1994年2~3月 高松・広島 3日目-牟岐線、鳴門、高徳線、予讃線

 3日目は牟岐線で徳島に戻り、鳴門観光をしてから高松回りで松山まで長距離移動しました。


平成6年(1994年)227日(日)

600起床。やっと明るくなってきた窓外に海の景色が見え、なかなか良い。加島は陸続きだが、岬のように海に突き出ていて、加島荘の位置も高いため、良い景色となる。635にチェックアウトして鯖瀬へ行く。海岸沿いを中心とした道で、後半はやや内陸にも入る。駅近くには首輸を付けた犬がいた。駅までやはり25分かかり、すぐ列車が来た。


◎鯖瀬 702→708 牟岐 牟岐行4530D ASA-201単行

鯖瀬から牟岐までの車両は安佐海岸鉄道のASA-201。車内中央部は応接セットのソファーのように、ややカープした座席が〔〕形に向かい合っている。

 

◎牟岐 709→730 日和佐 鳴門行532D キハ402両編成後車=キハ47 115

牟岐乗換で日和佐に行く。この駅も大歩危と同様、土日は無人のため下車印は入手できない。

駅横の商店街を抜け、線路下をくぐると薬王寺が見える。コインを置く女・男厄坂は、山門を入ってしばらく行ったところに始まる。石造りの表示あり。女厄坂の続きに男厄坂があり、男厄坂の方にだけ1円玉を並べた。どちらの階段も、各段10 15枚のコインがあった。本堂に参拝し、おみくじを買う。あまり良くない内容だったので結んできた。山門入り口まで降りてから土産物を見る。安いお札はないのでミニ般若心経を買う。

 

◎日和佐 817→912 徳島 うずしお6号 岡山行特急5066D 1852両編成先頭=キハ185-20

日和佐駅に戻り「うずしお6号」に乗車。最前席ではないが楽に着席し、カロリーメイトで朝食。

 

◎徳島 916→924 蔵本 穴吹行4443D 1025?単行

徳島のりかえで蔵本まで行き、急行「よしの川2号」を待つ間に十郎兵衛屋敷に電話し、人形浄瑠璃開演時刻を確認(事前の調査通り15)。但しバスの時刻に難あり。しかし鳴門までは従来の計画を強行し、途中で乗換またはタクシー利用することにし、「よしの川2号」で徳島に戻る。

 

◎蔵本 935→940 徳島 よしの川2号 徳島行急行402D 58系2両編成先頭=キハ58 131

「よしの川2号」の使用車両は普通列車の一部に使っているのと変わらない。2両編成はほぼ満席。

徳島で荷物を預けて散歩する。県立文化会館に何かあるかもしれないと思って行くと、昨年10月から常設展で阿波木偶人形を展示していた。次に阿波踊りのからくり時計がある通りまで行くが、10 18時までの偶数正時でないと阿波踊りの人形が出てこない(蓋の中に隠れている)。徳島公園にも行こうかと思ったが駅の裏で、使える連絡通路もなかったのでやめた。徳島の名所としては眉山が有名だが、山上に特に面白い物はなく、行く予定には考えていなかったから、駅近くの歩道橋から写真だけ撮った。

 

◎徳島 1117→1154 鳴門 鳴門行4740D  402両編成後車=キハ47 115

徳島駅改札内で駅うどん(さすが四国)を食べた後、列車で鳴門に行く。途中池谷の駅舎は、高徳線と鳴門線がY字状に分岐する中心点にあり面白い。

鳴門駅でオレカと青春18きっぷを購入。18きっぷは電話で問い合わせたとおりの常備券で、思ったより厚みがある。

 

◎鳴門駅 1206→1227 鳴門公園 鳴門公園行 鳴門市営バス

ここからバスで鳴門公園へ行く。途中で観光港に寄るため、飛び出し区間を往復する。観光港まではかなりの距離がある。

鳴門公園に着くと、売店のおばさんが観潮船を勧めてくる。予定では乗るつもりで、港が意外に遠いようなのでどうしようかと思っていたが、送迎車があるということなのでそれではと乗船券を購入。車の時間まで売店に荷物を預け、公園上の展望台に登る。大鳴門橋がよく見え、橋の下に白波の固まりがあるのがあり、それが渦潮と思われる。意外に近い。

 

◎鳴門公園 1300→1325頃 鳴門公園 うずしお汽船 遊覧船

1250に下の売店に下り、車で港へ行く。先ほどバスで大回りした観光港ではなく、鳴門公園のすぐ下にある漁港で、その近くの売店兼待合所で船を待つ。

13時に船に乗るが、いちばん良い時間帯にも関わらず乗客は3人。ちなみに前の便から降りてきた客は20人くらいいた。船は16トンで定員58名。他の観潮船よりかなり小振りな高速船で、出港直後からよく揺れる。スリルがあって良いと思った。すぐに鳴門海峡に入り、流れの激しいところで停船したりゆっくりと回航したりする。船の人の勧めで外のデッキに出て渦潮を探すが、はっきりとした形のものは余り現れない。少し渦を巻き、すぐに消えてしまう。流れの激しい水道といった感じ。同乗の客と写真を撮りあうが、なかなかタイミングがつかめない。船は大きく揺れ、しぶきがかかることもある。他の船も近くにきて、潮の近くに留まっていた。


港に戻り、再び鳴門公園バス停まで送って貰う。

 

◎鳴門公園 1331→1413 四国大前 徳島駅行 徳島バス

すぐの接続で徳島駅行きバスに乗車。十郎兵衛屋敷への乗り継ぎを聞くと、四国大学前からタクシーで行くのが早いという。バス停の少し手前の、タクシー会社の前で降ろしてくれた。

