2002年12月 四国・山口 1日目 - 新神戸から淡路島経由高速バスで徳島へ

平成14年(2002年)の年末に、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線初乗車と、翌年3月限りで引退となるJR小野田線のクモハ42に乗車するため、離れた2点を回る旅行に出ました。この旅では、往路に淡路島経由の高速バスを利用しました。



平成14年(2002年)12月21日(土)

  出発前は慌ただしかった。3連休の存在に気付き、旅に出ようかと考え始めたのが10日程前。平成12年9月に旧国鉄線およびJR線の完全乗車を果たしたが、この12月に東北新幹線が八戸まで延伸となった。それに先立ち7月には土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線が開通している。これは厳密には旧国鉄線ではないが、旧国鉄中村線が移管してできたのが土佐くろしお鉄道であり、その会社の新線であるので、できれば押さえておきたいと思っていた。(中村線が宿毛まで伸びた時も乗っている)。また、来年3月限りで小野田線のクモハ42が退役となると聞き及び、この車両を年賀状の図柄に採用したいと思い立った。

そこで、東北新幹線は年度内に乗るとして、その前にごめん・なはり線と小野田線に乗ることにして、やや離れたところにある両者を強引に3日間の日程に収めることにした。しかも連休初日の21日午前中には荷物が届くことになっていたので、昼過ぎの出発である。

旅行の前の土日は買い物が多かったのでプラン作りは進まず、旅程が一応まとまったのは出発12時間前。朝になってから旅行荷物を準備し、宅配便を受け取ってから指定券をネットで予約し、駅で発券を受けたのが12時過ぎ、東逗子マルエツで前日に発売した時刻表1月号を購入して帰宅した時には、出発まで20分を切っていた。


◎東逗子 1345→1404 大船  サハE217-32

逗子では増結はなかったが時間調整で5分停車。

大船のみどりの窓口は混んでいたので高速バスの指定券購入は見送る。ルミネウィング1階の郵便局で貯金をおろす。


◎大船 1413→1507 熱海 快速アクティー 211系15両編成先頭=クハ210-1

セミクロスシートの車内だが混雑している。先頭車の運転席後ろで前方の景色を眺めながら進む。雨のため運転席以外の窓は曇っている。ふと運転手を見ると長めの髪を後ろに束ねている。よく見ると眼鏡をかけた若い女性の運転手だった。10年余り前に秋田内陸縦貫鉄道で初の女性運転手が登場したときは繰り返しニュースになっていたが、JR車中では初めて見た。しかし全国的には定着して、違和感はなくなりつつある。保線員や駅員の脇を走行する際、挙手礼をする運転手が多いが、この運転手は会釈だった。国府津で座れた。小田原からトンネルの多い区間に入るので、運転室のカーテンは閉められた。


◎熱海 1520→1801 新神戸 ひかり161号 岡山行新幹線161A  300系16両編成6両目6号車=328-97、指定8A席左窓側)

長いホームを通って地下通路へ行き、新幹線乗り換え口を通る。ゆっくり歩くと7分前くらい。1本前のひかり号が通過していった。熱海は対面式ホームで通過列車に備えたホーム防護ドアがあるので、階段付近はホームの通路が極端に狭くなっている。

到着したひかり161号の指定された席には飲みかけの紙コップがあったので、とりあえず通路側の席に移し、後で検札の際に車掌に言うと、検札が一巡した後で回収してくれた。

静岡あたりで一旦雨は止んだが、名古屋辺りからまた時折雨の当たる音が聞こえた。

車内は若干の空席。乗車している席はABC3人席だが、名古屋まではBC席の乗客なし。名古屋で、自由席券で乗ってきたおじさんが、差額支払いのうえ着席した。名古屋を出ると完全に日没。外の風景はトンネルと街の明かりだけになった。

新大阪を出ると半分くらいが空席となった。淀川を通過。下車準備を始める。

新神戸で下車。この駅で下車するのは始めてのこと。地図によると駅から神戸市街への直線距離は1km余りだが、高台にあり、駅のすぐ前はタクシー乗り場だけが広がっているイメージ。

ここから高速バスに乗ることになるが、バス乗り場付近には切符売り場はなく、駅に戻ってみどりの窓口で購入。さすがにここから出るバスとあって、係員の端末操作も素早い。

徳島東急インに電話で本日の宿泊予約をして、バスに乗る。


◎新神戸駅 1835→2024 徳島駅  本四海峡バス73便

 大型のトイレ付きバス2両編成。乗り場で運転手が指定券を確かめ、乗車する車両を確認している。1号車の新神戸からの乗客は僅か3名。しかし山を下りて三ノ宮駅からの乗客があり15名前後となる。程なく高速に入る。ビデオ放送でシートベルト着用の案内。

高速に入ってしばらくの須磨料金所手前で流れが悪くなる。

 高速舞子で5人くらい乗車。渋滞のため9分遅れの1919発車。高速舞子のすぐ正面に明石海峡大橋の緑色の照明が広がっている。橋から黒く広がる明石海峡を眺める。3分ほどで渡り終え、淡路島に初上陸。夜景を見下ろしながら淡路島を縦断。

 鳴門公園口は下車客がいないので通過。鳴門大橋を通るが、外は暗いので渦潮は見えない。高速鳴門は停車。10人近い乗客が降りる。車両脇のトランクを利用する客もあり、それを降ろすのを乗務員が手伝っている。2004に発車。遅れは5分に短縮された。

 バスはいつしか高速を出て市内の道を進み、4分遅れで徳島駅前に到着した。

 まだ21時前だが、みどりの窓口は閉まっている。カード販売機でオレンジカードを1枚購入。パンフレットで情報収集をする。

 東急インのネオンを目印に駅前の裏道を歩き、チェックイン。割引カードの有無を問われたので対象となるクレジットカードを提示すると、1割引になった。

 21時近くに10階の1035号室に入った。途中の階までは、そごうや宴会場が入っている。そのため、チェックイン時にフロント前が、宴会帰りのグループで騒がしかった。もっとも自分も昨日は職場の忘年会があり、終わった後に藤沢駅前で大きな声で話しながらたむろしていたので、お互い様か。

 荷物を置いてから外出して、コンビニで買い物等。ホテル利用者のコンビニ需要は多いらしく、フロントでコンビニの記された地図を配っている。

 夜食や朝食を購入。途中、閉店間際の書店で明日の観光やホテルの情報収集。

 22時近くにホテルに戻り、休憩後入浴。

浴室には「グリーンコイン」と称する物が置いてある。子供の森計画への協力事業で、歯ブラシ、剃刀、シャワーキャップの3点のアメニティグッズのうち1つも使わなかった場合に備え付けのグリーンコインをフロントに提出すると、ホテルは集まったグリーンコインの枚数と同じ数だけ海外の学校に苗木を寄付する制度。既に半年分4万本余りを寄付したとのこと。今回は歯ブラシを使うが、次回からは歯ブラシ等持参にしよう。

消灯は24時近くになった。

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