宮崎空港に立ち寄った後、日南線の観光特急「海幸山幸」に乗車。バスで大隅半島を横断して垂水港から桜島の噴煙を眺めながらフェリーで錦江湾を渡りました。
1日目へ
平成23年(2011年)9月11日(日)
6:20頃に起床。部屋から列車の発着風景を撮影しながら大体の支度をして、1階の朝食会場へ。バイキング形式の朝食。
一旦部屋に戻ってから荷物をまとめてチェックアウト。都城から先は周遊きっぷの範囲外なので、宮崎空港までの乗車券を購入。都城駅の発券は、窓口が1つと近距離用券売機(オレンジカード使用可能、領収書の発券対応)が1台。改札は有人のみ。
◎都城 7:47→9:06 南宮崎 南宮崎行6758D キハ47系2両編成ワンマン先頭=キハ47-8158
改札正面の1番線から発車。この後の下り列車も1番線となっており、本線の列車は上下線ともなるべく階段を使わずに済むように配慮しているようだ。
架線下だがディーゼル列車。デッキのない両開き2ドアセミクロス。車内は各ボックス1名程度の乗客。三股ですれ違うきりしま3号を待つため10分停車。
楠ケ丘信号所で下り普通列車待ち合わせのため運転停車。青井岳に近い、人気のない山中にある。運転席の時刻表上は8:19.15から3分半の停車だが、100秒程度早く到着し、対向列車遅れのため80秒程遅れて発車した。青井岳付近には観光旅館のようなものが見える。この辺りをピークに、下り坂に入った。大きく揺れながら、結構な速度で下る。速度は90km/hくらい。門石信号所では30秒停車予定のところ、30秒早く着いて、8:40に定刻発車。きりしま5号とすれ違った。加納あたりから市街地に入り、次が終点の南宮崎。ここまで、乗客の乗り降りはあったが、まとまった人数ではなく、車内の乗客数は安定していた。
◎南宮崎 9:07→9:13 宮崎空港 宮崎空港行6625M 713系2両編成ワンマン先頭=クハ712-3
南宮崎では1分の接続だが隣のホームへの階段移動。17分後にも列車があるので、急いで乗り換える客は他にいないようだ。先頭車両の乗客は数人。田吉で787系の普通列車と交換。一旦単線に戻ってから分岐。高架を上がるとすぐに宮崎空港。
空港駅にはみどりの窓口や売店があり、小さいながら賑わっている。空港へは、1階に降りて、隣接する空港ビルの1階から入る。鳥インフルエンザの関係から、空港ビルの入口には消毒液を染み込ませた防疫マットが敷かれている。
空港ビルは、発着便数の割に店も多く、広い。吹き抜けの部分には蘇鉄も植えられ、南国ムードを出している。駅に戻り、券売機で油津までの乗車券を購入。
◎宮崎空港 9:40→9:43 田吉 延岡行728M 同編成先頭=クモハ713-3
同じ編成での乗り換えになる。運転士に乗車券を見せて、乗り換えの旨を告げて下車。
田吉は無人駅で、線路を渡ったところに小さな待合室がある。自販機等の設備は無い。9:49頃に、783系の回送列車が通過して行った。時々、ジェット機の轟音が聞こえる。◎田吉 10:15→11:26 油津 海幸山幸 南郷行 特急8051D キハ125系2両編成先頭=キハ125-401(山幸)指定席2C(右窓側)
海幸山幸の車両は、外壁部分が白い板で装飾されている。改装されて間もないこともあり、きれいな車内。乗車すると記念乗車証が客室乗務員から渡される。車内でスタンプを押すことができる。その後に客室乗務員が検札。引き続き車内販売の案内。先頭部分に販売カウンターがある。客室乗務員は2名乗車。
景勝地「鬼の洗濯板」では観光停車。干潮のため、大きく広がっている。伊比井では列車行き違いのため3分運転停車。この辺りで、客室乗務員の手作りによる紙芝居が上演される。列車名の由来となった海幸彦と山幸彦に関するもの。
