1999年09月 東北 5日目 - 花輪線、田沢湖線、田沢湖畔
旅行5日目は後生掛温泉を出て花輪線、田沢湖線沿線を巡って北上に泊まりました。
平成11年(1999年)9月28日(火)
6時起床。615頃に、まずは大浴場へ行った。前夜は薄暗かった大浴場だが、今は外の光が差し込んで、多少は見通しが利くようになっている。泥湯は明るいところで見てみると、前夜の印象と比べて泥による濁りがはっきりとしている。
入浴後に散歩。昨日の夕方に訪れた自然研究路へ行ってみた。ただし、余り時間がないので途中まで。外は適度に涼しく、湯上がりにちょうど良い。
7時少し過ぎに戻り、すぐ朝食。一般的な旅館の和食だが、湯豆腐が付いている。固形燃料付きの鍋が置いてあり実際に熱い状態で食べられる。しかし、この鍋は随分と普及したものだ。最初に考えた人はえらいと思う。
食後にもう一度大浴場へ。湯治の締めくくりを楽しみ、脱衣場で乾かし、温泉成分が肌にコーティングされた状態で出た。
帰り支度をしながら連続テレビ小説の「すずらん」を途中まで見て、チェックアウト。送迎バスは行ってしまったので歩いてバス乗り場へ。土産を買う暇はなかった。
◎後生掛温泉 836→920 湯瀬温泉 十和田湖行 秋北バス 秋田200か・・15
2分程遅れて来たバスに温泉帰りの数人で乗り込む。木が立ち並び見通しの悪い曲がり道を下りていく。標高が低くなるに従って周りが開けてきて、八幡平の山並みが見通せる所もあった。道路の周りに田畑が広がり、少し離れた所に家が並んでいる。携帯電話の電波は所により届くようになってきた。最初は不安定だったが、しばらく下りるとアンテナマークが常に3本立つようになった。定刻に湯瀬温泉駅前に到着。
列車の時間まで20分あるので、湯瀬名物の石鹸を買いに行く。美容に良いらしい。途中の商店では見当たらず、湯瀬ホテルの売店で買った。
◎湯瀬温泉 940→1106 盛岡 快速「八幡平」 盛岡行3928D キハ58系2両編成
先頭=キハ58 1523
切符を予約した人を駅の人が探していたが、なかなか見付からない様子。来た列車は3分ほど余分に停車して発車したが、結局どうなったのだろうか。
花輪線はタブレット閉塞だったが、今月始めに廃止されたようだ。写真のようにタブレット時代の痕跡が残っている。途中の荒屋新町では駅長が何か運転席に持ってきていたが、タブレットではなく連絡袋だった。
列車は広野や山間部を走り、盛岡を目指す。途中の峠はきつそうだった。坂を下りる時に勾配標識が見えたが、30パーミルを示していた。
好摩発2分遅れ。東北本線に入り、ディーゼルカーの速度が格段に上がった。間もなく盛岡。東北新幹線延伸工事の様子が見える。
◎盛岡 1117→1200 角館 秋田新幹線「こまち5号」 秋田行 特急3005M E3系6両編成先頭16号車=E322-12
新幹線ホームに移動してこまちに乗車。車内は結構乗客がいるが、座れないほどではない。新幹線の高架線から地上の線路に下り、雫石を通過した頃から人跡希な山間部を走る。途中、2つほど信号所を通過。再び人里に出て田沢湖停車。
田沢湖からの乗客も多い。田沢湖を出ると15分足らずで角館。
角館で下車し、コインロッカーに荷物を預けて、町の中心部へ観光に出掛ける。武家屋敷が有名で、駅前には観光用の人力車も止まっている。
角館駅のコインロッカーに荷物を預けた後、駅と同様にシックな作りの観光案内所へ行き、情報収集。田沢湖の潟尻への直通バスがあるかどうか聞いたが、湖畔乗り換えか田沢湖駅乗り換えとのことで、JR時刻表に載っていた内容に追加はなかった。
駅前の通りを下り、町内へ。郵便局の建物も蔵造りで、「公共建築物100選」のステッカーが貼ってある。郵便局で貯金をおろし、田町武家屋敷の通りから散歩。こちらは内部見学できる家は、土産物店のようになっている1軒だけだが、塀の連なる並木道の趣が良い。その景観に合わせた「民芸調」のホテルが11月開業に向けて工事中だった。
しばらく行った先を右に曲がり、安藤醸造店を通り、桧木内川の桜並木を歩く。今は、花は咲いていない。右におれてメインの武家屋敷通りに出る。
ゆっくりと外から(無料で入れる所は庭から)眺めて歩いた。武家屋敷資料館に入ったが、ここは狭くてあまり面白くなかった。小野田家の庭を散歩。通りの最後まで来ると、小さな2階建の役場がある。郵便局からもと来た道を上り、駅に戻った。
◎角館 1423→1437 田沢湖 秋田新幹線「こまち18号」 東京行特急3018M E3系6両編成5両目15号車=E325-14
禁煙車は混んでいたが、喫煙車には空席が多少あったので、そちらに座る。どうせ1駅だし。
◎田沢湖駅前BT 1445→1608 田沢湖駅前BT 田沢湖一周線 羽後交通バス 秋22あ1427
