成田スカイアクセス線の開業初日に、銚子電気鉄道寄り道をしてから成田空港に回って、スカイアクセス線経由のスカイライナーに京成上野まで乗車しました。
平成22年(2010年)7月17日(土)
本日は成田スカイアクセスの開業初日。京成の日暮里から空港第2ビルの間で比較すると、従来の51分から36分に短縮される。ついでに、平成6年に訪問して以来の銚子電鉄へ足を延ばすことにする。スカイアクセス特急は午前中の下りが混んでいるようなので、先に銚子に行って、帰りに乗車することにした。
◎東逗子 8:11→10:31 成田 エアポート成田 成田空港行868S→3869F E217系11→15両編成 5号車=サロE217-42
駅の指定席券売機で青春18きっぷを購入しようと思ったが、利用開始日が20日からだったので、Suicaで入場。東逗子駅は3月からエレベーターの使用を開始したが、引き続きエスカレーターの設置工事中で、ホームが一部狭くなり、上屋を一時撤去している箇所がある。
空港行のため、各駅のホームにはスーツケースを持った乗客が目立つ。ただ、5号車1階席に乗ってくる人は少ない。車内販売の巡回する頻度は、日によって若干の差があるように思うが、今日は多い方だと感じた。手持ち無沙汰なので缶コーヒーを購入。
当初、佐倉から総武本線経由に乗り換えることを考えていたが、時刻表を見直した結果、行きは佐原回りとした方が乗り換えが効率的と分かったので、成田まで乗車することにした。以前空港行の快速に乗った時は、千葉以遠でも乗客が増えていた印象だが、今日は下車客の方が多く、閑散としてきた。この時間は成田空港の出発便が少ないのだろうか。
都賀を出ると各駅停車となるが、駅間距離が長くなるので、停車駅の間隔はあまり変わらない。物井駅の周辺は田圃が広がる。このシーズンは稲が生育し、一面がグリーン。その中で、農作業をしている人よりはるかに多くの人がカメラを構えている。成田エクスプレスは先月末で253系からE259系への置き換えが完了したところだが、何か臨時列車があるのだろうか。携帯で調べたところ、佐原で祭りがあり、臨時の「あやめ」が運行されるようだが、通常の特急と同じE257系らしい。他にも何かあるのか、定かではない。
◎成田 10:40→11:56 銚子 銚子行437M 211系5両編成 先頭=クモハ211-3043
千葉始発の列車だが、成田で長時間停車している間に快速で追いついて接続する。ロングシートの車内は、発車前に概ね埋まった。10人くらいのグループ客があり、佐原の例大祭のパンフレットを持っているので、佐原までの乗車と思われる。
乗降扉には開閉ボタンがあり、成田では各自で開閉するが、発車直前には一旦すべてのドアを開けている。成田を発車して2分程で空港方面の線と分岐、直後に成田スカイアクセスの真新しい単線の高架線をアンダークロスすると、ローカルな車窓になる。単線の線路の周囲は田や林、最初の停車駅の久住は簡易Suica改札機が設置されている。ホームを結ぶ跨線橋に屋根が無いのは、千葉のローカル駅に共通している。駅の周辺には家並みが集まるが、少し走ると近景は田と道路だけになり、雲の少ない晴天の下、あと少しで地平線が見えるかと思える位に緑色の視界が開ける。
佐原で8割以上が下車して、車内は閑散とする。グループ客もいなくなり、話し声も聞こえないので、走行音と空調の音だけが響く。香取を出て程なく鹿島線が分岐。その先には利根川の長い鉄橋が見える。
この辺りは線路もロングレールではないので、25m毎の継ぎ目の音がはっきりと聞こえる。カーブは少ないが速度は大して出していない。レールの継ぎ目を拾う間隔から計算して80~90km/h。後で運転席の後ろから確認すると大体その程度。椎柴では帰宅する高校生が改札付近に集まっていて、先頭車両にも若干乗って来る。
松岸の1km近く手前で総武本線が近づき、しばらくは単線並列。松岸で乗り換え客が若干下車して、銚子到着時の先頭車両の乗客は9名。松岸・銚子間はロングレール化されている。
銚子の2・3番線ホームの先に銚子電鉄乗場がある。入口に風車のある建物があったが、老朽化のため風車が撤去されている。乗換口付近に簡易Suica改札機が設置されている。
◎銚子 12:20→12:41 外川 外川行 1002単行
ワンマンの表示が出ているが、車掌も乗務していて、長い折り返し時間に乗車券を販売している。1日乗車券である弧回り手形も買える。発車までに車内は満員になる。
この車両は元営団銀座線の2000系を改造したもので、かつてポイント通過時に点灯していた補助灯も残っている。
