2001年08月 山陰4日目 - 倉吉、出雲大社、旧大社駅、宍道湖、サンライズ出雲

 旅行4日目は三朝温泉を出て倉吉から出雲市へ乗り継ぎ出雲大社に参詣。旧大社線大社駅も見学してから松江へ転じて宍道湖の夕景を撮影。そしてサンライズ出雲で帰途につきました。


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平成13年(2001年)8月11日(土)

7時少し前に起床。まず大浴場へ。先客が若干名来ている。朝食は7時半から9時まで。740に2階のレストランに下りるとかなりのテーブルが埋まっている。朝食はバイキング方式。和洋それぞれのメニューがある。

朝食後、少しだけ食休みをして8時過ぎに河原風呂へ。ところが清掃をして湯を入れ始めたばかりの状態。バスに乗る直前に入ることにして、宿に戻り、玄関前の露天風呂に入る。外部の利用者は入り口の箱に100円入れることになっているが、宿泊者は無料。男女別で囲いがしてある。シャワー、石鹸等の設備はなく、脱衣棚と浴槽がある。

部屋に戻り荷物をまとめる。920過ぎにチェックアウト。バスの時間は1002なので、それまでの間に河原風呂へ向かう。しかし、湯はまだ浴槽の半分にも満たない。仕方なく足だけ浸かり記念撮影。


◎三朝温泉 1002→ 明治町 1022 生田行 日ノ丸バス 鳥取22か1590  470円

三朝温泉から直接倉吉市内へ入る。


バスを下りて進行方向右手に少し入ると倉吉線鉄道記念館がある。入場無料。自分で照明のスイッチを入れ、出る時には消すことになっている。館内には小振りな入替用機関車。あとはスプリング式ポイントの頭部分と写真展示。屋外にはC11が展示されている。

鉄道記念館の前後から倉吉駅方向の廃線跡は「みどりのプロムナード」として石敷きの遊歩道に整備されている。まばらに彫刻も置いてある。



遊歩道が道路と並行している辺りにコンビニがあるので少し寄り道。更に若干歩いて、山を背景に廃線跡の遊歩道を撮影。バス通りに戻る。


◎昭和町 1122→1131 倉吉駅 倉吉駅行バス 鳥取22か1291

一通り歩いて、あとは駅に向かう。バスを待つ間も暑い。途中で倉吉線の廃線跡を横切った。この辺りでは歩道の整備の対象になっていないようで、草むした道床が伸びている。


◎倉吉 1141→1309 出雲市 スーパーくにびき3号 益田行特急2013D  キハ187系2両編成 後車2号車=キハ187-1001

券売機で、ゾーン券区間に戻る大山口までの乗車券と、ゾーン区間最初の停車駅である米子までの自由席特急券をオレンジカードで購入。倉吉発車時の自由席乗車率はおよそ4割。この列車は今年7月に山陰本線高速化に伴い導入された新型車両。座席は一般的な回転リクライニングシート。全車禁煙車だが、2号車のデッキに喫煙コーナーがある。走行音は結構響きわたる。



時折にわか雨が降るが、晴れ間も広がり、日差しは強そうだ。今日は大山の全景が見えた。右手にはダークブルーの海面が見える区間もある。米子で乗ってくる乗客多く、満席に近くなる。荒島で運転停車。反対列車が遅れているらしく、5分くらい停車。松江で更に混雑し、立客も出る。小学生の女の子のグループは2人座席に3人掛けしている。松江発車時には定時に戻った。

松江を出ると宍道湖に沿って走り、対岸の松江温泉の市街地も見える。この付近からカーブとトンネルが増え、一方で速度も上がって、振り子機能を駆使して激しく揺れる。


高架駅となった出雲市駅の大社側の出口には出雲大社をイメージした大きな屋根が付いている。木造であり、まだ新しく、木の香りがする。かつて大社線の大社駅が出雲大社の玄関口として大社造りの駅舎を誇っていたが、それに代わるものだろうか。たこやきとドリンクのセットで昼食。


