1998年09月 ドイツ・英国 4日目 -エディンバラ、フォースブリッジ、ヨーク、ニューカッスル着

 夜行2連泊を経て4日目にエディンバラに到着。近郊にあるフォース鉄道橋を撮影後、東海岸本線を南下してヨーク鉄道博物館見学。再度北上してニューカッスルに宿泊しました。

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平成10年(1998年)9月14日(月)

 6時過ぎまでほぼ連続して寝る。

 630頃、駅に停車。駅名標は Carstale? 650頃、再び発車。

652頃、車掌が朝食を配達に来た。紅茶かコーヒー(乗車時に予め選択)、オレンジジュース(150ml缶)とクロワッサン1つが、小さなトレーに乗っている。トレーは寝台の折り畳みテーブルにちょうど置ける大きさ。とりあえず缶のジュースは取っておいて、紅茶とクロワッサンで朝食。

716 Edinburgh 着。18分遅れ。上段の人は早くも720頃に出ていった。

 出発準備をしてホームに出る。機関車の前で記念撮影していると、運転手が出てきて、運転席入り口で撮らせてくれた。レイルパスが見当たらずに探したが、しばらくして見つかる。

 ローカル線ホームへ急ぐ。最初に乗ろうとした列車は快速で、18番線の普通列車に案内された。


◎Edinburgh 815 →833 North Queensferry    Glenrotlies 行 普通 2両編成ディーゼル

 車内は通勤客で混んでいた。Edinburgh 近郊の、おおざっぱな地図には載っていない駅にいくつか停まる。Forth Bridge を渡ってすぐの駅で下車。駅名は North Queensferry だった。

 駅を出て坂を下りて撮影ポイントを探す。列車は頻繁に通過するが、移動中で撮れなかった列車が多かった。貨物も通ったが、少しタイミングが遅れた。下の方からも見上げて撮ったりした。英国にしては雲が少なく、青空が見える。


 橋は補修中で、多数の作業員の姿が見られた。結局、一番良いと思われた撮影点は坂を下りる途中、右側に涌き水が見える所の横の石の上からのようであった。(歩道の高さだと電線が入ってしまう)しかし、この場所にいる時に通った列車は1本だけだった。駅に戻る。黒猫がなついてきた。


◎North Queensferry 916→ 935 Edinburgh  Edinburgh行 普通 ディーゼル 先頭=52245

  運転席後ろから、橋を渡るところを撮ろうと思ったが、カーテンが閉まっていた。乗客の半分くらいは Ediunburgh の1つ手前の Haymarket で下車。車内は横2+3の5列。少し狭い。終点Edinburgh で下車。


 接続には1000発の列車があるが見送り、駅近くの公園へ。木製のベンチに腰掛け、公園の芝生と並木の背後の城を眺めながら一休みする。気温、風、共に快適。駅のアナウンスと列車の音がすぐ近くに聞こえる。観光用か、バグパイプの音も遠くで聞こえた。

 ゆっくり涼んでから駅に戻る。肩に掛けたバッグの重さで肩が痛む。

◎Edinburgh Waverley 1030 →1252 York   London KX 行 GNER IC125 C号車(車番42058) 43番席

  10番乗り場へ行ってみると、後部機関車が外れている。これから連結するのだろうか。

  発車時刻を過ぎ、客車の(自動ではない)ドアがバタン、バタンと閉められていくが、なかなか発車しない。どうやら機関車の連結に手間取っているようだ。信号棒を持ったホームの駅員も待っている。1040に発車。発車後すぐ、1048頃に車掌の "All tickets, please" の声がかかり、検札が始まる。 All とは恐らく全乗客の意味で、この先では "Tickets from ~, please" になるようだ。 



 車内は60~70%の席が埋まっていて、確保した席は窓側だが進行方向と逆。車窓には広がる畑と、その向こうに北海の海面がたまに見える。

 座席は固定クロス。2人掛けの席には折り畳みテーブル、4人ボックス席には大きめの固定テーブルがある。客車とホームの間のドアは外開きの完全手動ドア(閉めるのも手動)だが、デッキと客室の間は自動ドア。

