2006年08月 富山・奥飛騨 3日目‐神岡鉱山前タブレット交換、富山ライトレール

 奥飛騨温泉郷で1泊してからバスで神岡町内に戻りました。神岡鉄道は廃止時まで通票閉塞で、本社のあった神岡鉱山前でタブレット交換をしていました。

神岡鉄道と高山本線を乗り継いで富山に戻り、富山地方鉄道の未乗区間の残りを乗り通し、当時は別会社だったライトレールにも初乗車しました。帰路は北越急行経由でした。



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平成18年(2006年)8月27日(日)

 6時に起床して朝風呂。朝食までテレビを見て休憩。通常のチャンネルの他、地元各地の川や堰の様子を順次流すチャンネルもあった。防災用だろうか。

 7時ちょうどに電話が入り、朝食準備できたとのこと。朝食は1階の広間。部屋毎に膳が並んでいて、数えると6部屋11人分だった。同じ7時からと思われる先客の夫婦が1組。広間のテレビでは、奥飛騨温泉郷の観光ビデオが繰り返し放映されていた。

 鍋物の器は柿の葉で、野菜の焼味噌。6つのテーブルの残りの4つは7時半からで、7時半の組が揃ったのと入れ違いで部屋に戻った。部屋に戻ると、既に布団が片付けられていた。

 8時にもう一度入浴してから、845に部屋を後にしてチェックアウト。カメラバッグを見て、奥飛騨温泉でも写真のコンテストが行われていると知らせてくれた。チェックアウトがスムーズにできてバスの時間まで周囲を眺めると、神社があった。賽銭箱は、竹筒状の小さなもの。夏祭りが行われるのか、境内には屋台の準備がなされていた。

 ここでは晴れているが、山奥の方は若干雲がかかっている。この付近で主峰は焼岳だが、手前の山が迫り過ぎているのか、それとも雲に隠れているのか、それらしき山は特定できなかった。

◎新平湯温泉 902→1005 神岡  富山行 濃飛バス

 バス停の時刻表によると、「神岡から特急バスで運転」とある。神岡までは一般の路線バス扱いのようだ。3分遅れで来たバスに乗る際、周遊きっぷのゾーン券を見せて、(ゾーン券は奥飛騨温泉口駅までのため)神岡まで乗り越し可能か聞くと、220円追加でできるとのこと。車内は冷房が効いている。

 新平湯乗車時には先客が2、3人だったが、栃尾温泉で数人が乗車。その後は、国道から離れて巡回した上宝の集落でも乗降が無い。奥飛騨温泉口で神岡の旧町内に入ってからようやく若干の乗降があった。

 町内の神岡バス停で下車。奥飛騨温泉口からの乗越額を払う。


 そのまま前方に進む。左手には古い町並み、右手には工場や消防署、そこから川を挟んだ対岸には鉱山施設や発電所もある。

神岡鉱山前の手前を左折して上り勾配のバイパス道を少し上ると、右手に少し開けた土地があり、線路際に立てる。しかし、更に坂を上ると、トンネルに入る線路を見下ろし、背景の山も入る構図があったので、ここで待機。

程なく、神岡鉱山前 1030の下り列車を撮影することができた。今日は「おくひだ1号」を使っている。撮影後、坂を下りて神岡鉱山前駅へ行く。坂の途中に警官が1人。スピードの取り締まりにしては人が少ないようだが何をしているのだろう?

 神岡鉱山前駅は、対岸にある発電所から橋を渡った正面にある。駅の出入り口からホームへは階段を上がる。

階段上がった所に待合室と券売機、ホームの半ばに駅事務室があり、構内ポイントの制御板などがある。ここで記念切符を購入。ホームの有効長は長いが、途中から立ち入り禁止。ホーム反対側には洗車機と車庫がある。


◎神岡鉱山前 1052→1115 猪谷 猪谷行206D KM-101(おくひだ1号)単行ワンマン

 入って来た列車に、タブレット交換を撮影してから乗車。車内は混んでいたので、後ろの乗降扉付近に立つ。神岡鉄道は前乗り前降りのため、後ろの扉は開かない。トンネルの合間に広がる渓谷美を楽しむ。おわら祭に合わせた臨時列車の案内が掲示されている。帰りの臨時が奥飛騨温泉口に到着するのは23時過ぎ。普段とは大変な差だ。

 漆山など、周りが山の駅でも撮影に来ている人がいる。神岡鉄道の廃止を惜しむ人達が全国から集まっているようだ。

 長いトンネルを幾つも通り、列車は猪谷に到着。猪谷直前の数百メートルはJR高山本線と並行するが、高山本線の猪谷から先が一昨年の水害以来長期運休中のため、線路が赤く錆びている。これではどちらが廃線になるのか見た目では分からない。

 猪谷では、昨日と同様に撮影者が多い。下車口は大変混雑しており、全員が下車するまでに数分かかる様子。乗客が多いこともさることながら、両替機が新札対応しておらず、野口英世の千円札はいちいち運転士に両替して貰わなければならない。また、記念切符での乗車も多く、この場合、車掌は改札鋏を入れる手間があった更に記念切符は車内発売もしており、追加で購入する客もいたようだ。

