2006年2月 除雪列車を追って新潟へ 4日目 - 未明のラッセル通過、只見線・上越線モーターカー、ガーラ湯沢、岩原スキー場前

只見線を未明に通過するラッセル車の光跡を入広瀬の宿の部屋から撮影。チェックアウト後に入広瀬付近で除雪モーターカーの稼働光景を撮影、上越線でも除雪風景をとりながら移動し、ガーラ湯沢からは在来線を俯瞰撮影。岩原スキー場前付近で宿泊しました。

3日目へ

 平成18年(2006年)2月17日(金)

 ラッセルの運行がある場合に折り返し便が通る頃と思われたので、4時前に障子を開けて外を覗いていると、356にディーゼル音が響き、DD15らしき車両が大白川方面へ向けて通過して行った。通常は只見まで行って折り返し只見725頃発、小出905頃着とのことだが、現在大白川から先が不通のため、未明のうちに折り返しているらしい。小出から入広瀬まで34分、入広瀬から大白川まで11分である。小出からの始発列車は530発なので、これに支障ないように戻るためには、入広瀬は525~555頃の通過と思われる。


 420頃から外の様子を窺っていたところ、441に通過した。外はまだ暗く、通常のシャッター速度では切れず、逆に8秒の長時間露光で流してみた。しかし少しぶれたかも知れない。


 6時から入浴。展望風呂から入広瀬604の426Dを眺める。風呂から出て部屋に戻る途中の窓からは降雪の様子が見える。雪国に来て3日目でようやく本格的な雪になりそうだ。天気予報によると、今日の湯沢の降水確率は午前50%午後70%、最高気温は0℃の見込み。

7時半から朝食。2泊したが、朝夕とも前日とはメニューを変えていたようだ。今朝も食堂には1人。他に宿泊客はいないのだろう。

防寒をしっかり整えてから、8時40分頃チェックアウト。



9時過ぎから9時半頃にかけて、入広瀬の跨線橋でモーターカーの除雪作業に出会った。





特雪ほどではないがロータリーで雪を豪快に飛ばしている様子を撮影できた。ゆっくり走っていたので、少し先の川に投雪している様子も撮影できた。このまま大白川方面に向かうのかと思いきや、すぐ引き返して来た。

今度は入広瀬駅寄りの踏切近くに停車して降りた作業員が雪壁を崩す作業をしている。


この時間にモーターカー作業をしていることを考えると、本日の只見線特雪は無いものと見られるので、小出に出ることにした。急いで入広瀬駅に戻り、乗車券を購入。


◎入広瀬 940→ 小出  只見線代行タクシー 長岡300あ29 観光タクシー

 入広瀬で乗車の時点で乗客は1人。今日のタクシーは観光タクシーの表示で、昨日とは別会社のようだ。越後須原で2人乗車と若干の時間調整。越後須原辺りでは一旦小雪になったが、小出ではまた本格的に降っている。小出には1014頃到着。小出駅の2番線になぜかキハ40の2両編成が停まっている。回送の表示で、しばらくすると長岡方面に出ていった。

 小出駅の待合室でしばらく時間潰し。宿は湯沢方面だがまだ時間がある。今日はどちらの方向へ行こうか。


◎小出 1107→1116 浦佐 水上行1732M 115系3両編成 先頭車番未確認

 とりあえず浦佐まで行く。新幹線停車駅で、駅舎も大きく、売店などもあるが、全体的に閑散とした印象。

 次の上りまで1時間半以上あるため、バスで途中まで先行することにした。

 在来線側のバス乗り場に1200発の六日町行が停まっていたので聞くと、駅の反対側のバスの方が所要時間も短く運賃も安いとのことで、時刻も教えてくれた。まだ15分余りあるので駅構内のスタンドで笹だんご1つ(130円)購入して待合室で食べた。


◎浦佐駅 1215→ 六日町駅前 長岡22か1370

 およそ3分遅れで到着。ここから2人乗車。ここのバスも南越後観光のバスだが、同じく運賃表は厚紙を機械でめくる方式。床は木張り。六日町駅の到着は1240過ぎ。運賃は280円だった。

