャンプが置いてあったので読む。高野着。先刻の当務駅長氏がいるので会釈して降りる。
三脚やレリーズをカメラに装着し、駅長に断って荷物を置かせて貰い、智頭方にある踏切へ行く。この辺りからは腕木式の場内・通過信号機から高野駅構内までカーブで見通せる。
まずは信号機を撮った。F22バルブで15秒ほど。
次いで砂丘7号の進入・通過を撮る。ちょうど列車のヘッドライトで信号機の腕木が照らされたので、うまく撮れたかも知れない。
駅に戻り、今度は構内で砂丘8号を撮るべく入場券を求めると、そのまま入ってよしとのことで、入れてもらう。列車の正面から撮ることを考えたが、先客がいたのでそれに合わせて受器の後方から狙った。
相客と少し話をした。実家が岡山で、たまに来るとのこと。この区間のCTC化は来年度(10年度)予算に入ったらしい。因美線のタブレット通過授受も遠からず見られなくなるようで残念。
70mm Sモード1/20sで撮るが、アンダーのようだ。
駅舎内に戻り、次列車の閉塞作業を録音。下車印を押してもらった。
◎高野 2009→2028 美作加茂 智頭行696D キハ40 3001単行ワンマン
老駅長氏に礼を述べて別れる。車内は一応空いている。足を投げ出した女子高生?2~3人を含め、10~15人位の乗客があった。
夜も暮れた美作加茂駅舎内で次の列車を待つ。急行に乗って、急行砂丘の美作加茂停車の継続を図ることを呼び掛ける内容の記事が駅舎内に置いてあった町内公報に掲載されていた。
◎美作加茂 2145→2247 鳥取 急行砂丘10号 鳥取行急行610D キハ58・65系3両編成 先頭3号車=キハ65-3
加茂駅長は確認喚呼の声が明瞭な方だ。特に砂丘10号発着時には。高々と上げられた青色の合図灯に見送られて発車。駅長の動作はきまっている。カメラを出しておくべきだった。
最前席に座る。車内はとても空いていて、3号車の乗客は10名位。アコモ・塗色改良車で、車内は回転リクライニングシート。
10分位で美作河井通過。この暗さでは写真は無理なので録音機を持つ。幸い確認の声が少し聞こえた。
一度、席に戻り、列車は物見トンネルを抜ける。那岐通過。今度は運転席側(左側)での交換のせいか、声はよく聞こえない。
智頭に到着。加茂でのやり取りを期待していたが、駅員氏はすぐタブレットを受け取る後ろの方に行ってしまった。これでタブレット関係の撮影は終了。客室に戻る。すると補助運転手(通過中に運転中の運転手に代わってタブレットの受け渡しをする)も役目を終えたからか、客室に入り、自分の1つ後ろの席に座ってしまった。旅行記録をまとめながら鳥取へ。
鳥取では記念撮影する間もほとんどなく、砂丘10号はすぐに回送されていった。周遊券のA券は別に収納し、B券で改札を出る。
23時半までの温泉はガイドブックの地図に載っているが、24時まで入れる日之丸温泉は載っていない。行政サービスコーナーの隣に交番も入っていたので日之丸温泉までの道を聞くと、藁半紙の地図をくれた。それに従って歩くと数分で到着。
番台で入浴料を払うと同時にシャンプーと石鹸を購入。貸し出し用でない石鹸は大きく、通常の家庭用サイズ。脱衣場には温泉の効能書きもきちんと掲示してある。終了時刻が近いせいか空いている。男湯にいるのは5人前後か。荷物が多いので無料のロッカーを3つ使う。とにかく入浴してさっぱりする。
湯上がりに飲むヨーグルトを飲む。2410近くまで滞在。片付けは始まっているが何も言われない。まだゆっくりと入浴している人までいる。以前、城崎温泉に行ったときは時間前から急かされていたが。
入浴後、温泉のすぐそばにある神戸風お好み焼き屋の「番町」に入り、豚玉とコーラで夕食。関西風のボケと突っ込みが効いた痩せ型の面白いおじさんと、その娘さんらしき人の2人で切り盛りして、常連客も多いらしく、気さくに話をする。多田かおるの「愛してナイト」のお好み焼き屋そっくりの雰囲気。演歌も流れている。
店のおじさんによると、この辺りでは大山(神奈川のおおやまと同じ字だが鳥取県の大山はだいせんと読む)がお勧めらしい。同じ「だいせん」でもこれから夜行列車の「だいせん」に乗るのだが。
