2000年12月 青函地域 4日目 - 大間崎、函館、北斗星2号

旅行4日目は下風呂温泉で国鉄大間線の未成線を見学してから北上し、大間崎からフェリーで函館へ。夜の函館と近郊を散歩してから「北斗星2号」で帰路につきました。 


3日目へ戻る

平成12年(2000年)12月4日(月)

 650起床。7時過ぎに風呂。風呂へ行く途中、窓から外を眺めると、廃線跡らしきものが山側に見える。大畑線の延伸工事跡か?

 735、3階の広間で朝食。広間に用意してあった朝食は3組6人(3、2、1計6)分。

とても空いていたようだ。そういえば昨夜部屋に戻るとき間違えてエレベーターの5階のボタンを押してしまったが、5階の廊下は明かりが消してあった。朝食はイカの刺身、焼き魚、もずく、等。9時近くにもう1度入浴してから、920チェックアウト。2千円紙幣を出すと、少し見慣れない様子。確かに1万円札と色が似ている。


 チェックアウトしてから漁港と大畑線未成線跡?を撮影。その後、新湯に入る。こちらは男湯の湯舟1つの簡素な作り。湯は無色透明。


◎下風呂温泉 1010→1043? 大間崎  佐井行バス  青森22か・981

  温泉で暖まってからバスに乗車。大間崎を目指す。

 大間崎でバスを降りると大変な強風。粉雪が横向きに飛ぶ。大間町無料休憩所は冬季閉鎖中。その下のバス待合室で今後の予定を考える。待合室内はいくつか落書きがある。内容から、ここで宿泊した人もいるらしい。

 待合室に荷物を置き、何度か寒風の中へ出て写真を撮る。北海道の陸地は少し見える。ただ、写真に写るかどうか。大間崎には「本州最北端」の大きな石碑の他、地元の産業であるまぐろの一本釣りのシンボル。石川啄木の歌碑、大戦末期の津軽海峡会戦での供養碑がある。


海鳥が多数いるが、強風には難儀しているようだ。寒風の中で鳥も身を縮めている。飛び立っても強風に向かってなかなか進めず、宙に停止した状態になっている。

 撮影を終えて、次のバスまで1時間以上あるので、フェリー乗り場まで歩くことにした。大間崎を1136に出発。ほぼ平坦な道を寒風に吹かれながら歩く。岬の辺りと比べれば風は弱まっている。大間の町を抜ける。何故か、函館の病院マップの看板がある。いくら函館航路の発着場といっても、実際にこの看板で病院を探す人はいるのだろうか。町外れを少し過ぎて、フェリーが見えてきた。フェリー待合室に着いたのは1225。

 待合室で休憩し、中の食堂で天ぷらそばを食べる。売店に土産物が並ぶ。下風呂の宿でお茶菓子に出た「さるっこ餅」を探したが無かった。待合室に荷物を置き、フェリー埠頭周辺を回るが、他に土産物屋は無い。


◎大間 1350→1530 函館  函館行 東日本フェリー9便 ばあゆ 1529t 定員470名

 一般旅客の場合、自動券売機があるが、カードのため、窓口で購入。車両甲板経由で乗船。大間の待合室で貰ったパンフレットによると、船名ばあゆ VAYU は、インド神話に登場する神の名で、敵を追い払い、名声、子孫、家畜、財宝を人々に与える神とか。

 定刻に出航。出航後間もなく、甲板から大間崎を望遠で撮影する。船内はとても空いている。乗客はせいぜい10人余りと思われる。幾つかに間仕切りされたカーペット席のうち1区画を独占。テレビを見ながら過ごす。洋上でたまに電波が乱れるが、ほぼ継続して見ることができる。携帯電話もずっと圏内のようだ。

 しばらく左右とも何も無い海原が続いていたが、早くも15時頃には北海道の陸地が近付いてきた。1520頃にはドライバーから下船準備が始まる。定時接岸し下船。入れ代わりで乗用車が2台入っていった。

 函館のターミナルは2階建で、青森便もあることから、大間の待合室と比べ物にならない大きさ。土産物屋を眺めてから1535頃歩き始める。駐車場には馬運トラックが何台か入ってきていた。

