2001年04月 会津(後半)- SLばんえつ物語号、ムーンライトえちご

「思い出の583系はつかり」号を郡山で降りて磐越西線に乗り継ぎ、「ばんえつ物語」号で新津へ。新潟から「ムーンライトえちご」で帰りました。

平成13年(2001年)4月29日(日)の続き

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◎会津若松 1506→1824 新津 SLばんえつ物語号 新津行快速8233レ  C57 180+12系7両編成  3両目5号車=オハ12-316


 磐越西線は会津若松でスイッチバックしている。側線に止まっていたSLばんえつ物語号は時間が近付くと改札を入ってすぐの1番線にバックで入線してきた。車内に荷物を置いて、発車時刻まで撮影。発車3分前になると、車掌が機関車の辺りまで来て発車を触れ回っていた。

 客車は12系7両編成。12系客車は発電装置の付いている車両があり、発電機の音が大きいのが難点。また、冷房が入っている。会津若松発車時の汽笛は何と車内放送のスピーカーから聞こえてきた。確かに後ろの方の客車では汽笛は聞こえづらいだろうし、ましてやドラフト音などはなかなか聞こえないので、あった方が臨場感があるのだろうけど、これは賛否付けがたい。

 車内放送で、挨拶から始まりSLばんえつ物語号を牽引57 180について解説があった。喜多方到着前にSL乗車手帳が配布された。なお、喜多方での乗客の入れ代わりが多かったが、乗車手帳は喜多方発車後も、喜多方からの乗客に配布されていた。その後の途中駅も同様。終点近くまで配布していた。

 喜多方を出てしばらくしてから車掌が巡回。客室の入り口でまだ若そうな車掌が、「ご乗車いただきありがとうございます。ご案内方々~(少し離れていたしざわついていたので詳細は不明)」と声をかけると何故か拍手が上がった。小さい子供が記念撮影をする際には自分の被っている帽子を貸し出していた。検札かと思っていたが、単に挨拶回りとのことだった。

 トンネルの中を通過中の車内の明かりは幻想的。この辺りでは汽笛の音が生で聞こえた。ドラフト音までは聞こえないので、後で前方に行って鑑賞してこよう。

 前方の客車へ行き、SL乗車手帳にスタンプを押してもらう。乾くまで時間がかかりそうだ。

 この列車には写真師も乗っている。SLの入ったデザインで台紙付き900円。写真館という響きに感じ入り、1枚頼んでみた。写真師は20代後半くらいの女性。新津下車までに座席まで届けてくれて、代金は受け取り時払い。どのようにして現像・プリントするのか?この列車は停車時間の長い駅があるから、その間に焼いて自動車で追い掛けるのかと思っていたら、何と前方の乗務員室らしきところにパソコンがしつらえてあり、デジカメで撮った画像を処理してプリントアウトしているのだった。巨大なプリクラといったころか。

 4号車には今年から展望車が連結されている。窓が天井近くまで広がっていて、眺望スペースになっている他、売店コーナーがあり、各種記念グッズも売っている。また、イベントスペースにもなっていて、今日は初老の男性4、5人?グループがアコーディオンの演奏を行っていた。一見優雅そうだが、揺れる車内での演奏は決して楽ではないだろう。演奏の間でのインターバルはあるが、ほぼ3時間の運転時間中、色々な曲を随時演奏していた。

 長時間停車の駅が2箇所あり、特に津川では20分近く停車し、給水等も行う。その間、機関車の前での記念撮影が盛んに行われていた。車掌も汗だくになりながらにこやかに帽子を貸し出したり一緒に写ったり、シャッターを押したりと、撮影の手助け。機関士は小さな子供を機関室に抱えて乗せて撮影に応じていた。


 後方の客車は空いていたので、しばらくそちらに移って窓を開け、カーブで前方の走行写真を撮影した。沿線には様々な年代の人が汽車を眺め、或いは撮影している。手を振る人も多く、時折手を振り返してみた。勾配に差し掛かったとろで窓を開けると、後ろの方の客車でも微かにドラフト音が聞こえた。

 1755頃、この先終点までトンネルがないので窓を開けて差し支えない旨を車掌が触れて回った。外は若干暗くなってきた。暖色の室内灯が映える時間だ。

 終点の新津到着を前に、車掌が挨拶に回ってきた。最後の「~本日はご乗車いただきありがとうございました!」で乗客の拍手。車内放送でも別の車掌から挨拶があった。どちらも通常の車内放送のような「ありがとうございました」ではなく、語尾に「!」が付く調子で、熱意が感じられた。

 発電機の付いた12系客車であること以外は、設備・サービスとも満足いくものだった。もう少し空いていそうな時にまた乗ってみたいと思う。

 一通り撮影を終えてホームを後にするとき、先刻の車掌と行き違う。「お疲れさんです」「ご苦労さんです」と声をかけあう。先程は車掌を握手している乗客もいた。


◎新津 1848→1900 新潟  SLリレー号 新潟行快速8485M 165系6両編成最後1号車=クハ165-203

 新津から新潟までの乗車券を買い足して、ばんえつ物語のホームに戻る。ばんえつ物語は最後部にDE11型を連結して、回送体勢になっていた。ばんえつ物語号運転日に接続して運転されるSLリレー号は、ムーンライトえちごの間合いで使用する165系6両編成。広いシートピッチの回転クロスシート。夜行運転で減光時のためか、頭上に読書灯がある。最後車両は空いていて、ゆったりとノンストップで新潟まで出る。