平成9年(1997年)3月2日(月)
◎鳥取 112→354 和田山 「だいせん」大阪行急行706レ DD51 1105+12系5両編成 DLすぐ後ろ5号車=スハフ12 3002 自由席2A
050過ぎに鳥取駅に戻ると既に「だいせん」は入線している。写真を撮ると同時に乗車。車内は回転リクライニングシートに改造されているが、発電機の音がうるさい。自由席は35~40%の乗車率。指定席はがらがら。寝台は3両あるが、それなりに入っているようだ。
定刻になり発車する。走行中は意外に静かなようだ。和田山まで2時間半以上あるので、少しくつろぐ。音楽テープを聞くが電池が消耗してきており、替えるのも面倒なのでやめた。215餘部鉄橋通過。その後しばらく寝て、和田山で下車。
和田山では下車印不要で途中下車。改札のすぐ隣が待合室。夜間も利用でき、暖かい。仮眠の続きを行った。仮眠から起きると待合室のみどりの窓口のシャッターがいつの間にか開いている。初老の夫婦が九州までの往復の複雑な切符を頼んでいるらしい。その後、駅周辺を見て回ったが、コンビニ等は無かった。
◎和田山 458→627 姫路 姫路行622D キハ58系2両編成後車=キハ28 5513
2両ともロングシートでがっかり。後車の乗客数は4人。和田山で買った茶を飲む。周囲はまだ暗い。半分寝ながら過ごす。眠いので下を向くと意識が遠のく。600の福崎でようやく空が明るくなった。姫路に近付くと高架になった。姫路定時着。
◎姫路 641→653 加古川 近江今津行新快速3200M 221系8両編成4両目5号車=モハ220-32
売店であん饅でも買おうかと思ったがまだ出来ていない。駅蕎麦は食べるのに時間が足りない。駅弁は車内で食べる時間がなく、よってキットカットでとりあえずをしのぐ。車内は40%弱の乗車率。まだ寒い。日が昇りかけているのが山の稜線から見えかくれする。加古川で途中下車して厄神までの切符を買い足す。
◎加古川 701→716 厄神 厄神行523D キハ47系2両編成 先頭=キハ47 29
駅北口の大きな空き地には霜が立っている。厄神行きは乗客がボックスに1人弱。まずは住宅地の中と畑の間を軽やかに走る。
◎厄神 724→738 三木 三木行117 ミキ180-101単行(昭60富士重工製レールバス)
加古川線と同じホームに三木鉄道のレールバスが入る。駅本屋の方に行ってみたが、乗換券を発行している様子はないのでそのまま乗車。車内に乗車駅証明書発行機があるが、これは厄神からJRに乗り換えるためとのこと。
三木鉄道車内は乗客4名。田園地帯の中、片側1面ホームだけの駅に幾つか停車。しかしいずれも乗降客なし。運転手は常連客と気さくに話しながら運行。
別所で1人乗車。終点三木の手前に信号と、車庫への分岐があるのみで、途中の行き違い線はなく、完全に1線のみだった。
◎神鉄三木 757→812 粟生 粟生行普通 3両編成先頭=1005(昭44川崎重工)
三木線三木駅の地図を見て、大体の見当をつけてから神鉄三木へ着くと、ちょうどあと1分位で粟生行きの電車が来ると分かり。すぐに切符を買って自動改札を通る。ちなみにこれを逃すと次は30分後になるところだった。ロングシートの車内は20~30%の乗車率。この区間は単線。終点近くでは架線柱が木製というのんびりした感じの電車である。812着。粟生駅はJR、神戸電鉄、北条鉄道の3社が入っているが、改札は1つ。神戸電鉄ホームはJR加古川方面ホームの加古川方の端に片面を使用している。
◎粟生 840→902
三木鉄道と同様に北条鉄道も切符を売っていないようだ。本屋から橋を渡って3番線。かつて加古川線と加古川方で接続されていたようだが、今は行き止まり表示で分断されている。
国鉄OBと思われる60代後半位の運転手が担当。上下の加古川線接続列車を待ち、842頃に発車。時速70km位で走行するが横揺れが激しい。広い田園地帯の中にたまにある集落毎に駅がある感じ。乗降のある駅は少ないが、とりあえず一旦停車する。乗客は10人位だった。
◎北条町 906→928 粟生 粟生行616 フラワ1985-3
