2000年12月 青函地域 1日目 ~ 寝台特急あけぼの

西暦2000年の冬は、津軽海峡を挟んで青森県と北海道函館を訪問しました。寝台特急「あけぼの」で出発し、津軽鉄道のストーブ列車に乗車、五能線や弘南鉄道に乗った後、廃線直前の下北交通(旧・大畑線)に乗車して、大間崎からフェリーで函館へ。帰路は寝台特急「北斗星」を利用して、短い日程に色々と盛り込みました。

初日は仕事から帰ってから寝台特急「あけぼの」で出かけました。

平成12年12月青函地域旅行


平成12年(2000年)12月1日(金)

 18時前に帰宅。宅配便の不在連絡票が入っていた。急いで運送会社へ電話して、すぐに再配達して貰えた。出掛けに、神武寺駅近くに住む職場同期を訪ねた。


◎神武寺 2007→2015 金沢文庫 品川行2081  1500系4両編成先頭=1552

 当初予定より若干後の列車になったがまだ十分に間に合う。


◎金沢文庫 2021→2036 横浜  品川行快速特急2013A  1500系12両編成先頭=1544

 この列車は金沢文庫で前に4両増結する。基本編成・付属編成ともロングシートの1500系。この時間の2100系転換クロスシート車は下りウィング号、上り回送になるので快速特急はロングシートが殆どとなる。

 空いた列車の先頭席で横浜まで乗車する。


◎横浜 2044→2113 東京  東京行530M  113系15両編成2両目14号車=モハ113-607

 横浜駅のホームや通路は混んでいてしかも周遊きっぷのゆき券は小形磁気券なのに自動改札未対応だった。そのため乗換改札が使えず、京急の有人改札を一旦出てからJR有人改札に入り直し、大回りの乗り換えに時間がかかってしまった。

 12号車クハは多少混んでいたので、13号車のボックスシートに座るが、テーブルにビールがこぼれていて手に付いてしまった。14号車まで移る。

 車両は横須賀線からは無くなってしまった113系。JR東海静岡運転区の車両(車両側面の所属記号が静シス)の特徴として、ボックスシートの頭に白いビニールカバーがかかっている。上りは座席の30%が埋まる程度で空いている。ボックス独占のまま東京まで乗車。


◎東京 2121?→2130? 上野 山手線205系11両編成2両目10号車 車両番号不詳

 やはり夕方のラッシュが残っていて混んでいる。大荷物での乗車は気が引ける。10号車は6ドア車で、ドア上の左右に液晶モニターがあり、ニュース等を流している。森内閣改造に合わせてか自民党の野中幹事長辞任のニュースがトップ。政界流動化が予測されている。他には尼崎公害訴訟の和解のニュース。17時の円相場は1米ドル=110円台後半。

 上野駅地平ホーム15番線に移動すると、寝台特急「あけぼの」は既に入線していた。1、2枚写真を撮影後、ホームコンビニ型売店で夕食等を購入「ますのすし始めました」のポスターに引かれ、夕食はそれにする。あけぼのには食堂車は勿論、車内販売もないので。

 できれば乗車前に機関車の車両番号を控えておきたかったが、発車時刻が迫ってきたのでそのまま乗車した。


◎上野 2141→翌925 弘前 「あけぼの」青森行寝台特急2021 機関車EF81 135+24系9両編成(機関車寄の荷物車1両含む、最後が1号車)、5号車=オハネ24 551(平成3年大宮工場改造)B個室寝台ソロ24号室(進行左側上段)

 あけぼののソロは北斗星や富士と異なり中央に通路があり、左右に個室が並んでいる。通路左側上段の24号室に入った所で発車時刻となった。客車なので発車の際に多少の揺れが来る。上野を定時に発車した列車は、ゆっくりと加速を始めた。


 個室の鍵は暗証番号式。施錠時に任意の4桁の番号を入力。再びその番号を入力すれば解錠される。施錠時や解錠時に、確認の意味で電子音が小さくピピっと鳴る。室内から開閉した場合も同様。室内は北斗星のソロと比べると狭い。ベッドは折り畳み式で、畳んだ時のベッドはL字を左右逆にした形。通路と階段がL字に囲まれる形で、ベッドを広げた時はL字の縦線が太くなる形でベッドの端が通路の上にかかるようになり、脚を降ろしたり荷物を置いたりするスペースは極めて少なくなる。

 室内のその他の設備は、折り畳み式テーブル(およそ25×30㎝、枕元にも20×10㎝程度のテーブル)、灰皿("寝台使用中は禁煙"との表示あり)、換気・暖房の通風口とそのスイッチ、室内灯および床灯スイッチ、非常ボタン、小形鏡、ハンガー1つ、スリッパと浴衣、ごみ箱、スプリンクラー。4チャンネルから成るオーディオ装置(スピーカーとイヤホンジャック付)があるが、放送していないようだ。

 発車して間もなく検札。車掌が個室のドアをノックして回るが、その音は響きやすく、しばらく離れた部屋のノックでも良く聞こえる。そのため、車掌が自分の個室に来るよりもかなり前から切符を用意して待つことができる。その間に列車は都心部を抜けて貨物列車と並走しながらすぐに大宮。

 一部の区間ではかなり速度を上げるが、全般的には緩やかな走りだ。2219上尾で運転停車するも1分足らずで発車。先行列車が遅れていたのだろうか。一旦停車すると、客車列車の宿命で、加速まで時間がかかる。

 高崎には2分遅れの2320着。時刻表では3分停車になっているがすぐに発車、2321定時発になった。この先、運転停車は幾つかあるだろうが、客扱停車は翌朝未明322着の村上までない。それでも寝台特急にしては早朝から停車するし、朝の停車駅も多い。経路上、昔の急行鳥海からの流れがあるのだろうか。停車時間は各駅とも短かそうだ。その中で鶴岡4分停車、秋田分停車の予定。朝食の調達は秋田で行おうか。

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