◎猪谷 1129→1214 富山  富山行857D キハ120 347単行ワンマン

 富山行はほぼ満席。移動のためか、もう1人の運転士が便乗している。

 越中八尾では、キハ58系旧国鉄塗装の臨時列車と交換。富山へは3番線到着。電鉄富山駅まで急ぎ、券売機で300円の乗車券を購入。発車まで1分を切っていた。


◎電鉄富山 1221→1230 南富山 岩峅寺行621レ  2両編成先頭=10044

 線名となっている不二越は片面ホームの小さな駅。南富山到着で、富山地方鉄道前線完乗。



◎南富山 1232→1245 富山駅前 富山駅前行1系統 7022単行ワンマン

 市内電車乗り場が電車駅につながっていたので、予定よりも1本早い電車に乗車。併用軌道を富山駅前まで乗車した。なお、富山駅前の南富山方面電停は長く、中間あたりに折り返し電車用の渡り線がある。折り返し電車は渡り線を通った先に停車するので、乗り場は前方となる。


 富山駅の地下道を通って、4番出口から北口に出る。ここは新たに再開発された町並み。再開発に合わせて今年JR富山港線が一部区間併用軌道の富山ライトレールになった。駅前広場の一画に乗り場がある。


◎富山駅北 1300→1324 岩瀬浜  岩瀬浜行 2両連接車先頭=TLR 0607A

 到着した電車は大変な混雑。ここでの折り返しだが、下車に時間がかかっているようだ。発車時刻になり出発信号が進行表示(黄色矢印)になってからようやく乗車開始。満員で発車。

 2つ目の奥田中学校前まで併用軌道。左に急カーブして在来線に入る。右手には元の富山港線の廃線跡がある。

ここで最初の交換。富山ライトレールは各編成とも形は同じだが、色は編成毎に異なる。乗車した列車は紫だが、交換する列車は黄色や赤などが見られた。

 路面用にホームを低く作り直され、かつ必ず左側から乗降するように、交換設備の無い駅でも上下線の乗り場を別に設けている。しかし、東岩瀬には旧ホームの一部が記念に残されている。


 終点の岩瀬浜に到着。通常の運賃は200円均一だが、今年度末までに限り、平日日中と土日祝日は半額の100円となっている。下車時の支払いで、現金または専用のICカード。このカードは車内の両替機でチャージできる。


◎岩瀬浜 1331→1355 富山駅北 富山駅北行 同編成最後=TLR 0607A

 岩瀬浜駅周辺は小さな公園と、ライトレールに接続するバスの発着場に整備されている。JR時代の平成2年に訪問した時の面影は無い。前回訪問時は海岸まで行ったように記憶しているが、暑いのでそのまま同じ編成で引き返すことにした。前方は既に混雑しているので、後ろの車両に乗車。富山駅北へ戻る。



 富山駅北では、ホーム反対側に青色の別編成が止まっていた。混雑による折り返し遅れを短縮するためか。


 北口のみどりの窓口で、自由席特急券を、はくたか15号の禁煙指定席に変更できるか尋ねるが、依然満席。

 地下道で南口に回り、2階の店で土産物を物色。以前、魚津の親戚の土産で食べた菓子を記憶を頼りに探す。アルプス一万尺がそれと思われたので、買おうとしたところ、試食があったので食べてみると間違いない。職場用と自宅用に購入。魚津の蒲鉾も少し購入。

 昼食の時間も過ぎたことだし、駅弁を検討。自由席に座れるかどうか分からないので、小振りなものとして、三角ずしを3つ(ます、鯛、甘海老)購入。

 はくたかの時刻が迫ってきたので、改札を通る。


◎富山 1451→1652 はくたか15号 越後湯沢行 特急1015M 681系9両編成 6号車=クモハ683-8501(北越急行車両)


 自由席禁煙車が満席のため、6号車の喫煙車に乗車。6号車と7号車の間は増結編成との連結部のため乗降扉が無い。そのため、6号車からの下車は後ろ方向へと停車駅の都度案内していた。

 列車はJR西日本の車両と北越急行の車両が連結されていて、乗車したのは北越急行の車両。各座席には読書灯がある。トンネルが連続するので重宝する。座席は右側だが、左手に時折日本海を見る。

 ほくほく線に入り、高架線とトンネルが続く。豪雪地帯のためか、高架線から見えた介護老人保健施設は、1階が柱のみで、2階からが建物という構造だった。

 十日町には側線に湘南色115系の臨時列車が止まっていた。

 斜光線に照らされる魚沼の稲田を見下ろしながら高架を下り、六日町で上越線に合流。越後湯沢に到着。出口が限られているので、下車まで時間がかかった。


◎越後湯沢 1702→1820 東京 とき336号 東京行 新幹線336C 200系12両編成 7号車=225-499

 車内は満席。指定も、通路側の3D席がようやく取れたもの。後発のたにがわは空いているようだが、こちらの方が停車駅が少なく、多少は早く着くので差が出たようだ。

 車内販売はせわしなく動き回る。たまたま7号車には車内販売の基地があるようだ。車内の冷房はちょうど良い。先刻のはくたか車内は寒いくらいだったが。

 大宮で隣の席が空く。外は薄曇りか。少しずつ暮れてきている。上野に近付いて減速。西日暮里駅裏の高台では、何か祭の雰囲気だった。

 東京で下車。丸ノ内口への書店のある通路の入り口ではアトム関係のグッズ販売コーナーが今日まで。書店で来月使う道内時刻表を探したが見当たらず。改札外の書店まで行く時間も無いので、そのまま地下横須賀線ホームに下りる。


◎東京 1830→1939 東逗子 久里浜行1715S E217系15→11両編成 5号車=サロE217-40

 地下ホーム1番線には既に横須賀線列車は入っていた。Suicaグリーンを購入して乗車。品川から地上に出る。19時前だが、外は完全に日が暮れている。メールで迎え依頼。

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