2006年09月 北海道 1日目 - 空路札幌へ

SLすずらん号が今季限りの運行と聞き、6日間の日程で北海道に出掛けました。往路は京急で羽田に行き、日航機で新千歳まで飛びました。札幌到着時には既に夕刻でしたが、札幌市交通局のうち東西線と東豊線を乗り通し、南北線も北半分だけ往復しました。(南北線南半分と市電は旅の後半で乗車)

平成18年9月北海道旅行

平成18年(2006年)9月7日(木)

 来年の春あたり北海道へ行こうと思っていたが、SLすずらん号の運行が今季限りと知り、急遽今年の訪道となった。しかし、日程がなかなか確定しなかった影響で、列車・宿とも満席・満室続きで、旅程と宿が一部未確定のままの出発となる。

 出発前日の9月6日には秋篠宮ご夫妻に親王殿下誕生という慶事があり、テレビ各局で特番が組まれていた。7日は午前中のみ勤務し、午後から夏休に入った。帰宅して荷物の準備とともに、追加の宿を探したが、この時点では見当たらなかった。

 神武寺駅付近のガソリンスタンドへ給油に行く家族の車に便乗し、ガソリンスタンドから駅に向かう。最近のガソリン価格はレギュラーで1リットルあたり140円前後。イラク、イラン、レバノンなどの中東情勢の緊迫化により、原油価格が高騰している。


◎神武寺 1441→1533 羽田空港  羽田空港行 普通1429D→快特1415A→特急1529D  2000系4→12→4両編成 先頭→9両目→先頭=2464

 バリアフリー工事のため、神武寺の旧駅舎は完全に取り壊されたようだ。売店があった位置に仮駅舎があり、上りホームにはエスカレーターを設置するようだ。早目に着いたので、日差しの残るホームでしばらく待つ。

 神武寺では余裕のあった車内も、金沢八景で満席になる。東急車両の工場には、東急5000系が1編成控えていた。

 金沢文庫手前では停止しそうな速度まで減速して三崎口方面からの快特をやり過ごして、文庫でその2100系泉岳寺行の後ろに連結される。連結を見物しようという小学生がばたばたと車内を駆け回っていた。陽射しが残っているので、カーテンを閉めている席が多い。最近は熱線吸収ガラスを用いてカーテンやブラインドを省略している車両が増えているが、この車両は布のカーテンが残っている。

 上下線ホームの分離が先日完成した横浜で過半数の乗客が入れ代わる。京急川崎で切り離し、京急蒲田手前で減速して下り列車を通した後、下り線の向こう側に渡って空港線ホームに入る。いずれは京急蒲田が高架となる時に、横浜方から方向転換なしに羽田方面に向かう渡り線が設置されるらしい。

 京急蒲田からの乗客が多く、車内は混雑する。旅行荷物を持った人の割合も増えた。


 羽田空港到着。空港の出発ロビーに向かう。南ウイングと北ウイングがあり、これから搭乗する便がどちらになるのかよく分からなかったが、適当に進む。自動チェックイン機でチェックインとマイルの登録。クラスJへの変更も機械で出来るが、満席のようだ。手荷物の預け入れだけは機械で出来ないので、別途手荷物カウンターに行って預ける。次いで、航空保険の加入。ここまでで搭乗25分前の1550。まだ少し時間がある。

 特にすることも無いので、セキュリティチェックを通る。この時間は空いていて、並ばずにセキュリティチェック。携帯電話やベルトのバックルに反応し、3度目で通過。長い通路を17番ゲートに向かう。

 途中の売店では「ポスト純ちゃんまんじゅう」なるものが販売されていた。商品見本によると、中包みは小泉首相のイラストだが、パッケージに自民党総裁選挙に出ると目されていた人達(既に出馬辞退した福田元官房長官を含む)が描かれている。現時点では安倍官房長官が優勢のようだが。

 ゲートに着いたが、搭乗開始は1615からとのことで、しばらくゲート付近を回る。自販機で飲料を買って飲んで時間潰し。

◎東京羽田国際空港 1630→1800 札幌新千歳空港 札幌行JL1031便  B767-300  JA9234 座席21K(右窓側)

