1998年09月 ドイツ・英国 6日目 - ニューカッスルから東海岸本線でロンドンへ

 ニューカッスル を後にするこの日は、午前中に散歩と観光、午後の列車でロンドンへ移動しました。

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平成10年(1998年)9月16日(水)



 620過ぎに起床。650頃から散歩へ。まず駅に行き、"Newcastle Pullman" 等の列車撮影。



ついでに本日1234発のロンドン行の指定をとる。レイルパス呈示で指定は無料だった。ここでもやはり乗車区間等は機械で出力して日時・座席番号は端末画面を見ながら手書き。何度見ても不思議だ。

 その後、駅前から坂をQuaysideへ降り、川沿いの写真を撮り、Castle Keep や St. Nicholas Cathedral も撮って、ホテルに戻った。




 朝食。下のレストランは昔の航空会社のポスターを展示していた。(BOAC等)紅茶で英国式朝食。メニューの選択があるが、迷っていると、「それじゃあ、全部お持ちしましょう。」と言って、しばらくすると山盛りの皿を持ってきた。ソーセージ、ベーコン、ビーンズ、フレンチトースト目玉焼き、小トースト、それに黒い丸型のコンビーフみたいなもの、とEnglish Breakfast の見本市のようだ。830~900頃までかけて食べて満足。


 

945チェックアウト。トラベラーズチェックで支払い。English Breakfast の分は追加料金はなしだった。

 中央駅まで行き、荷物を預け、Metro Centre 行の列車の時刻を見るが、しばらく後なので、先にEldon Square方面に行くことにした。



◎Central Station 957→1001 Haymarket   St. James 行  黄色系統 4両編成

 券売機で切符を買い、Haymarket へ。


 Marks and Spencer, Fenwick, Bainbridge を回って、土産の下見。文具やカードは意外に高い。グリーティングカードは、ちょっとしたのが£1.30~。メモ帳の類いは土産用の適当なのは見当たらない。

CD屋へ行き、1998年のヒットアルバム購入。ついでにジョーディーのテープかCDがないか聞くと、Monumentの反対側のアーケードにあるWindowsという店にあると教えられて行く。そこで店員に聞いてめでたく獲得。その後 Eldon Square 内の WHSmith に行くが、適当な文具系の土産は見当たらず。


◎Monument 1129→1130 Central Station    South Shields 行 緑系統 4両編成

 乗ってすぐ、検札かアンケートか分からないのが来た。行先を言い、切符を見せると何かをバーコードに入力していた。検札と利用実態調査を兼ねているのかも知れない。

 Metro Centre 行の待ち時間の間、ニューカッスル駅の構内図をスケッチした。


◎Newcastle 1142→1150頃 Gateshead Metrocentre   Metrocentre 行  DC2両編成 後車55556 Regional Railway

 比較的新し目のディーゼルカー。1駅で終点なので、出発してすぐ検札。

 下車すると大変な強風。メトロセンターへの連絡通路に逃げ込む。あまり時間はないが、メトロセンター内を散歩。案内所を探して最新の店内案内を入手。時間の限り早足で見て回る。この辺は以前と余り変わっていないようだ。


◎Gateshead Metrocentre 1215→1224 Newcastle   Sunderland 行  DC2両編成 後車142065

  若い女性の車掌が乗っていて、ドア扱いと検札をしていた。非電化複線の路線で、Metrocentre - Dunston (通過)間の周囲は林と草原が広がっている。

 Newcastle に着くと、本線の列車が軒並み10分以上の遅れの表示。強風で Doncaster 付近の木が倒れて架線にかかったらしい。


◎Newcastle 1234→1335 York   London King's Cross 行  IC225 F号車29番

 Glasgow 始発のIC225が10分余り遅れて入線、乗車。あいにく荷物置場がいっぱいだったので、隣の空席に大荷物を置く。デッキから左車窓の Penshaw Monument を撮った。