10人余りの乗客。しばらく走ると田沢湖の湖面が見えてきた。時計周りのコースに入る。湖岸と道路の間にしばしば杉その他の林が入るので、常に見える訳ではない。
潟尻で10分停車。時刻表では何ヶ所かで乗り換えとなるように見えるが、実際は通し運転で、途中の観光地では荷物を車内に置いておける。潟尻には、田沢湖と言えば必ず写真に出てくる辰子姫の像がある。道路横の湖面に建っており手摺りもかかっているので、記念撮影には不便である。ちょうど遊覧船が到着して、波が立ってしまった。
バスに皆が戻ると、運転士は予定より30秒早く発車。
次は御座の石神社。ここでも観光のため10分停車。 湖の近くの神社から笛?の音が聞こえてきている。
田沢湖の水が異様に青い。周囲の温泉から流れてくる酸性の湯の成分が影響しているいと言われている。透明度も高い。水質上生物が住めないかららしいが、ここで見てみると小魚が泳いでいた。
当初の予定では、湖畔で1回下車するつもりだったが、後から来るバスが別の会社で、一周乗車券が使えないのと、途中の停車地で若干の撮影が出来たので、そのまま駅に戻ることにした。
代わりに秋田新幹線の走行写真を撮ることにした。帰りのバスから駅近くのポイントを検討して、田沢湖郵便局近くへ10分近く歩いた。2列車撮影し、1つは田沢湖1635発の上りで、線路脇の花壇を入れて、90mm,Sモード,11/160。
もう1つは陸橋の上から1655頃通過の下りで、80mm,Sモード,1/125。
田沢湖駅で秋田のきりたんぽを買おうと思っていたが、売店への通路が掃除中で通れず。
◎田沢湖 1719→1814 盛岡 盛岡行846M 701系2両編成先頭=クモハ701-5001
先頭車両は乗客2名。乗務員は3人いるようだ。1人は通勤を兼ねた乗務なのかも知れない。
夕暮れの田沢湖線を盛岡に向かう。次の赤渕までは相当な距離がある。県境の長いトンネルが続き、人里は見られない。列車行き違いのための信号所が赤渕までに2つある。カーブが多く、それに伴って制限速度もきつい。
普通列車は県境を越える辺りから速度を上げたが、95km/h位。雫石で14分停車。その間に上りこまちと下りこまちが通過していく。下りこまちを撮影。35mm,f22,bulb 約7秒。
大釜で下り普通列車と交換。盛岡から帰る通勤・通学客で混んでいて、立ち客も結構いる。
盛岡の駅ビル フェザンの土産物店できりたんぽを買うことにする。盛岡駅だから当然、わんこそばや、じゃーじゃー麺、小岩井農場関連が中心。それでも1種類だけきりたんぽを置いていたので、それを購入。
◎盛岡 1851→1913 北上 「Maxやまびこ56号」 東京行 新幹線56B E4系8両編成先頭1号車=E453-110
上下に長いという印象のある新型2階建新幹線。先頭車内は空いていて、見たところ2階席は4、5人。1階席はいるかどうか分からない。
途中で追い越される列車だから利用客は少ないのかも知れない。通勤対応のためか2階席は横6人掛けだ。
天井が低く、席を立とうとしたら頭上の棚に頭をぶつけてしまった。しかし、それを見越してか、棚にはクッションが付いている。
新花巻からは多少の乗客があった。北上近くで車内販売が回ってきた。2階建て車両でカートが使えないので、透明の肩掛けバッグ2つに品物を入れて担いでいる。飲み物は紙パックになっているようだが、それでも重いだろう。
すぐに北上に着いて下車。最初、新幹線口に出ると逆で、在来線改札に入り直して中央口を出るとすぐ右が今日のホテル。
◎宿泊 ホテルメッツ北上 0197‐61‐2222 218号室シングル
7月20日に開業したばかりの真新しいホテル。通常料金は朝食付きで7,500円(VIEWカードだと1割引で6,750円)のところ、今月いっぱいは税込み6千円で泊まれる。室内の設備は通常のビジネスホテルと同様。シャンプー・ボディソープは個別の袋ではなく、押しボタン式で、環境に配慮したとのこと。トイレはシャワートイレ。テレビはNHKのBS対応。ビデオのみ有料(千円コンピューター管理)。空の冷蔵庫があり、買ってきた飲み物を保存するのに自由に利用できる。
家に電話後しばら憩し、21時近くに夕食に出る。ホテルの近くには店があまりなく、開いている店は全くない。駅前のイトーヨーカドーは飲食店を含めて20時まで。しばらく離れた所に飲み屋街があり、運転代行の車やタクシーがたくさん集まっている。その飲み屋街の中にある「のんちゃんラーメン」に入り、味噌ラーメン600円と焼餃子400円を食べた。食後町を散歩するが、開いている店は殆どなく、閑散としている。
ホテルに戻る。風呂に入ろうと思ったが、眠いので顔だけ洗って寝てしまった。
コメント