◎電鉄出雲市 1358→1420 出雲大社前 出雲大社前行507→508列車 3000系2両編成 先頭→最後=3005


JRと同じく、一畑電鉄の出雲市駅も高架駅になっていた。駅の入り口は相変わらずJR口から離れている。改札は有人改札。時間になると改札が開く。

発車前、最後に駆け込み乗車して来たのは運転士だった。正確には駆け込み乗車ですらない。発車アラームが鳴り終わった後に悠々と登場し、運転席に着くとおもむろにドアを閉めて発車した。


南海の車両のようだ。1996年南海車両工場のプレート。この時にワンマン化改造などをしたのだろうか。ゆさゆさ揺れながら走る。

川跡で3分停車して進行方向を変えて出発。しばらく走って出雲大社前に到着。



駅から出雲大社まではまっすぐ坂を登って鳥居をくぐると広い境内に入る。松並木?の参道を進む。両側には山の景色が広がっており、広めのハイキングコースにも思えるくらい。しばらく歩くと、また鳥居のある手前左側に清め所があり、手を洗う。鳥居をくぐり正面に進むと巨大なしめ繩のある拝殿。賽銭を上に投げてしめ繩の俵に刺さると良いらしい。5円硬貨を放り上げると見事に刺さった。 次いで、拝殿で参拝。「始終ご縁がある」ことから賽銭は45円が良いらしい。あいにく先程しめ繩に放り入れたために5円硬貨がないので、それを差し引いた40円を入れた。



本殿には入れないので、玉垣に沿って、本殿の周囲を回る。木々が生い茂る中、時折風が吹く。暑い日だが、この風は心地よい。木の間から本殿の後ろ姿が垣間見える。屋根には苔が生えていて長い年月が偲ばれる。玉垣正面の近くでは、最近出土した、古代出雲大社の大柱の跡が顔を出しているのが見える。玉垣正面でも参拝。社務所で縁結びのお守り、絵馬(小)、おみくじを購入。絵馬に思うところを記入して奉納した。もう一度、拝殿に参拝して出雲大社を後にする。拝殿ではちょうど祈祷を行っていて、神主の朗々とした声が響いていた。

参道を逆にたどり、電鉄の駅を通り過ぎる。少し先に日本一の大きさという大鳥居がある。更に500mくらい歩き、JR大社駅跡に到着。





大社線が廃止されて10年以上経過したが、神殿造りの駅舎は保存されている。駅舎内には出札や駅事務書の様子が人形や小物を交えて再現されている。通票閉塞機他の小道具や写真も展示されている。ホームにはD51もいる。



記念撮影をして、電鉄出雲大社前に、日差しの残る道を歩いた。



◎出雲大社前 1636→1647 川跡  川跡行15列車 3000系2両編成先頭=3005

高浜・川跡間の右手に見える保育園に、一畑電鉄の旧型車両が2両保存されていた。


◎川跡 1649→1737 松江温泉  松江温泉行319列車  2両編成先頭→最後=2102

平田市に車庫があり、新旧の車両が留置されている。旧型車両はイベント主体の運用になっているらしい。ビール列車として「酔電」の横断幕が貼ってある。カンフー映画に「酔拳」というのがあったっけ。

一畑口で進行方向が逆向きになる。松江温泉まで宍道湖に沿って走る。冷房が強いので長袖シャツを出して着た。


松江温泉に到着。長袖シャツは脱いで歩き始めた。湖畔の道は工事中で歩道がなくて歩きにくかった。拡幅工事中の宍道湖大橋を渡り、そのまま宍道湖に沿って歩く。時刻は18時に近くなり、太陽が傾いてきた。


宍道湖の撮影ポイントである嫁ガ島の近くに到着。沈み始めた太陽と島を合わせて撮影。日没時にはさらに良い色が出るのだろうけど、それまで待っては列車に間に合わない。


乃木駅まで急ぐ。思ったより遠く、汗だくになる。残念ながら乃木1825の電車には乗れなかったが、少し待てば1848発がある。駅には1830過ぎに着いたので休憩。駅舎内には、7月7日の山陰本線高速化により、駅のホームや踏切での注意を喚起するポスターが貼ってある。注意点の1つには、「踏切以外の所で線路を横断しないこと」。神奈川では殆ど見られない光景だ。駅の窓口は18時終了。券売機はある。