Newcastle 発車直後も低速で走っていたが、Chester le Street 手前では2~3分停車。Durham 発車時30分遅れ。車内放送はしきりにお詫びを述べている。強風で木が倒れたのと、何かの電気システムのエラーらしい。Darlington 発車も30分遅れ。その際は遅れの理由を "Due to high wind" という余りに簡潔な表現で説明があり、乗客から思わず笑いが起こった。

 London King's Cross 到着予定は10分遅れの1600の見込みとのことだが、そこまで回復するのかどうか。危なそうだから、次の York で途中下車してディーゼルの後続列車(すぐ後ろを走っているはずの、Inverness から来る "The Highland Chieftain" 号)に乗りかえることにした。少し混んでいるかも知れないが。

 ビュッフェを視察。特にIC125と異なる点は無さそうだ。それよりも新たな発見は、車内電話(テレカ、クレジットカード、国際電話可)があること、またWCのドアはボタン式で開閉するなど、車椅子対応になっている。1400頃 York 着、下車。

 次の列車はすぐ来るかと思ったが、やはり30分くらい待つことになりそうだ。1430位になるらしい。その10分前に下りの "Highland Chieftain" 号が来るので、それを見物する。その下りは当初5番線予定が、反対側9番線に変更。他線区も乱れているようだ。

下りのIC125はドアが完全手動式で、降りる時はデッキの窓を空けて手を窓の外に出して、外側にしかない把手をひねって開ける。自動ドアの列車が増えてくるとそのうち見られなくなるかも知れない風景だ。


◎York 1349→1554 London King's Cross   London KX 行  The Highland Chieftain  IC125

  列車の時刻は遅れに遅れ、結局1448に発車。車内は混んでいて、とりあえずB号車の荷物置き場に大きいバッグを押し込み、最後部A号車の奥の方で通路側の席を確保。車内放送が59分遅れを告げ、理由として、Edinburgh, Berwick, Durham 付近の強風によるトラブルと York 到着時の信号トラブル等を列挙していた。

 車内販売が来るのを待っていたが来そうにない。端のA号車からビュッフェのあるF号車まで行くのは大儀だ。しばらく寝て過ごす。Peterborough 着1554 発1557 (60分遅れ)

 結局ビュッフェへ。隣の人もいることだし、大きな料理は避け、ポテトチップと7upにした。到着まで1時間弱となり、ビュッフェでは片付けが始まっていた。途中のB号車は喫煙車で、空気が明らかに違うと感じられる位、煙草を吸っている人が多い。席に戻って食べる。テーブルは1枚板で広くきれいだ。飲み物置き場もある。隣の人はデッキで窓を開け、眠気覚ましをしていたようだ。

 やがてトンネルが増え、King's Cross が近付いてきた。周囲にはモダンな新型通勤電車も目に付くようになってきた。1640頃には荷物を持ってデッキで到着を待つ人も現れる。間もなく London King's Cross 到着を告げ、遅れを詫びるアナウンス。King's Cross 1645 着。51分遅れに回復していた。




 King's Cross の隣の St.Pancras 駅を見物してから、ロンドン地下鉄1日券を購入。


 Circle Line に乗るつもりだったが、同じホームのメトロポリタン線に乗ってしまったので、Baker Street で Circle Line に乗り換え。地下鉄 Paddington 駅の地図で道路名とホテルクーポン記載の住所と照合し、一本道であることを確認。

 徒歩で緩い坂を下り数分でホテルに到着。1758 に部屋へ入る。フロントは日本人女性で、チェックインから部屋の説明まで全て日本語。朝食は洋食と和食の選択だが、和食は材料切れとのことで洋食になる。何箇月も海外にいれば和食が食べたくなるだろうが、1週間位では別にそういったことはない。朝食時間は730~900に地下で。部屋の鍵は持って出る方式。ホテルの入り口はカードキーで、フロントは2100迄だがこれを使えば24時間出入りできる。手早く荷物をまとめて出掛けることにした。