発車してすぐに、車庫のある仲ノ町。ここでぬれ煎餅の箱を積み込んでいた。扉は片側3カ所あるが、途中駅では一番前の扉だけが開く。
遠くに海岸が見えるが、林の間を通るため、車内は意外に暗い。稀に、枝が車両の壁に触れる。沿線のほぼ全域にアジサイが植えられていて、窓の開いた車内から手を伸ばせば届きそうな位置に花が咲いている。そう、この車両は非冷房で、すべての窓が開き、扇風機が回っている。車内には若干の中吊り広告があるが、沿線で撮影された銚子電鉄の写真がたくさん掲示されている。また、「鉄子の旅」の銚子電鉄編も18ページに渡って貼ってある。
笠上黒生で上下列車のスタフ交換。昔のようなタブレットキャリアーは使わず、小さな把手のようなものが付いた入れ物にスタフを入れている。対面式ホームに停止位置をずらして(上下線の運転席の位置が並ぶように)停車して、線路の間の狭いスペースに駅員が下りてスタフ交換を仲介している。
犬吠で7割程度の客が下車。車掌もここで降りたようだ。犬吠駅前には、廃車となり錆びた車両が2両ほど見える。犬吠の次が終点外川。
木造の外川駅では濡れ煎餅を販売している。硬券の乗車券も販売している。線路の先には、廃車となった701と、澪つくし号のトロッコ車両。
外川駅から、周辺を散歩。路地の交差する町並みを通り、海の見える辺りまで行く。銚子漁協の外川支所が見えるまでは、坂をいくらか下りる感じで、外川駅辺りは少し高台に位置するようだ。外川駅近くに寿司屋があるようなので、探してみたが、外から店の雰囲気が分からなかったので、入らなかった。
◎外川 13:20→13:27 海鹿島 銚子行 デハ1001単行ワンマン
桃太郎電鉄20周年のラッピング車両で、車内のシートも、桃太郎電鉄のキャラクターがデザインされている。 関東最東端という海鹿島で下車するが、最東端の表示は見当たらない。
◎海鹿島 13:34→13:39 犬吠 外川行 デハ1002単行ワンマン
濡れ煎餅のサービスがある犬吠に戻る。
犬吠駅は特に観光客対応に力を入れているようで、駅員2名で改札をしている。犬吠埼までは少し距離がありそうなので、今回は行かず。
犬吠駅構内の売店で、弧廻り手形特典の濡れ煎餅引き換えと共に、土産用の濡れ煎餅も購入。濡れ煎餅は、当初発売された普通味(濃いめ)の他、薄味と甘口がある。遠方でも出張販売去れているのは紫色のラッピングの薄口のようだ。今回は普通味と薄口を購入。
◎犬吠 13:53→14:06 仲ノ町 銚子行 デハ1002単行ワンマン
笠上黒生から車掌が乗務し、検札と乗車券販売。
仲ノ町駅周辺には醤油工場が建ち並び、到着すると醤油の匂いがはっきりと感じられる。この駅には車庫を併設していて、別途入場券を購入すると見学できる。
車庫には日本最小の電気機関車と言われているデキ3型、伊予鉄道から譲り受けて来週デビュー予定の2000系、その代わりに引退が予定される801などがいる。801には、ラストランのヘッドマークを職員が取り付けているところだった。仲ノ町駅では、廃品の即売コーナーがあり、曲線標識や電話機が3,000円、犬釘が50円だった。
次の銚子行を待つと銚子からの列車が1時間以上開いてしまうので、ここから銚子駅まで歩く。大した距離では無い。途中の小学校では野球の練習をしていたが、少なからず女の子が入っていた。
銚子駅近くのマクドナルドでチーズバーガーを買って駅のホームで昼食。
◎銚子 14:39→16:09 佐倉 千葉行(総武本線経由)364M 211系5両編成 先頭1号車=クハ210-3055
総武線の351Mと入れ違いに発車。351Mは、残り少なくなった113系だった。
千葉行の先頭車両の乗客は、銚子発車時点で10人に満たない。
対面式ホームの干潟で数分停車して、211系の355MとE255系のしおさい7号の行き違い待ち。なお、列車のドアは、短時間停車の駅では一斉の開閉。数分停車する駅では乗客が開閉ボタンを操作する(ただし発車直前は全部のドアを開ける)方式。
車内の乗客は少しずつ増えてくるが、散らばって座っており、静かな昼下がりの雰囲気。沿線には田が多いが、先ほどの成田線と比べると家並みの近い所が多い。列車の走行速度も、線路の継ぎ目音からの推計で、駅間では90km/h位出しているようだ。本線だけあって線路の規格が成田線より良いのか。途中から線路の継ぎ目音も聞こえなくなり、ロングレール化が進んでいるようだ。ただ、単線の交換駅では昔ながらのY字ポイントも見られ、減速している。
