1999年09月 東北 6日目 - 北上線、大船渡線、気仙沼線、石巻線、仙石線

最終日6日目は、北上から北上線をほっとゆだまで往復した後、大船渡線で気仙沼へ反転し、三陸海岸沿いに気仙沼線、石巻線、仙石線を乗り継いで仙台に至り、利府支線に乗車してから帰路につきました。

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平成11年(1999年)9月29日(水)

 6時起床。まだ眠い。ニュースを見ながら荷物をまとめ、シャワーを浴びる。7時になったので1階のレストランに行き朝食。係りの人に朝食券を渡して、後はバイキングスタイル。宿泊料金内のサービスという位置付けからか、メニューはさほど豊富ではないが、和洋食ともに構成可能な内容。

 食後、部屋に戻り、間もなくチェックアウト。時刻は735を回っている。これから乗る列車まで10分を切っているが、駅のすぐ横という立地が威力を発揮する。

 

◎北上 745828 ほっとゆだ 横手行729D キハ100系2両編成ワンマン 先頭=キハ100-5

 北上駅の0番線(改札通って左方向、1番線の裏)からワンマン列車に乗車。大船渡線と共通運用をしているのか、車体にはドラゴンレール(大船渡線の通称)のシールが貼ってあった。途中駅での乗降もあるが、比較的空いている。藤根で交換した上り列車は3両編成だが通学客で多数の立ち客がいる程の混雑。

 市街地を離れて北上する列車の周囲は田畑や杉林になってきた。和賀仙人付近からはトンネルの続く山間部に入った。渓谷沿いの風景が美しい。

 以前、並行する道路から特急秋田リレー号を撮った赤い鉄橋を過ぎると、3分程でほっとゆだに到着。写真を撮ってから反対側のホームへ移動。 


◎ほっとゆだ 837920 北上 北上行728D  キハ100-34単行ワンマン

 北上に戻る。ほっとゆだを出た先で、後ろ展望の風景を2枚いずれも24mmSモードで撮影。シャッター速度は杉林が1/80秒、赤い鉄橋が1/125秒。




 車内は1両編成でちょうど良い位の乗客。それでも途中駅からの乗車もけっこうあり、北上までに半分以上の席が埋まる。

 北上到着時に乗り換えの案内もテープの自動放送だった。テープでも乗り換え列車のホームや時刻も案内している。いちいち列車別に案内テープを用意しているようだ。北上駅の待合室でしばらく過ごす。


◎北上 9501032 一ノ関 一ノ関行1532M  701系2両編成ワンマン後車=クモハ701-1035

 ついに周遊きっぷの「かえり券」に改札印が押された。帰路に入る。

 大幹線である東北本線にも2両編成のワンマンカーが走っている。全席ロングシート。ワンマン出入口である先頭車両は大部分の席が埋まっているが、後ろの車両にはまだ余裕がある。

 一ノ関駅近くを散歩。市役所は1km位離れているようなので行かなかった。気仙沼の市役所も駅から遠そうだ。

 

◎一ノ関 11181224 気仙沼 快速「スーパードラゴン」 盛行3331D キハ100系2両編成 先頭=キハ100-35

 一ノ関を発車するころにはほぼ満席になっていた。客層は色々で、男子高校生、サラリーマン、スーツケースを持った旅行帰りの人など。

 大船渡線の通称はドラゴンレール。これは鉄道敷設時に地元の政治家が自分の地盤に線路を持ってこようとして争い、その結果としてそれぞれの地盤に寄る結果、線形がくねくねと曲がり、地図でみるとまるでドラゴンのようであることから付いた名称らしい。

 カーブの多い山間部を走る。折壁通過時刻は運転席の時刻表よりも1分早かった。あと2駅で気仙沼。気仙沼駅の待合室で休憩。

◎気仙沼 13001447 前谷地 小牛田行2940D キハ40系3両編成 先頭=キハ40 2021

 気仙沼発車時にはがらがらに空いていたが、次の不動の里で男子校、その次の南気仙沼で女子校の通学生が多数乗車。だから3両編成だったのか。

 大谷海岸では松林の間に海が見える。その後も時折、海岸の見える所を通った。車内は志津川辺りから空き始め陸前横山で先頭車両の乗客は2名になった。

前谷地に近付き、平坦な土地が広がってきた。前谷地駅から徒歩数分の所に河南町役場がある。 

◎前谷地 15301546 小牛田 小牛田行1638D キハ40系2両編成ワンマン先頭=キハ48 503

 かえり券の経路から飛び出して往復するので別途乗車券を購入。入れ違いで下車した乗客多く、車内は空いている。駅名板の前で写真を撮っている熟年男性2人連れがいた。

 

◎小牛田 16221659 石巻 女川行1643D キハ40系3両編成中間車=キハ40 570

 陸羽東線から乗り換えてきた通学生で、短時間に満席になった。大騒ぎしたり、駆け回ったり暴れたりで、大変なもの。

 