◎Paddington 1829→1840 South Kensington  Circle Line

  多少の立ち客がいる程度の混み。それにしても予定は大幅に遅れてしまった。買い物に行ってもすぐに閉店となりそうだ。

◎South Kensington 1844→  Knights Bridge   Piccadilly Line   Cockfosters 行

  ハロッズに行くが、どこに何があるか分からないまま閉店時刻。外の掲示には、「店内観光2時間コース」などというのがあるのもうなずける。

◎Knightsbridge 1912頃→  Green Park  Piccadilly Line

  ハロッズ帰りの客のせいか、大変混んでいる。駅員がメガフォンで整理にあたっていた。

◎Green Park 1924→  Charing Cross     Jubilee Line  96449

  VVVFの音を出す新型車両。

 Charing Cross で下車し、National Gallery へ。閉館まで20分余りの時間で、東 Wing の近代画エリアで、ターナーやゴッホ等を中心に手早く眺める。この2人の絵は特徴があって、それと分かりやすい感じがする。


 2000の閉館とともに出ると、外は間もなく日が暮れ終わる頃。正面に国会議事堂の建物が見えたので、地下道を通ってそちらに向かう。するとロンドン土産の店があったので、覗いてみる。カレンダー99p の他、紅茶のティーバッグ10個入が99p、しかも6つセットだと£4.99。人数分だとかなりかさ張るが、ロンドンの絵も入っていて手頃かもしれない。この土産物店の場所はトラファルガー広場から国会方向に向かって左側で、営業時間は930-2200。

 その先にマクドナルドがあったので入ったが、店員の愛想は頗る悪い。ここで食べるのにトレーは用意できないし、コーラは容器の周りに液がこぼれたままのをそのまま出す始末。ストローはセルフサービス。英国に来てこの9年間で変わったと思った点の1つにマクドナルドの店舗数が急速に増えたことが挙げられるが、余りに急拡大したため、従業員の教育が追い付いていないのかも知れない。Washington Town Centre のマクドナルドでもそのような感じはしていた。



 その後、国会議事堂前の夜景を撮影し、夜の Westminster区をテムズ川沿いに歩き、Tate Gallery の先の地下鉄 Pimlico 駅まで行った。


◎Pimlico 2200→  Victoria   Victoria Line 北行

 Victoria 駅の構内では、半分以上の店が既に閉まっている。

◎Victoria 2210→2223 Paddington  36系統バス

 Paddington まで夜のドライブ。旧式のダブルデッカー(後乗り後降り 車掌付)の2階最前席に陣取る。

 Paddington 駅構内を下見。Heathrow Express の資料を入手。運賃は£10.00と思ったより高い。特筆すべきは券売機。窓口でも切符は買えるが、券売機も1等と2等(Express Class)の切符を買える。しかも何と外国語の案内を選択でき、クレジットカードや外貨での支払いが可能で、外国為替レートが表示される。日本円は千円札と5千円札が使用可で、つり銭は5p単位で出るそうだ。すごい機械だ。(但し、レートはあまり良くないが)。

 ホテルに戻る。23号室は位置が分かりにくい。

 たくさん歩いたので、足がつってしまう。しばらく休む。

 TVはJSTの衛星放送が入り、NHKのクローズアップ現代をやっていた。リモコンがあまり効かないようだ。室内はダブルベッド1つ、簡易型シャワー、洗面台、TV、ティーセット等。洗面台の蛇口が緩く、水のポタポタ音が続く。

 明日の予定を考える。朝食は730 からだから 830までに出発してハイドパーク~ケンジントンパレスまで歩き、 930から使える1日乗車券で West Minster 方面、昼に Covent Garden、午後に買い物としようか。出来れば Tate Gallery 見学や Eurostar の列車撮影もしてみたいが。

とりあえず疲れたから寝ることにしよう。時刻は0108。

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