往路と同車両で運転手も同じ。乗客は僅か2名。途中であと7人乗ってきた。もと来た道をのんびりと戻った。
北条町には駅員はいるが切符は売っていない。やはり車内にJR粟生駅の乗車証明書発行機がある。
◎粟生 930→955 加古川 加古川行738D キハ40系2両編成キハ40 2077
対向列車待ちのためか3分延発。空席は充分あるが、それなりの乗車率。乗り継ぎ客が多いせいか、途中から車掌が回るとかなりの人が車補を求める。天気が良くなってきた中、加古川に戻る。
◎加古川 1008→1129 京都 長浜行新快速3308M 221系12両編成 先頭12号車=クモハ221-43
満席のため前展望を眺める。加古川-西明石間で検札あり。右手に明石大橋がだいぶ出来上がっているのが見えた。
結局大阪まで50分以上立つ。寝不足にはきつい。大阪で座れた。
京都下車。コインロッカーに荷物を預ける。
◎京都駅 1206頃→
梅小路 208系統
バスが意外と待たされた。
梅小路機関区を見学。スーパーくろしおのシミュレーターがあったが混んでいたのでやらない。改装中のため閉鎖している部分も多いが、機関車は大体見える。C62 2が小運転用に客車を繋いでいるが、時間が先なのであきらめる。一通り見て回った。今年の秋に新装オープンとのことなのでまた来れば良い。
山陰本線の二条駅旧駅舎がここに移築中で、新装後の玄関になるらしい。
機関区を出て少し左奥に
梅小路を後にして、バスで京都駅乗り換えで三十三間堂へ。堂内は撮影禁止。靴を脱いで上がる。下駄箱に入れておいても、ビニール袋に入れて持ち歩いても良い。
入ると少し線香の臭いがする。思ったよりもかなり長い(120m位)堂内に千手観音がびっしりと並んでいて、その手前に「国宝」と書かれた等身大の大きな仏像がいくつもある。
外に出てから堂の横で記念撮影。バスで京都駅に戻る。駅に接続した観光デパートで土産を買って回った。新幹線の時間ぎりぎりになる。
◎京都 1544→1755 三島 ひかり116号 東京行116A 300系16両編成最後1号車=Tec323-30
1番後ろの1号車の中程右3列席の通路側に座る。窓側の人が最初同年齢位の男性と思って遠慮なく座ったが、改めて見ると性別不詳。名古屋で左の2人席が空いたのでそちらに移ったが、その人は下車した。
7号車の売店まで行って弁当購入。約17時間ぶりのまともな食事。
車両が300系だったことは予想していなかった。1号車はあまりインバータ音は聞こえない。インバータ音という感じではないが、航空機のような音である。或いはモーターのないT車なのかも知れない。デッキおよびトンネルでは若干音が気になる。
座席については特別に100系と異なる感じはない。ただ、フットレストはない。座席後ろのテーブルに2~8号車の設備案内が載っている。静岡を出てからだんだんと日が暮れてきた。空がほんの少し赤味かかっている。
雲が多いせいか、富士山は全く見えない-と思っていたら、新富士付近でうっすらと見えた。
間もなく三島。車内検札は無かった。1755三島着。
◎三島 1806→1907 大船 「ワイドビュー東海4号」東京行特急 373系6両編成先頭6号車=クモハ373-12
三島駅では新幹線と在来線の間の通路が予想以上に長い。乗り換え時間が10分くらいあってもちょうど良い程度。
三島発車時点での乗車率は40%位。乗車してすぐ検札があった。丹那トンネル内では時速110kmまで上げた速度も、トンネルを出ると落としているようだ。列車発着時のインバータ音はかなり大きい。
熱海からの乗客も多い。その都度検札して漏れなく特急料金を徴収。ひょいと思い付いて乗車する人がとても多いようだ。
◎大船 1919→1938 東逗子 久里浜行1721S E217系15→11両編成(逗子切り離し)13→9両目9号車=モハE217-2
一度周遊券で改札を出て途中下車。券売機で鎌倉まで買って再入場。大船軒の広告で、さざえの弁当が新発売になった由。
入ってきた217系の1721Sに東逗子まで乗車。
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