 1615を回って搭乗開始。着席時には隣の席は空いていたが、しばらくして客室乗務員の手助けを受けたおばあさんが座った。

 インターネット経由で座席の事前指定を受けた窓側の席だが、窓と座席の位置が幾分ずれており、少し前屈みにならないと窓の外が見えない。1つ前の席は、窓側なのに壁である。21K席のすぐ右側にはエンジンの先頭部が位置する。ゲートを離れたのは1634頃だが、滑走路まで遠いのか離陸の順番待ちが多いのか、ゆっくりと誘導路を進んで行く。離陸前の案内では、飛行時間は70分とのこと。

 結局、離陸したのは1652だった。東京湾から海上に出たようだったが、1708頃に何層かの雲の切れ間から下を見ると、下は陸のようだ。

 1715機長の挨拶放送。現在山形市上空で、札幌到着は18時ちょうどの見通しらしい。放送の間に飲み物のサービスが回ってくる。ゆずジュースを選択。1749頃からシートベルトサイン。札幌上空は雲が厚い。ごく短時間、白く輝く雲に機影が写る光景が見られて結構きれいだったが、カメラを構える間もなく、雲の下に入り、一転して薄暗くなった。

1759に着陸、1802ゲート到着した。1804に降機開始。比較的前方の席であったこともあり、思ったよりもスムーズに降りることができた。

横に見える搭乗口には、京急の券売機が設置されていた。荷物も余り待たずに受け取り。出口で荷物タグの照合を受けて、すぐに地下駅に向かう。改札は自動化されており、周遊きっぷのゾーン券も問題なく通った。


◎新千歳空港 1819→1847 新札幌  エアポート183号 旭川行 快速3949M 785系5両編成 3両目3号車=モハ785-1

 着陸後の動きがスムーズだったので、予定よりも30分早い列車に乗ることができた。しかも、旭川へ直通(札幌から特急)のため、特急型車両である。

 自由席はほぼ満席。デッキに立つ人もいるが、通路側の席に座ることができた。特急車両なので、座席も背もたれが深く、自由席でも快適である。

 南千歳で地上に出る。18時半前だが、既に外は暗い。札沼線を明朝回るルートと明日の夕方回るルートを考えていたが、夕方の後者の案だと札沼線の半分が暗闇になりそうなので、今日札幌に泊まって明朝は札沼線から回ることにしよう。新札幌に着く頃には、外は真っ暗になった。


 北海道の駅らしく、ホームから下りる階段には滑り止めのゴムマットが敷かれている。バスや地下鉄との接続駅のため、構内の店舗も多く、賑わっている。

 券売機で地下鉄1日乗車券を購入して改札を通る。ちょうど宮の沢行と回送が出たところ。案内軌条式のゴムタイヤ走行のため、ホームで聞く走行音にも独特なものがある。宮の沢方から新さっぽろに到着した電車は、一旦回送になって奥の引き上げ線に入ってから折り返しているようだ。

◎新さっぽろ 1900→1933 宮の沢行 地下鉄東西線 6000系7両編成 最後=6105

 ホームから聞く走行音は独特だが、乗ってみると違和感はない。加速が強く感じられる程度か。騒音は鉄路の地下鉄よりも低く感じるが、揺れ具合は変わらない。車内は送風のみ行われているが、合わせて各車両の窓も少し開けてある。それでちょうど良い温度が保たれている。

 最後部の車両に乗っていたので、発車時に車掌が鳴らす確認ベルの音がよく聞こえた。

 しばらくは座席が概ね埋まる程度だったが、バスセンター前で混み、各線が交差する大通では半分以上の乗客が入れ代わった。夕方のラッシュで多少の立客もあったが、それも琴似辺りまで来ると空席が目立つようになった。

 混んで来た時にリュックを網棚に載せようとしたら、網棚が無かった。手摺り代わりの枠があるのみである。この後に乗った他の地下鉄車両でも同様だった。

 東西線は全線地下だと思っていたが、西28丁目か二十四軒辺りで、少しだけ地上に出たようだった。しかし、暗くてよく分からなかった。

 各駅のホームには、東西線内各駅の階段位置の案内図があり、親切。路線図に線名アルファベットと駅番号を付けているのは最近の流行りだ。

 終点宮の沢では、最後部車両の乗客は6人だった。(前方の車両にはもっと多く乗っていたが。)手近な出口から地上に出てみると、大きな通り沿い。少し先にはバイパスの高架道路(暗いので高架鉄道線と見分けはつかないが、駅構内の地図で判明)が見える。コンビニや飲食店、コープの店舗など、郊外の雰囲気。道路を渡り反対側から地下鉄駅に戻る。