客室に入ったところに荷物置き場がある。機関車・客車の外観は、GNER (Great Northeastern Railway) の黒っぽい塗色になっている。

 1119 Berwick upon Tweed 通過。すぐに Tweed 川を渡り、スコットランドからイングランドに入る。車窓からの Berwick の街はとても絵になる。35mm くらいの広角レンズで撮ると全景が入る。


  1126頃 Holy Island が遠くに見える。

  内陸に入ってきたので、F号車のビュッフェ行く。途中の車両では団体の中高生がカード等をやって、はしゃいでいた。通ろうとすると、それを発見した人が通路に足を投げ出している人に声をかけどいてもらう。礼を言って通る。

 ビュッフェで7-upとトーストベーコンサンドウィッチを注文。昔乗車した時にも食べた懐かしいメニューだ。但し包装は進化していて、トーストを赤い紙ナプキンで包み、プラスチックのコップを付けた7-upの缶と共に手提げ紙袋に入れてくれた。席に持ち帰って食べる。味も進化したようだ。以前はベーコンだけだったように思うが、今回のものはトマトも入っている。食べ終わるころにニューカッスル着。1/4 くらいの乗客が入れ代わる。

1204、5分遅れでニューカッスル発。Tyne川を渡る。



1215 Durham 通過。 寺院と城下町がよく見える。牛や羊が時折車窓に点在する。1254 York 着。

 案内所に寄ってから国立鉄道博物館へ歩く。道順の案内板は随所にあるので分かりやすい。

 博物館に入場すると地下道を通って "Great Hall" へ。マラード号他、無数の機関車などが展示されている。マラード号は以前に来館した時にはいなかったが、1986ー90?年に改修して1991年に記念運転をしたそうだ。近くにはEurostar の頭部の模型と、ユーロトンネルの断面模型(いずれも原寸?)があった。眺めたり写真を撮ったりしながらゆっくりと見て回る。




 1時間くらい見てからSouth Hall へ。 こちらは機関車以外にも客車、特に Royal Trains が華麗だ。


 屋外にはAPT等が止まっている。確か前回来たときにはAPTは館内の中心部に展示されていたはずだ。かつて時速250kmを目指して期待された実験車だが、本格的な実用化はされず、外に追いやられて痛々しい。



 館内には保存鉄道などのパンフレットが置かれているが、集めたパンフレットの中に、"Collections Corner"という、マニア部品の店のものがある。後で行ってみようと思う。館内の土産物店は書籍等の出版物が中心。とりあえず記念ガイドブックだけ購入。

 外へ出て1530発の "Road Train" に飛び乗る。これは30分毎に鉄道博物館と York Minster を結ぶSL型の自動車に客車3両を連結したもので、公道を堂々と走る。ナンバーも付いている。道行く人が物珍しげに眺めていく。


 5分余りで York Minster 着。改修工事中で、外壁の3分の1は隠れている。中に唐ニ、£2くらいの寄付を求める箱がある。入場料代わりに£2入れる。手早く見て回るが立派な建物である。天井も高い。

 駅に戻る途中で、さっき知った "Collectors Corner" へ。パンフレットに付いていた地図は分かりやすかった。駅への道から少し脇に入ったところにある。ランプや閉塞装置、プレート、食器等いろいろあるが、値段も£30以上の高く、大きくて持ち帰りが大変そうなものが多い。結局英国国鉄マークの入った£2のネクタイだけ購入した。他に手頃そうな物としては、古い時刻表(比較的最近のものは£2から、もっと昔のものはそれなりの値段)等があった。次に来たときも、是非ゆっくりと立ち寄りたい所だ。

