横須賀線の電車は、時刻表よりも早い時刻に発車することがあります。どういうことでしょうか?
一般的に、列車は各駅で時刻を確認して正確な運転をしているところですが、例外があります。首都圏の比較的電車の運転本数が多く、駅間距離や所要時間が短い区間では、電車の発着時刻の確認を一部の主要駅(採時駅)のみで行います。主要駅以外の駅(非採時駅)の時刻は運行上の目安である「標準時刻」で、非採時駅では時刻を確認しないで運転しているのです。東逗子は非採時駅です。上り列車に乗る際、駅の電光表示板に表示されている時刻になる前に発車する場面に時々出会います。
この写真は、逗子駅の平日上り列車の業務用時刻表です。1番線ホームの連結作業が行われる辺りで見ることができます。ここには、上り列車の発着時刻が10秒単位で記載されているので、実際の運転と見比べたときの差が分かりやすいです。
例えば逗子5時11分発成田空港行492Sの場合、5時07分40秒着、5時11分10秒発となっていることが分かります。(7時06分発のように0秒の場合は秒の表示が省略されています。)しかし、午前7時台の通勤時間帯に実際に乗車していると、この時刻表の表示より60秒以上前に到着することが多々あります。その一方で、増結作業を終えて発車する際は途切れなく駆け込む乗客を上手く捌いて、所定の時刻から誤差2秒以内の正確さで発車します。逗子駅では、少なくとも発車時には精密に「採時」されています。日本の鉄道では所定の時刻より1分(=60秒)以上到着が遅れた場合に「遅延」とカウントしていて、5分程度の遅れはカウントしない諸外国とは比べものにならない厳格さですが、早着の場合は気にしないのでしょうか。JR東日本アプリでは、1分以上の遅れが分単位で表示されますが、早発・早着の表示はされないため、定刻と見分けがつきません。
一方、こちらは横須賀線の運転席に表示されている運転時刻です。大船は発着時刻が表示されていますが、北鎌倉や鎌倉には停車を意味する「停」の表示だけで、時刻は表示されていません。横須賀線「電車」では北鎌倉や鎌倉の停車時に時刻を見ないのです。
駅のホームに流れる案内放送でも、横須賀線は「電車」、湘南新宿ラインは「列車」と区別しています。逗子駅で増結車両が入線するときは「列車」と言っています。西大井・逗子間で走行する線路は同じなのですが、全駅採時の列車と主要駅のみ採時の電車が混在しているのです。
ところで、この扱いは湘南新宿ラインでは異なります。湘南新宿ラインは運転上「列車」の扱いで、主要駅だけで採時する「電車」と異なり、すべての停車駅で時刻を調整しているのです。
北鎌倉駅の出口部分に設置されている信号機は閉塞信号で、出発信号ではありません。運転上は停車場ではなく停留所の扱いですが、採時するかどうかとは関係無いようです。
横須賀線は逗子以南で日中は毎時3本となり、頻繁運転とは言えなくなってきました。湘南新宿ラインに合わせて「列車」化して、各駅で採時するようにしても良いのではないでしょうか?
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