2002年03月 小海線 2日目 - 龍岡城、野辺山

 佐久平で宿泊後、小海線に乗車して、龍岡城と野辺山で途中下車しながら小淵沢に抜けました。


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平成14年3月21日(木祝)

 6時台に起床。まだ眠い。7時に風呂へ。プールへも短時間入る。なお、露天風呂は改修中との張り紙が貼ってあったが、入っている人がいるので入ってみた。湯の温度も普通で、特に入浴に問題なかった。

 8時に2階の食堂で朝食。バイキング形式。7時過ぎに風呂へ行った際に通った時はそれなりに利用客があったが、この時間は先客2組。和食系のメニューが多い。土産物を買おうかと思ったが、朝は売店が閉まっていた。

 食後もう一度風呂へ行く。今度はプールまでは行かない。9時半近くに部屋に戻り荷物をまとめ、10時ぎりぎりにチェックアウト。財布をしまおうとしたら、バッグのチャックが壊れてしまった。とりあえず貴重品は別のポケットに移す。

 佐久平の駅前広場には噴水(4~11月)などが並んでおり、整備されている。

◎佐久平 1024→1045 龍岡城  小淵沢行228D  キハ110系2両編成後車=キハ110-109

 2両編成だが、それなりに乗客がある。ドア扱いと車内放送を行う車掌の他に、車内を巡回して発券を行う車掌も乗務していたが、途中の中込でどちらの車掌も下車。ここからはワンマン運転になった。中込は2面3線ホームの他に側線や車庫もあり、車両が数台停まっている。

 東京駅でガイドブックを眺めて情報収集したところ、龍岡城駅から1km余りのところにある龍岡城は、函館とともに日本に2つしかない五稜郭であるとのこと。珍しいので見学して見ることにする。


 踏切脇の無人駅から徒歩で15分余りかかる。堀の内側は小学校。城郭のうち、一部分は堀にはなっていなくて、石垣のみの部分もあるが、函館と同じ星型の構造。高い所から全体を見渡したりする場所はない。サッカーの練習をしている少年が1人いるが、ひっそりとしている。

 龍岡城駅まで小走りに戻る途中で気付いたが、黒い瓦屋根に太陽光発電のパネルを設置した家が数多くある。地元の(南佐久郡)臼田町が積極的に助成でもしているのだろうか。

 1140頃に駅に戻る。風が強いが、汗を飛ばすのにちょうど良い。


◎龍岡城 1145→1211 小海  小海行130D  キハ110-118単行ワンマン

 列車に乗ってからも、車窓を注意して眺めると、太陽光発電パネルを設置した家は幾つも見えた。隣の八千穂村も同様だった。

 小海線は意外に駅間距離が短く、交換可能駅も多く、待ち合わせ停車も多い。さほどスピードも出さず、のんびりと走る。空は曇っており、遠方の山々は薄らいでしまった。

この列車は小海止まりなので、ここで昼食にしながら後続の列車を待つことにしよう。駅の周辺を散歩した後、駅に併設いている小振りなショッピングセンターの中のスーパーで軽食を購入。駅の待合室で食べた。


◎小海 1310→1347 野辺山  小淵沢行230D キハ110系2両編成ワンマン先頭=キハ112-111

 松原湖で4人ボックスが空いたので、そちらに移動。列車は上り勾配に入る。雁木をくぐりながらカーブが続く。風が強いためか落ち葉も多く、それが列車の風圧で舞い上がるのが見えた。そのうち、右側遠方に雪色の八ケ岳が雲に霞みながらも見えてきた。

 八ケ岳がだんだんと近付いてくる。強風のため、砂埃も舞っている。

 野辺山で下車。鉄道最高地点まで行くことにする。次の列車との間に最高地点に行っても撮影する列車がないと思われたが、先刻小海駅で最新の時刻表を開いて見ると、間に小淵沢・野辺山間の臨時列車が1往復設定されているのが分かったため。

 最高地点まで2km以上あるので、カメラと財布だけ持ち、他の荷物はコインロッカーに預けることに。ただ、戻った後に列車の時間まで余裕がない可能性があるので、先に土産物を選ぶ。駅から向かって左側の店で買ったのだが、店員のおじさんの愛想が頗る悪かった。レジで待っていてもなかなか来ず、ぼそっとした言葉しか発しない。それでも1点購入し、荷物をロッカーに入れて、最高地点へ。最初、国道141号線に出ることを考え、そちらに向かう。途中、牧場の間を通る。しかし、国道に向かうと遠回りになりそうだと分かり、線路沿いの道に進路変更。途中、道路工事で舗装が剥がされている所を通る。八ケ岳が近付くと最高地点の標注の建つ踏切。 


ここで小淵沢から峠を登ってくる臨時を待つ。予想より僅かに遅れて来た列車を撮影。

 さっきの店の人の愛想が悪かったので、気を取り直して、踏切脇のドライブインでもう1つ土産物を購入。品物は、最近の傾向か、製造所が記されておらず、販売所だけが入っている、おそらく地元以外で作って包装だけ地物にした土産物ばかりで、なかなか食指が動かないが、とりあえず1つ購入。ポリ袋に店名「最高地点」が入り、最高地点の標柱をデザインされている。