成東では8分停車。ここで113系の359Mと交換。359Mは15:35着、大網からの東金線は15:31に着いており、その後の交換列車は無いが、成東の発車は15:41となっている。その次の日向での交換列車は209系だった。
八街でかなり席が埋まった。次の榎戸駅のホームには、ヒマワリが一輪咲いていた。
◎佐倉 16:11→16:24 成田 銚子行453M 113系4両編成先頭4号車=クハ111-252
113系に乗ったのは久しぶりだと思う。千葉から先の房総各線では多く見られたが、211系や209系に押されて、めっきり減ってしまった。
成田到着後、113系の後方を通過するE259系を捉えることができた。
◎成田 16:33→16:44 成田空港 エアポート成田 成田空港行4377F E217系15両編成 先頭11号車=クハE217-12
朝は直進した成田線を、今度は右に分岐し、成田スカイアクセスを一旦アンダークロスしてから上がって併走する。単線並列の形。途中の信号所では、京急の新1000系が停車していた。
京成線の切符売り場には、乗車券の券売機はあるが、特急券の券売機は改札内のみで、有人カウンターは混んでいる。そのため、1階到着ロビーでスカイライナーの切符を購入。その後、しばらく第1ターミナルの中を散歩。
◎成田空港 17:39→18:24 京成上野 スカイライナー38号 京成上野行 特急 8両編成最後1号車=AE7-1 座席7D(右窓側)
京成(在来)線とスカイアクセス線は運賃が異なるため、成田空港の改札は二重構造になった。1つ目の改札を通り、スカイアクセス線の乗客は、そのままホームへ下りる。京成本線の乗客は更に改札を通り、奥の方からホームに下りる。長いホームを2つに分けて、停止位置で区別している。
スカイライナーの折り返しの清掃時間は長く、車内に入った頃は、発車10分を切っていた。
出入口近くには広い荷物置き場。もちろん頭上にも通常と同様の荷物棚。車両間の扉はクロス貼りで、隣の車両を見通すことはできない。4号車には自販機やAEDのあるサービスコーナーがあるが、下車時に見ることにしよう。運行時間が短いためか、車内販売は無い。
成田空港発車時はガラガラに空いていたが、空港第2ビルで、それなりの乗車がある。しかし、隣の席は乗客が無かったので、荷物を置いた。
客室内は青と白と銀を基調とした色合い。床は青系統の塩ビシート。金属的な印象のスマートなリクライニングシート。座席背面のテーブルは薄く 固い。足元には電源コンセントがある。
デッキ出入扉上には案内画面。運行やルートの案内(ただし号数や時刻の表示はしない)やニュースの他、新線区間走行中は前面展望も表示された。
下りスカイライナーの時刻を見て目星を付けた時間に後部乗務員室後ろに陣取り、1802頃にすれ違うスカイライナーの後ろ姿を撮影。
本日開業した区間は高速進行信号により160km/h運転をしていたが、最高速度を出す区間は短く、印旛日本医大前から北総線に入ると130km/h運転。在来線に入ると先行列車の関係もあり、かなり減速していた。江戸川を渡ると、あと5分で日暮里到着の案内。車内放送は自動音声で、日英中韓の4か国語のようだ。また、到着時には、「有り難うございました」の言葉が約20か国語で短く表示された。
日暮里で半数程度の乗客が下車。すぐに地下線に入り、上野到着の案内。日暮里到着時に表示された20か国語表示は、途中まで表示しかけて消えてしまった。上野で下車の際に4号車に寄ってみたところ、ソフトドリンクの自販機が1台と、小さな歓談スペースがあった。
上野駅ホームでは、到着後のスカイライナーと、隣に止まっていた空港アクセス特急(ロングシートで特急料金不要、スカイアクセス線経由)や、リバイバル塗装の普通列車を撮影してから、JR上野駅に移動。
上野駅13番線に行くと、カメラを持った人が多く集まっている。しばらく待つと、北斗星が推進運転で入線。
これをホーム終端で撮ってから、機関車を14番線側と13番線側から撮影。真新しいEF510-504が先頭に立つ。
発車時には食堂車の様子を見る。食堂車の従業員は準備を止める風もなく、さらに少なからぬ乗客が食堂車内での記念撮影や記念グッズの購入を始めていて、とても発車時の整列一礼どころではなさそうだった。
◎上野 19:09→ 東京 大船行 E233系10両編成 最後10号車=クハE233-1005
◎東京 19:26→20:32 東逗子 久里浜行1741S E217系15→11両編成 4号車=サロE216-4
上野ではかなり暑かったが、横須賀線車内でぬれ煎餅を食べながら、ゆっくり涼む。逗子駅からのバスの接続も悪そうなので、東逗子まで行くことにする。