 新潟駅で下車したが、特にここに行くという予定はないので、とりあえず万代口から出る。ショッピングセンターのようなものでもあれば時間潰しになるのだが、土産物店が若干並ぶ程度である。新幹線口の書店で新潟の駅周辺の飲食店の情報を見る。へぎそばというのが名物らしい。本に載っていた店は万代口から2分のところで、22時半までらしで、しばらく新幹線口辺りを散歩。駅前のビルにアニメイト発見。少し滞在。併設のゲームコーナーで時間を潰そうかと思っていたが、アニメイトと同時に20時閉店。再び万代口へ向かう。ヨドバシカメラが連絡通路上にあった。

 駅からすぐ近くの利久庵という店に入った。確かこれが先程の本に載っていた店だと思う。お勧め品の天へぎそばを注文。へぎそば(普通の蕎麦とどのように違うのか不明)1.5人前とてんぷらが付いてきて1,575円。十分な量だ。食後、万代橋方向に歩く。100円バス区間の表示がバス停にある。最近流行りだ。バスターミナル周辺にショッピングビルが並ぶ。しかし時間も時間なのであらかた閉まっている。ぶらぶらと歩き、コンビニに寄ったりして駅に戻った。

 土産物として「ときの玉子餅」16個入530円を購入。ムーンライトえちごまでまだ1時間以上あるが、早目に改札を通り、新潟始発大阪行の急行きたぐにを撮影した。午前中に乗ったはつかりと同じ583系。ただし塗色はきたぐに兼シュプール号用になっている。


 あとは2番線ホームのベンチでムーンライトえちごを待った。新潟駅には改札内に待合室が無い。昼間は暑いくらいだったが、この時間になると肌寒くなってくる。


◎新潟 2329→336 高崎 ムーンライトえちご 新宿行快速3720M 165系6両編成2両目=モハ164-860

 2号車の車内は7割くらいの乗車率。闇の中を新津まで走る。新津で20分停車。停車中に検札がある。ここで寝台特急日本海が先行した。また、車内が1段減光されたが、メールを打つには支障ない明るさ。頭上に読書灯があるが、短時間ならあえてそれを使う程でもない。もうじき新津を発車する。高崎まで3時間半だが、少しは寝ることにしよう。


平成13年(2001年)4月30日(月替)

◎新潟 2329→336 高崎 ムーンライトえちご 新宿行快速3720M 165系6両編成2両目2号車=モハ164-860

 2時頃から頻繁なカーブと登り勾配の感覚で目覚めた。そろそろ上越国境だろうか。闇の中で外を覗くと、線路際にも残雪の固まりが目立った。211頃、ホテルエンゼルグランディア(越後中里)らしき建物が見えた。213トンネルに入った。左カーブがかかる。ループ線に入ったようだ。218土樽駅を通過。間もなく清水トンネルに入った。

 再び眠ることにする。その後に清水トンネルを出て、水上にしばらく停車した。

 3時過ぎに起床。新前橋に1分程度運転停車。雨が窓を衝く音がする。

 高崎で下車。寒い。待合室を探すがなかなか見付からなく、しばらく連絡通路をうろうろする。だるま小路の奥にあった。近くには江ノ電と伊予鉄道のシュミレーターゲーム機があったが、電源は入っていなかった。

 待合室ではくたびれた格好のおじさんが両脇にいた若い男女にしきりに話しかけていた。しばらくそこで休み、朝食を求めて駅周辺を眺める。吉野家を目当てにしていたが、どうもこの付近にはなさそうだ。電話帳にも、高崎駅前店というのは載っていない。コンビニが見えたが、雨の中で傘をさして出ていくのは面倒だ。結局、待合室に戻った。先程のおじさんが若い女性の方に話し掛けていたが、こちらにも話を振ってきた。多少、話に加わる。女性の方は、都内で飲んで(おじさんの話では18歳と言っていたが)、熊谷で降りるはずが高崎まで寝過ごして、ここで上りの始発を待っているらしい。おじさんは2年後にどこだかの市議選に出るとかいったほらを吹いている。521に上野行きの始発が出るので、彼らは出ていった。こちらが乗る八高線の始発ももうじき出る。雨はまだ降っているが、空は明るくなってきた。


◎高崎 526→651 高麗川 高麗川行220D キハ110系2両編成先頭=キハ112-205

 車内はがらがらに空いている。先頭車両は自分1人、後ろの車両も2、3人程度のようだ。

 新型の気動車で加速性能が良い。北藤岡の手前で高崎線から分岐して、畑の合間を疾走する。関東平野に入り、周囲に高い山は見えない。ただ、時折切り通しの中を走るが、トンネルはない。

 途中から若干の乗客があるが、高麗川まで空いた状態のままだった。


◎高麗川 655→755 八王子  八王子行672E 103系4両編成先頭=クモハ102-3001

72系車体更新車の流れをくむ車両。当初は空いていたが、拝島発車時点で満席になった。運動部系の中高生が目立つ。単線の列車待ち合わせのため長時間停車が多い。

  八王子駅南口の吉野家で朝食。


◎八王子 843→955茅ヶ崎  茅ヶ崎行858F 205系4両編成最後4号車=クハ204-507

 4分前を先行する横浜線電車を追うようにして出発。外は雨で寒い。橋本から先の相模線区間はドアが半自動扱いのため結構なことだ。乗客は入れ代わりが多いが、全体的に空いている。

  茅ヶ崎駅近くの書店で時間つぶし。


◎茅ヶ崎 1047→1053 東京行342M  113系15両編成 3両目13号車=モハ112-2074


◎藤沢 1132→1137 大船 東京行828M 113系15両編成2両目14号車=モハ113-261


◎大船 1147→1158 逗子 逗子行1083S  E217系15両編成9号車=モハE217-42

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