 湾岸沿いの道から国道に入り、木古内方向にしばらく歩き、道路案内板に従って右に入るとJR七重浜駅。フェリーターミナルから20分弱だった。


◎七重浜 1606→1610 五稜郭 函館行125D  キハ40系4両編成2両目=キハ40 814

 この時間、七重浜駅は駅員がいる(18時まで)。周遊きっぷの青函ゾーン券を見せて入場。五稜郭まで1駅乗車。


◎五稜郭1641→1721 大沼 森行き5883D キハ40系2両編成ワンマン 後車=キハ40 792

 帰宅する高校生の集団がとても賑やか。その中を大沼までぼんやりと乗車。外は既に暗くなっている。

 大沼駅は窓口営業時間が終わっているので、運転手にゾーン券を見せて下車。薄暗い駅舎内は高校生の溜まり場になっていた。駅出口の扉が固い。


 駅を出て左方向へ、大沼公園駅まで1km程の道を歩く。途中、大沼をバックにして通過する特急スーパー北斗を撮ろうと思っていたが、沼からかなり離れた道を歩行中の1730頃に通過していった。

 大沼公園駅近くでは道路工事が多数行われていた。

 大沼公園駅は正面上方にステンドグラスを配した洒落た駅舎。駅前に観光案内図が建っている。

◎大沼公園 1810→1831 函館  スーパー北斗16号 函館行特急5016D  283系7両編成 6両目6号車=キハ282-3003

 大沼公園駅は片面ホーム。窓口の営業は17時で終了している。発車時刻を過ぎても列車接近を知らせる放送は流れず。列車は若干遅れて到着。大沼公園を6分遅れで発車。前方の指定席はやや混んでいるようだが、後方の自由席は普通に座れた。6分遅れのため快速海峡に乗り換える人は函館ではなく五稜郭で乗り換えるよう、車内放送で繰り返し案内している。五稜郭をおよそ7分延発。間もなく函館に着く。

 土産物屋が閉まらないうちに買い物を先に済ませ、コインロッカーに預ける。身軽になって海岸沿いの金森倉庫群を目指して歩く。途中コンビニで栄養剤摂取を経て20時前後に金森倉庫辺りを撮影。赤煉瓦の古風な倉庫がライトアップされている。12月に入ったため、大きなクリスマスツリーもある。奇麗なものだ。




 一通り撮影して函館駅へ戻る。駅構内の食堂はあらかた閉まっていたし、駅弁屋も終了していたので、2040頃、駅前の函館ハーバービューホテル2階の北の味巴に入り、うにいくら丼を注文。港町に来たからには一応海の幸を賞味したい。出来るまでしばらく時間がかかったが、21時から食べ始め2120過ぎには会計を終えた。

 駅に戻り、コインロッカーを開ける。


◎函館 2146→翌935 上野 北斗星2号 上野行寝台特急2レ 機関車ED79 17→EF81 95+24系25形11両編成+荷物車 8両目→5両目5号車=オハネ25 551

 DD51重連の牽引する北斗星は定時に函館駅8番線に入ってきた。ホーム先端ではすぐにED79を連結する作業に入っている。食堂車辺りでは従業員がホームに降りて何か話している。

 ホームで撮影して乗車。5号車はB個室寝台ソロで、寝台券表示の部屋は12号室。1階である。ベッド部分のみ天井が低いが、その他部分は立つに十分な高さ。荷物スペースも広い。ベッドは固定式。スピーカーで音楽等のプログラムが聞ける。照明、暖房、換気のスイッチと非常ボタン、折り畳みテーブル、ハンガー、鏡、灰皿、スプリンクラーといった設備。テーブルにはJR北海道誌とJR東日本のトランヴェール誌。

 五稜郭を通過し江差線に入ってから検札。何か分からないことはないか、聞いてくれる。確かに、個室が使い慣れない人も多いだろう。特に暗証番号式のドアロックは初めての人は戸惑うに違いない。

 メール送信をしているとすぐに青函トンネルに入った。2249吉岡海底通過の際は減速していた。その直前に貨物列車とすれちがうのが見える。2255ちょうどに青函トンネル最深部を通過。トンネルの蛍光灯は通常白色だが、この部分だけは青色が数回続いたあとに緑色のものがあるのが目印。2304竜飛海底を通過。2314青函トンネルの本州側出口を出た。引き続き津軽半島内の短いトンネルが連続する。

 2335蟹田で運転停車し、下りはまなすと交換。はまなすはドラえもん海底列車のデザインの客車だった。

3日目へ戻る

5日目へ

目次へ

コメント