 駅へ急ぎ、荷物を出してもらう。


◎York1627 →1730Newcastle  Newcastle行  IC225 C号車30番→31番

 この列車を逃すと次の列車はプルマン列車(BRパス利用の可否不詳の特別列車)で、その次は1時間後で、ニューカッスル着は18時を大幅に過ぎてしまう。Late check in の連絡をするのは面倒だし、2夜行の後だから早く投宿したほうが望ましい。だから急いだのである。

 来た列車は最新のIC225。ホームへのドアもボタン式になっている。他はIC125とあまり変わらなそうだ。収納テーブルはゴム張りになったが、かえって汚れが付きやすくなっていて好ましくない。

 検札の際、BRパスの署名欄に署名するように注意された。それまで、そういう欄があることに気が付かなかった。早速漢字でサイン。

 Darlington で空いたので、進行方向を向いた右側の席へ移動、この列車は途中 Durham に停車するので、Durham の街をゆっくりと見る。Newcastleまでの車窓ではまた Penshaw Monument と Washington Town Centre のビルを眺める。

  Newcastle 止まりのため、車内販売はもう来なかった。1730 Newcastle に到着。 ELだから少し加速が良かったのか、所要時間が若干短い。


※宿泊先

 ”Surtees” Tel 0191-261-7771

  宿泊料 朝食込 シングル1泊 £54.50

 駅の案内所等をうろついてからホテルへ行く。駅からしばらく歩いた4階建て?の小さな建物だ。入り口は裏の駐車場の方から入る。予約番号を書いた紙を渡して鍵を受け取る。各フロアの廊下へ入るには暗証番号が必要とのことで、その番号を告げられる。 



 1810過ぎに部屋へ。エレベーターは1923年製の超年代物。エレベーターのドアは手で開閉する。第3階へ上がり、廊下へのドアは暗証番号を入力して開ける。セキュリティ上の配慮とのこと。指定された部屋は305号室で、奥の方にある。

 部屋の入り口はオートロック錠。入ったところにキーホルダーを入れると室内の電源が働くタブレット式。TVのコントローラーは、音量等のキーは働くが、電源やチャンネルは壊れているようだ。

 室内は、大きなベッド、テレビ、ズボンプレッサー、バス、トイレ、電話、ティーセット、椅子、テーブル等がある。ティーセットは、紅茶、コーヒーの他、チョコレートドリンクとビスケットまで付いている。

 また、ベッド脇にはポプリの盛り付けがあり、香りに気をつかっているようだ。

 窓からは鉄道の橋が10m先くらいにあり、通る列車を見上げることができる。もう少し建物の高さがあれば室内からの列車撮影に最適なのだが。機関車のエンジン音がまるでジェット機の音のようにすごい。鉄道橋の橋げたの間からは Tyne Bridge も見える。

 なお、朝食は7時から10時の間に1階で。

 ベッドに寝転がって見ると、天井に年代物のファン(扇風機?)があるが、飾りのようで、動かない。

 全体的に古めかしいが、それなりの配慮はされているようだ。

 BBCテレビの放送を見てしばらくくつろぐ。

 

 疲れていたのでしばらく横になり、20時過ぎに外出。エルドンスクエア方面に歩くが、店は既に閉まっていた。ホテルに戻り、下のレストランまで降りる。1人ということで席に案内してもらい、夕食を注文。メニューは、今日のスープ、コーラ、スパゲッティ・ボロネーズ、ミックスサラダ。

 やがて来たメニューは、コーラ以外はかなりな分量。ボロネーズは肉々な味。結局スパゲッティは3割くらい残してしまった。

 会計でトラベラーズチェックは不可だったので、現金で支払う。皿にチップを30p。スパゲッティの味と最後の余計なコーラがあるから、このくらいでいいだろう。 

 ホテルの部屋に戻る。欧州に来て初めてコースらしき料理を食べたので腹がいっぱいである。既に2330を回っている。食休みの間にドイツマルク、ベルギーフランと英国ポンドの出納計算。25時に就寝。

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