2006年09月 北海道 2日目前半 - 札沼線 新十津川へ

 札幌で1泊して旅行2日目の午前中は、札沼線を新十津川まで乗り通しました。平成6年(1994年)以来、2度目の訪問。令和2年(2020年)の北海道医療大学・新十津川間の廃線直前は新十津川発着列車が1日1往復となっていましたが、この頃はまだ3往復の運転でした。

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平成18年(2006年)9月8日(金)

 カプセル内は暑く、あまり良く眠れなかった。時折、仕切りのカーテンを開けて涼しい空気を入れる。6時前から起床して身支度を整えて、615頃チェックアウト。

 南北線の上に当たる西4丁目の大通を真っすぐ札幌駅に向かう。昼間程ではないが、この時間でも多少の通行人はいるし、大通公園を散歩する人も見られる。

 札幌駅の巨大な建物は、大通公園辺りからもはっきりとその威容が窺える。すぐ近くに見える割には遠い。すすきのからは地下鉄2駅分にあたるので、それなりの距離だ。それでも慌てて駆けることもなく635に札幌駅に到着。5番線ホームに上がる。


◎札幌 641→725 石狩当別  石狩当別行531D  6両編成4両目=キハ143-155

 前方はキハ40系、後方は50系客車改造のキハ140系が連なる。座席は左側が4人ボックス、右側が2人ボックス(1人席の向かい合わせ)。

 札幌から桑園までは、函館本線と並んで走る。線路は共用していないようで、複線の本線の脇に単線の札沼線で、この間は高架3線となっている。

 桑園から札沼線に入るが、しばらく高架線が続く。八軒からは複線になった。沿線は住宅・学校の開発が進み、札幌近郊区間ではラッシュ時に1時間4本運転である。現在、車内は空いているが、高校が分散して配置されているのか、通学客は入れ代わりながらも一定の数を保っている。各駅の上りホームには、まとまった数の通勤・通学客が待っている。

 新琴似・太平間で地上線に下りる。この辺りから霧がかかっていて、篠路付近での視界は200~300m位のようだが、元々運転速度が低いこともあり、運行には支障ないようだ。

 あいの里教育大から単線になった。左手にはまだ住宅が連なるが、右側は草原が広がっている。あいの里公園を出て長い鉄橋で石狩川を渡る。川面は霧が濃く、そこに朝日が差す。石狩川を渡ると、車窓の両側とも田や畑が中心となった。しかし石狩太美駅に近付くと両側に住宅や高層マンションが連なる。

 石狩太美で交換した上り列車は、中間車両が既に満席になっている。札幌まで相当混雑するのだろう。乗車中の下り列車は、せいぜいボックス1人程度に保たれている。

 石狩当別に着くと、前1両の切り離し作業をしていた。これが新十津川行になるようだ。

 石狩当別では時間があるので一旦改札を出る。札沼線は札幌・道東ゾーンから外れるので、桑園からの乗り越し精算をする。なお、運賃区間の関係で、新十津川まで通しで乗るよりも、ここで区切ったほうが30円だけ安い。


 駅舎は橋上で立派なもの。南北両側へエレベーターもある。南口は官庁や店舗のようだが、この時間は静まりかえっている。北口には公園が広がり、近くにローソンがあり、そこで朝食ゼリーを購入。店内は混んでいた。駅に戻り、券売機で新十津川までの乗車券を購入。


◎石狩当別 751→928 新十津川 新十津川行5423D キハ40 401単行ワンマン

 僅か1両になった新十津川行は混雑している。各ボックス2人程度の他、デッキに少なからぬ通学生が立つ。後方デッキ付近の高校生はデッキと客室を行き来し騒がしい。霧は何時しか晴れていた。

 石狩月形で上下列車の交換のため17分停車。ここで通学客が全部下車し、車内の乗客は1桁になる。浦臼方面から入ってくる上り列車を撮影。

 ここから新十津川までは交換設備のない一本線。石狩当別からはスタフを携行しての運転。浦臼までの列車の運転本数は1日7往復だが、駅付近には家屋が集まっている。

 浦臼を過ぎると1日3往復の区間。農家が点在している。長閑な田園風景だ。浦臼で下車予定なのに話し込んで乗り越してしまったおばさん2人組みがいて、運転士に相談していた。この列車が新十津川で折り返すので、このまま乗っていることになったようだ。

 列車は終点の新十津川に到着。

 駅前で記念撮影後、少し浦臼寄りの踏切近くで、折り返していく上り列車を撮影。

 線路終端部を通って新十津川役場へ行く。役場のバス乗り場は3つに分かれているようだ。コンビニのある大通を挟んで向かい合うバス停は、一方が直接橋を渡って滝川に行くものと、砂川方面に行くもの。これから乗ろうとする滝川ターミナル経由の滝の川団地行きは、ガソリンスタンドと役場の間だった。最初に見たバス停に目的の時刻のバスが載っていないので慌ててしまった。


◎新十津川役場 1010→1023 滝川ターミナル 滝の川団地行 北海道中央バス 札幌200か・923

 バスは定刻に発車。新十津川の住宅地を回る。北国なので住宅は傾斜屋根が多いが、新しい住宅や業務用の建物には陸屋根も少なくない。バスは住宅を抜けて石狩川を渡った。両岸の河川敷は広く、川の流れも穏やか。滝川市内に入り、集合住宅も目立ってきた。

 予定よりもやや遅れ、滝川駅前を通って滝川ターミナルに到着したのは1026頃。滝川駅までは2分程度。上下線の特急オホーツクが来るのも間近で、改札が始まっていた。

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