◎乃木 1848→1852 松江  米子行144D キハ47系2両編成 後ろ=キハ47 82

周遊きっぷの効力を生かして1駅だけ乗車。

松江駅の駅ビルで土産物を選ぶ。最初、若草をと考えたが、個別包装でないので、柚餅子にした。個別包装なので職場で各席に配りやすい。自宅用には若草を購入した。また、職場で飲む場合のつまみとして、しじみわかめを1袋購入。賞味期限は11月だから、すぐ開けなくも大丈夫。

土産を買い終えて車内で食べる駅弁を買おうと思ったが総て品切れ。コンビニに行くが、気に入ったものはなく、結局ドムドムでてりやきバーガーを購入。後で車内で開けてみたら、ハンバーガーもおまけで入っていた。慌ただしくホームへ上がる。


◎松江 1933→翌644 横浜  サンライズ出雲 東京行寝台特急4032M→5032M 285系7→14両編成 最後1号車=クハネ285-4 指定個室寝台シングル1号車2階22番(進行方向右側)

木目調の室内は落ち着いている。鍵は暗証番号式。枕元のコントロールパネルには、室内灯と常夜灯のスイッチ、NHK-FM放送の音量調整、ヒーターの調整ダイヤル、アラーム時計、非常用ボタン、イヤホンジャックがある。(ソロと違ってスピーカーがあるので、イヤホンがなくても放送は聴ける。車内放送用のスピーカーは足側のテーブル横にある。)その他の設備は、ハンガー、浴衣、スリッパ、カミソリ用100V電源、外から電子施錠された場合の解除ボタン、同様に閉じ込められた場合の解錠ノブ、煙感知器、プラコップ、足元の金具に掛けられたごみ袋、鏡は高さ1m近く幅30cm弱のもの、テーブルの面積は一般の座席特急のものより若干広く、固定式のもの、といったところ。寝台幅は70cmといったところか。




廊下には電光表示板。到着駅等の案内を流す時以外は号車番号を表示している。2階部屋の明かりを消すと、夜空に星が想像以上にたくさん広がる。特に伯備線沿線の人家が少ないので、星の光が打ち消されないようだ。星明かりの他、架線がスパークする青白い光りも頻繁に見えた。

2040から2044生山で運転停車。2112以前列車撮影で降りたことのある布原を通過。倉敷に停車。ホームの側壁が、なまこ壁を意識したデザインになっている。倉敷では、先に到着していた寝台特急あさかぜが先に発車していった。

岡山ではサンライズ瀬戸の後ろに連結されるが、サンライズ瀬戸の到着が遅れたので、駅手前でしばらく信号待ち。しばらくしてサンライズ瀬戸が通り過ぎていき、その後ろに連結した。ここから新幹線に乗り換える乗客もいて、急いで降りていった。ホームには駅弁の店は開いていない。たこやき等の自販時があるが、加熱に1、2分時間がかかる。遅れているのでいつ発車するか分からないので使えない。ペットボトルのお茶だけ買って車内に戻る。岡山は6分延で2234発車。車内放送は岡山発車後の案内を流すと、次は横浜到着近くまで休止とのこと。

そろそろシャワーに行こうかと準備していたところ、2324に比較的強いブレーキで停車。さて、何が起こったのだろうか。予定通りなら姫路の少し手前だが。2332に少し動いてまた停まる。直後に汽笛の音とともに下り客車列車が通過。時刻からみてムーンライト九州のようだ。このことから察するに、踏切事故ではなさそうだ。先程より何やらスイッチの入り切りの音がしているのも気になる。電気系統のトラブルだろうか。客室の明かりや空調には変化ないので、運転系だけ問題あるのか。乗務員室では何かやり取りをしているらしく、ブザー合図が頻繁に鳴っていた。2347列車が動き出す。停まっていた原因は不明。車内放送終了宣言後のためか、何も案内はない。走りだした直後に何か異臭がしたが、気のせいか。通路の様子を見ている時に車掌が通ったので、何かあったか聞くと、先行していた「あさかぜ」が人身事故とのこと。おやおや。

一旦快走を始めたが、姫路手前でまた徐行。姫路到着は2400。15秒程度の停車時間ですぐ発車。32分延。一応動き出したのでシャワーに行くことにしよう。

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