◎宮の沢 1946→2001 大通  新さっぽろ行 東西線 8000系7両編成 最後=8925

 こちらは新型のようで、ドア上には電光路線図と電光表示板がある。西28丁目手前で外の景色のように見えたのは、車庫から?の合流線のようだ。

 駅構内の放送も自動だが、1つ感心したことがある。東西両方向の電車がほぼ同時に発車する時に、「※番線から新さっぽろ行、*番線から宮の沢行が発車します。」と放送している。人が放送するなら当然だが、自動放送だと別々の放送が重なりがちのところだ。

 大通駅の東豊線ホームは東西線や南北線からはだいぶ離れている。札幌市営地下鉄の中で開業が最も新しいためか。


◎大通 2009→2020 福住  福住行 東豊線 7000系4両編成 最後=7107

 ホームは6~8両分程度あるが、両端は柵で区切られている。列車は4両編成。札幌市営地下鉄の中でも新線だが案に相異して混雑している。終点福住まで最後部に立つ。

 福住駅の1番出口から地上に出てみると、マンションやファミリーレストランに並んでヤマダ電機の札幌月寒店が通りの向かい側にあった。入口の来店ポイント登録機に、普段大船店で使っているポイントカードを差し込むと、ここでもポイントを溜めることができた。

◎福住 2032→2056 栄町  栄町行 東豊線 7000系4両編成2両目=7210

 南側の入り口から駅に戻り、栄町方面に乗車。やはり大通前後は混雑する。東豊線も案内軌条式で、発着時にはゴムの擦れる音がする。


◎栄町 2109→2120 さっぽろ 福住行 東豊線 7000系4両編成最後=7104

 栄町の改札を出たところにバス時刻表があり、南北線麻生駅へのバスの時刻を調べるが、30分以上後なので、地下鉄で引き返すことにする。さっぽろで南北線に乗り換え。大通駅と同様にかなりの距離がある。


◎さっぽろ 2125→2134 麻生  麻生行 南北線 5000系6両編成3両目=5414

 5000系車両で、電光表示板がと電光路線図がある。

◎麻生 2147→2159 すすきの  真駒内行 南北線 5000系6両編成 先頭=5104

 そろそろ遅い時間になってきたので、地上までは上がらず、地下駅構内の散歩に止めてホームに戻る。麻生発車時点では空いている。

 本日の乗り歩きはここまでにして、すすきので下車。1番出口を出てケンタッキーのある細い道に入ると本日予約のカプセルイン札幌に到着。入口には「満室」の看板があり、まず予約の有無を聞かれる。入り口で靴を脱いで靴ロッカーの鍵を添えてチェックイン。203番の鍵を渡される。これは部屋番号表示だが鍵は地下のロッカーのもの。荷物はロッカーに入れる仕組み。ただしロッカーが細いので、カメラバッグは入らない。リュックは中身が少ないので何とか入った。カプセル内のテレビは有料(カード式)


 少し休憩して22時半頃、食事に出る。通りに出てすぐの交差点(すすきの電停がある)の近くにある新ラーメン横町の奥の「ちゃーしゅう工房」でみそラーメン650円を食べる。「味の時計台」などの有名店に隠れて空いている。食事中ずっと貸し切り状態で、店のおばさんが呼び込みをしていた。味は普通だし、チャーシューは本格的にあぶった厚めのもの。店内掲示によると麺は北海道産の粉を100%使用しているらしい。

 食事が終わって近くのコンビニで飲料とカロリーメイト購入。近くにカラオケがあり、30分240円と安いので少し考えたが、明朝早いので止めておく。カプセルに戻ったのは23時半。

 食休みしてから7階で入浴。浴室は結構狭く、あまりきれいではない。簡単に入浴して程なく戻る。地下のロッカーは着替えに不便なので、明日も早いことから、カプセル内が狭くなることを承知で荷物を持ち込むことにした。これで明日はロッカーに寄らずに出発できる。2515就寝。


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