 元来た道を駅に戻る。途中の林をバックにして、小淵沢行の臨時を撮影。雨が降ってきた。傘はロッカーの中なので、ジャンパーのフードを被って進む。駅に到着。待合室の張り紙によると、駅近くの店で小海線にC56復活運転を招致する趣旨のオリジナルオレンジカードが販売されている由。まだ少し時間があるので、行って購入。額面500円のものを千円で売っている。

◎野辺山 1519→1552 小淵沢  小淵沢行232D  キハ110系2両編成先頭=キハ110-108

 乗車する際、改札で、あずさが止まっていると聞く。何故に?詳細は小淵沢で聞いてみよう。雨は辛うじて止んできたが、曇天。山並みの上部が雲に隠れてきた。


 小淵沢駅の中央本線ホームは混雑していた。小淵沢駅は電光掲示板が無いので、現在の状況についてはつかみにくい。放送が入り、「あずさ60号」が入るとのこと。しかし、指定券を持っている66号の状況が不明なので見送る。66号が新型車両E257系を使っており、そのためにわざわざ小海線の乗り継ぎを合わせたのだから、簡単に諦める訳にはいかない。長期戦になる可能性があるので、駅舎内の立食蕎麦を食べて備える。駅の案内放送ではなかなか遅れの原因に触れないので、携帯電話のiモードで調べると、強風によるものらしい。

 駅舎内には時折宿泊施設の送迎バスが着いて、乗る人を探すが、下り列車も大幅に遅れているので、宿泊客は到着していないようだ。

 今度の上り特急は「スーパーあずさ10号」との放送が入る。通常この列車は小淵沢通過だが、小淵沢に停車する他の特急に運休や遅れがあるため、その乗客を拾うために臨時停車の措置をとったようだ。それでは乗る予定だったあずさ66号はどうなったか再度窓口で確認すると、運転取りやめになった由。それでは、スーパーあずさ10号への変更を申し出てみるが、当然のことながら本来通過する列車の指定などたとえ空席があっても機械から出る筈がない。よって、自由席へと案内を受けた。


◎小淵沢 (1712)→1801(1845) 八王子  スーパーあずさ10号 新宿行特急10M E351系12両編成 5号車=クハE351-1302

 列車運行に関する情報は混乱しているようだ。スーパーあずさ10号の小淵沢発車時刻も、当初1657頃と案内があったが、その後に1707頃、そして1725頃との案内があった直後に入ってきて、1712に発車した。1725の案内を真に受けた人の中には乗り損ねた人も居るのではないだろうか。

 ホームに待つ乗客は少なくなかったが、5号車(禁煙車)の10B(自由席通路側)に座れた。間もなく回ってきた車内販売から、お茶を購入。

 列車は韮崎にも臨時停車。昔はスイッチバックの駅だったようだが、今は貨物のみスイッチバック、電車は勾配のあるホームに止まる。すぐに発車。列車は通常と変わらないと思われる高速度で走行。振り子式車両なので、カーブでも殆ど減速しない。

 甲府で満席になった。若干の立客もある。甲府の発車は1732だった。車内放送によると甲府の発車はおよそ30分遅れらしい。甲府を過ぎてから検札があった。あずさ66号の指定券を見せるが、特に何も言われずに車内検札のスタンプが押される。

 トンネルの多い区間だが、18時時点でトンネル以外では外はまだ明るい。

 途中、先行する普通列車がつかえたため減速や短時間の停車があったものの、ほぼ順調に走行。八王子に1845頃到着した。44分遅れ。


◎八王子 1854→1951 横浜 磯子行普通1818K 205系8両編成3号車=モハ204-200

 横浜線も強風による架線への付着物があったらしく、一時運転を見合わせていたようで、運転再開しているもののダイヤは乱れている。ホームの表示は1830発だが、車内放送によると、1854発の磯子行とのこと。この列車も定刻より5分の遅れで1859に発車。

 東神奈川では京浜東北線の桜木町行と同着。桜木町行を先に出したため、横浜線の車内は一気に空いた。横浜駅手前では先行列車がつかえたのか、急ブレーキがかかった。1955頃に横浜到着。


◎横浜 2003→2034 逗子  横須賀行1719S   E217系11両編成7号車=サハE217-2069

 並行する東海道線が強風の影響で動いたり止まったりしている様子で、そのせいか、横須賀線の車内が混んでいる。横浜を同時に発車した下り東海道線は何とがらがらに空いている。普段と逆だ。しかし横須賀線も下車客が多く、東戸塚で座れた。

 逗子で下車。少し前に雨が降っていたらしく、ホームの端や駅前の路面が濡れている。

 バスの時刻までまだ間があるので、その間に窓口であずさ66号の指定券を出して、スーパーあずさ10号の自由席へ振替になったことを説明し、半額払い戻しの申し出。ビューカードで購入した切符だが、事故分につき現金での払い戻しになるとのこと。運転取扱の情報は逗子駅にもFAXが逐一入っていて、それを調べ、申し出の通り半額払い戻しとなった。

 マクドナルドで夕食を購入してバス乗り場へ行く。

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