◎石巻 17061805 仙台 快速うみかぜ34号 仙台行3726S  103系4?両編成先頭=クハ103-628

 石巻線からの乗り換え客が入り、混雑していたが、途中で若干減り座ることができた。夕暮れの仙石線を仙台に向かう。しばらくは田畑の中を走っていたが、家並が増えてきた。

 車両はロングシートの103系だが、仙石線独自の塗色で、扉には開閉ボタンが付いている車したら小まめに閉ボタンを押す人が多い。

 1730頃、駅で運転停車(駅名不詳)。ロングシートの背後にあるホームのすぐ先が海。ボートに乗った漁師らしき人がいる。

 松島海岸を出た1740頃に、外は暗くなった。多賀城からの乗客が多く、立客が増えた。仙台駅は通勤客で混雑している。

 

◎仙台 18131829 利府 利府行4449M  701系4両編成先頭=クモハ701-1019

 仙台から帰る通勤客で混んでいた。運転席の後ろに立つ。既に日が暮れているのとガラスの反射で前方はあまりよく見えない。車内放送によると後ろの車両の明かりの調子が良くないらしい。

 岩切に着く手前で本線の線路とは分岐したようだ。岩切を出て間もなく線路は単線になる。この沿線に東北新幹線の仙台車両基地があったと思うが、明かりが点々とするだけで分からない。利府駅は側線がいくつか見えるが、旅客列車のホームは1面1線。

 利府駅の改札で仙台からの運賃を精算。改札横には岩切・利府間の線路と新幹線の車両基地との位置関係について簡単な模型があった。また、駅舎内にコミュニティーセンターなるものがあり、図書室のような設備が見える。 


◎利府 18361854 仙台 白石行4446M  701系4両編成先頭=クハ701-1506

 すぐの折り返しのため券売機で仙台までの乗車券を購入して来たときと同じ列車に乗る。先頭2両は室内灯故障。主に走行時に消え、停車すると点灯する。運転士は仙台輸送司令としきりに連絡を取り合っている。室内灯故障と言っても、車両両端だけ別電源なのか点灯している。運転には支障ない模様。新利府から乗ってきた人の会話によると、サービス電源が変らしい。車内灯滅灯時には空調も止まっている。

 


 仙台で下車。これから東京行やまびこに乗るまでの約1時間はお土産タイムである。改札を出て最初は駅構内の売店を見て回る。当然のことながら宮城県の物産が中心である。今回仙台は通っただけなのでできれば岩手か秋田の物が欲しい。

 駅構内を見てから駅ビルのエスパルに行ってみる。地下1階に土産物の売り場があり、ビューカードも使える。秋田の菓子類はないが、岩手のものはある。

 一通り見てから、駅に戻り、新幹線コンコースの中を覗いてみる。岡山や京都と異なり、改札内の土産物店はあまり多くなさそうだ。もう一度駅ビルのエスパルに戻る。

 結局、職場用の土産は岩手県大船渡市産の「ミニ鴎の玉子」卵餡をカステラで包みホワイトチョコレートでコーティングしたもの。自宅用の菓子は岩手県一関市産の「田むらの梅」梅肉と白餡を餅で包んだものである。

土産類売り場の横が酒類の売り場。秋田の酒もある。どれが良いのか分からないが。店員お薦めのものは若干高い。買ったのは「秋田錦 純米吟醸酒」(秋田県平鹿郡増田町産)である。ややさわやかな味わいとか?

土産を買い終えて新幹線ホームに上がった時には、 列車の時刻まで10分を切っていた。

 

◎仙台 20012148 東京 「やまびこ24号」 東京行新幹線3024B E2系+E3系14両編成5両目5号車=E225-422  指定席=5号車(禁煙)4E席(進行方向右2人席窓側)

 駅のホームで写真を撮ってから乗車後、デッキで三脚等をしまって、客室に入る。大部分の席が埋まっていて、隣のD席も人がいる。

 速達タイプ用のE2系に初めて乗ったが、客室の雰囲気はこまちと似ている。特にテーブルや座席後ろのマガジンラックの造りは同じ。座席の色は、こまちは確かどの座席も同じだったが、E3の座席は3種類の色のものを交互に使用している。

 着席直後に車内販売は通り過ぎてしまったので、とりあえず手持ちの飲み物で暑さを和らげる。大宮まで無停車の速達タイプの列車なので、落ち着いた頃には福島を通過している。

 1時間近く経過して戻ってきた車内販売で弁当を購入。南部わっぱ飯しかないが、それでよい。食べ終わる頃には宇都宮を通過している。外は完全な夜景だが、ロビンソンの明かりで、宇都宮と分かった。

 手洗いに行っている間に大宮停車。隣の席の人は大宮で降りたようだ。大宮を出て埼京線と並行して走る。右頭上に日暮里駅を見ながら地下に入ると、あとは上野に停車してすぐ東京だ。夜も遅い時間帯なので、これから出る新幹線は「なすの」などの短距離列車のみ。隣の東海道新幹線のホームに止まっている300系「のぞみ」は名古屋行である。


 横須賀線丸ノ内地下ホームへ移動。

 

◎東京 22102317 東逗子 久里浜行2171S  E217系15両(逗子から11両)編成最後車11号車=クハE217-40

 乗車前に家に電話。迎えに来てくれるとのこと。東京から座ることができたが、発車までに満席。旅行記を打ったり、うたた寝をしたりしながら東逗子へ帰る。横浜からの乗客はさほど多くなかったらしく、だんだんと車内は空いてきた。鎌倉からボックス独占。

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