 この地方の名物にへぎそばという、海草を練り込んだ蕎麦があると上司から聞いていた。小出や小千谷の駅前には蕎麦屋があったが、時間が無くて入れなかった。六日町では次の列車まで40分くらいあるので昼食にしようと思ったが、蕎麦屋は見当たらなかった。

 そのまま越後湯沢行に乗車。


◎六日町 1329→1351 越後湯沢  越後湯沢行  115系3両編成 先頭=クハ115-1060 

 大沢を過ぎると雪が深くなって、線路上も雪で覆われている箇所もある。一昨日と同様、石打から越後湯沢までは徐行運転。その間、下り線をゆっくり逆行するモーターカーが見えた。


ただ、モーターカーが見えた地点から越後湯沢駅までの間に軌道近くに入って撮影できそうな場所は見当たらない。越後湯沢到着は約3分の遅れ。ホーム屋根の雪下ろし作業を撮影。20人近く出動している。他にも観光客が撮影している。



越後湯沢で蕎麦屋を探す。駅構内には無かったが、新幹線口駅前にあった。店内は空いている。へぎそばには、1人前は無いようだ。へぎそばは、多人数分の蕎麦を一度に盛る器のことで、ここの店では普通の蕎麦も、へぎそばと同様に海草を練り込んでいる。何となくコシが強くつるつるしている。

食後、駅周辺を歩くが、長岡方には適当な撮影場所は見当たらない。雪は所々深く、軽いパウダースノー。

越後湯沢駅周辺に撮影場所が決まらなかったので、数年前に行ったガーラ湯沢の駐車場から在来線を見下ろす構図を考えた。列車の時間までしばらく駅構内のぽんしゅ館を見物してから、オレンジカード購入、それを使って券売機でガーラまでの乗車券・特急券を購入して新幹線ホームへ。


◎越後湯沢 1528→1531 ガーラ湯沢 Maxたにがわ415号 E1系12両編成最後1号車=E153-104

 越後湯沢で殆どの乗客が降り、2階席は貸し切り状態。ガーラ湯沢のホームでスキー場のリフトと新幹線車両を入れて撮影。駅舎に上がるが、2つあるエスカレーターはいずれも下り。


 着いてから在来線の時刻表を確認すると、すぐに通過列車があるようだ。定刻なら越後湯沢到着の頃だが、雪による遅れのため、何とか間に合った。しかし、吹き上げる雪が凄い。



 普通列車の後にすぐ特急はくたかも遅れて通過。


撮影して駅舎に戻ると、ちょうど各ホテルへの無料シャトルバスが次々と出るところ。岩原方面へのバスもあったので、すかさず乗り込む。越後湯沢で夕食用の駅弁を買っていなかったが、後から外出すれば良い。マイクロバスは、越後湯沢駅の横を通り、岩原の集落に入り、最初に停まったのが今日泊まる湯沢湯沢でんき屋。

 チェックインすると夕食のことを聞かれる。今からでも手配できるというので、追加することにした。これで弁当を買いに行く必要がなくなる。

 部屋はトイレなしの6畳間。石油ファンヒーターとこたつがある。布団はセルフサービス。

 お茶を飲んでから明るいうちに散歩。


岩原スキー場前駅に行くと、駅の入り口は雪が深く、雪山を登るような印象。ホームは2面2線だが、下りホームが上下線の間にあるという珍しい並び。下りホームと駅外とは地下道で結ばれる。



 その後、ホテル前を通り過ぎ、湯沢方の橋梁付近を下見。17時半近くにホテルに戻る。雪は大量に降り積もっていた。

 スキー客がメインの宿だけあって、レンタルスキーの他、乾燥室もあり、靴をそちらで乾かすことを勧められる。

 冷えたので夕食前に入浴。でんき屋という名称だけあって、脱衣室と浴室の間が2重扉でその間が乾燥エリアとなっていたり、その乾燥エリアと脱衣室の間が自動ドアになっていたりする点が変わっている。

 入浴後、18時から1階で夕食。柳川鍋が付く。夕食会場だけで数組の宿泊客がある。

 食休みをしつつ旅行記録をまとめる。21時過ぎに入浴。その後またくつろぐ。

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