 

◎四国大前 1420→1430頃 十郎兵衛屋敷 タクシー

タクシーに乗り換え、十郎兵衛屋敷へ。運賃は970(初乗りは490)だった。

 

十郎兵衛屋敷に入り、荷物を預かって貰う。15時からの人形浄瑠璃上演までの30分ほど、展示物を見て回る。阿波十郎兵衛の紹介(パネル・テープによる説明と遺品展示)と、木偶人形が多く並んでいた。展示してある人形の近くには、阿波十郎兵衛の話や、源平合戦の話など、その人形が使われた物語のあらすじの説明板もあった。上演時刻までに20人以上が集まる。半分屋外の農村舞台があるが、気温が低いためか室内の座敷で上演された。録音しようと思っていたが、カセットレコーダーを徳島駅のロッカーに入れてきてしまっていたので、写真だけ撮る。

上演内容は、十郎兵衛の妻と、その娘おつるが偶然再開するが母が名乗れないでいる場面で、有名な「とと様の名は・・・」を含む部分。出場する人形は2(母とおつる)で、それぞれ3人の黒子が操る。かけ声・台詞・音楽は他から(テープ?)母が名乗らぬまま、帰した娘を再び追いかけていく所で終わり、全部で25分弱の上演。終了後バスの時刻まで15分程、屋敷内と外の売店を見る。徳島名産は藍染(十郎兵衛の話にも少し関連する)だが、そこでカード入れを買う。

 

◎十郎兵衛 1537→1605頃 徳島駅 徳島駅行 徳島バス

徳島駅に戻り、荷物を出すために地下街へ行ったところ、寿司を売っていたので購入。徳島名産の魚らしいが、何という魚かは忘れた。初めて聞く名前だと思う。

 

◎徳島 1629→1738 高松 うずしお18号 高松行特急78D 1853両編成2号車=キハ185-24

ほぼ満席。一部区間で2人席独占した時に寿司を食べるが、食べ終わる直前に新たな客が隣に座る。1738定刻に高松着。ここで四国旅客鉄道を完乗したことになる。

松山行き「いしづち15号」まで1時間近くあるので駅周辺を歩き回る。「いしづち」車両は入線していたが、まだドアは閉まっていた。駅前の案内所で宇高国道フェリーの時刻表を入手したのが収穫。

 


◎高松 1835→2107 松山 いしづち15号 松山行特急1015M 80005両編成3号車=8151

1820頃に改札を入ると「いしづち15号」の客扱いは始まっており、多くの客が座っている。12号車は満席に近かったが、3号車は何故か空席多数。2号車が喫煙車だったため、その先が指定席車だと思って人の流れが止まっていたものと推定した。改札内の売店(てんぷら屋)でタイ天を1つ購入。鯛のてんぷらを想像していたが、蒲鉾を揚げたような感じの代物だった。ホームの反対側には、数少なくなった1114両編成が入っていた。先頭のクハ111-28は昭和37年川崎車両製。

これから乗る「いしづち15号」は8000系電車で、先頭車はトップナンバーの8001199282日時速160km/h達成記念のマークが描かれているのが目立つ。1835に発車。スピードは出ているが、線路状態が悪いのか、ガタガタと揺れる。振り子電車のためカープでは多少車体が傾くが、座っている限りはさほど気にならない。途中からの乗客があり、車内はほぼ満席になった。多度津で、岡山からの特急「南風」と接続していることもその一因。途中23駅で対向列車待ち合わせのため45分停車した(1つは運転停車)。それ以外は高速で突っ走る。しかし前述の通り揺れが激しく、また、VVVFインバーターを使ったモーターの音が非常にうるさい。客室設備は従来車とさほど変わらない。フットレストと電光表示板が目新しいと言えるが、これは2000系気動車にもある。振り子電車のためか、座席脇にはつかまるための取っ手の様なものがある。電光板では、諸案内の他、広告や観光案内を断続的に流している。それぞれ2回ずつ流すので、1回目の始めの部分を見逃しても再確認できる。車内には特に見知った顔はいないように思われるが、全車を見たわけではないので不明。そろそろ誰かに会っても良い頃だが。列車は間もなく終点松山に着く。

 

◎松山 2120→2140頃 道後温泉 道後温泉行 2002単行

松山から道後まで市電に乗車。帯広出身で英国帰りの母子と車内で会話する。松山の中学の寮に入る子息の世話をしに来たとのこと。21日から市内電車が値上げし、1170円になっていた。車内には7回分1000円の回数券の自販機があるが、1日乗車券は車内では売っていない。駅で買うことになるが、早朝は不可で結構不便。

道後で降りると、同じ電車に乗っていたおばさんに、どこに行くのか聞かれ、大体の方向を教えてくれた。道後温泉本館の横を通り、途中、坊ちゃん列車の機関車の展示してある大和屋の前を通って、市街地を外れたところから急坂を登る。登り坂がかなり疲れるが、案内板はしっかりしていて、夜でも迷わない。

 

(宿泊)井関農機健康保険組合保養所 道後荘 

チェックインして、一泊朝食付料金から予約金を引いた額を支払う。風呂は2230までで、客が少ないらしく、小浴場(男のみ)しか開けていないとのこと。

隣の浴室には「消毒中」の札があった。他に客がいる雰囲気はなかったが、Tel後風呂で一人の先客に会い、人がいることが分かる。つまみ類の自販機は500円と高いが、飲料は110円で良心的。入浴後翌日の計画を練る。市電を使わずにバスで高浜へ出ることも考慮した。部屋は8畳にWC洗面台付き。無料のTVもあり。

 

2日目へ戻る

4~5日目へ進む

目次へ


コメント