その後、北郷駅手前の長いトンネルと、それに続く九州で一番長い直線区間について案内がある。北郷は、車内から眺めるとログハウス風の大きな駅舎が目につく。
飫肥を発車すると、客室乗務員がチーズプリンやコーヒーの販売に回っていた。小さい子共を誘導したり、紙芝居や車内販売とともに検札までこなしたりして、目まぐるしく働いている。
油津は木造平屋の駅舎。中央部は2階建相当の高さだが吹き抜け。券売機は無く、窓口の女性職員は赤いアロハを着ている。JR社員ではなく委託駅員と思われる。
駅近くを散歩して堀川の入口まで行って戻る。暑い。駅の窓口で志布志までの乗車券を購入。簡易委託用の券で、発行駅の記載が無い額面券を綴りから切り離して、駅の日付入り改札スタンプを押す方式。
ホームで志布志行を待っているが、時間になっても来ない。しばらくすると委託駅員が来て、上り列車が日南と飫肥の間での人身事故で止まっているとのこと。飫肥で交換の下り列車も足止めで、再開まで1時間以上かかる見込みとのこと。近距離の乗客は払い戻しを受けて出て行ったが、志布志へは代替ルートもないので、待つことにする。
飫肥で購入した飫肥天を、待合室で食べて昼食。その間に海幸山幸が油津まで回送されて来て、先刻の客室乗務員2人が12:34頃に改札から出てきて、挨拶して行った。
13:00頃に構内放送で、1時間遅れで運行中との案内。この放送はCTCセンターから一斉に行っているものらしく、志布志までの各駅の発車予定時刻を一通り言ってから「~の列車は」と案内している。再び改札を通り、ホームへ。その際、若干の通り雨。
◎油津 11:58→13:09 志布志 志布志行1935D キハ140 2127単行ワンマン
運転再開した列車がようやく到着し、13:03に発車した。大堂津に海幸山幸が停車していたが、入れ替わりに油津方面に発車して行った。南郷の折り返しまで、退避のため行き来しているのか。南郷は片面1線のホームだった。これでは海幸山幸が退避で行き来するのも仕方ない。南郷を65分遅れの13:16に発車した。
油津からしばらくは、緑の島が点在する海岸線を通っていたが、南郷を出ると山道に入る。上り勾配で速度も低下。時折、木の枝がカラカラと窓を叩く。榎原から日向大束までの長い峠道を気合で越えて、遅れを1分だけ縮めた。ただ、各駅ではもともと停車時間の設定が短く、また本来の時刻と異なるので各駅で列車の行先を案内しているので、いつしか65分遅れに戻った。
このあと志布志駅14:00発の空港連絡バスで国分駅に抜けて、鹿児島中央乗継で今夜宿泊する指宿に向かう予定だったが、この遅れでは志布志着が14時を過ぎるので、山間部を走っている間に代替ルートを検討。志布志駅から次の同方向バスよりも、旧大隅線に沿って走るバスで垂水港まで行き、フェリーで鹿児島に渡る方が多少は指宿に早く着きそうなことが分かった。運賃は多めにかかるが、桜島を反対側から眺めることもできて面白そうだ。
列車が福島今町を過ぎてしばらく走ると、海岸線が遠くに一瞬だけ見えた。やがて、トンネルの間に、時々海岸を見下ろすようになる。
志布志に到着。乗務員が駅事務所に入って、どこかと連絡している。志布志駅には観光案内所の職員がいるが、駅員はおらず、券売機等も無い。しばらく見ていると折り返して発車して行った。
駅周辺を歩いて、志布志駅上のバス停位置を確認。駅に戻る方向に車庫もあるが、こちらでは客扱いはしていないようだ。
駅前のショッピングセンターの先に、鉄道公園がある。ここにC58型蒸気機関車、車掌車、キハ52型気動車が各1両保存されている。車内には入れない。また、腕木式信号機が2基、駅側には出発信号機、反対側には場内・通過信号機がある。今は終着駅の志布志だが、かつては志布志線と大隅線が分岐し、機関庫もあった。
バス停に回り、バスを待つ。
◎志布志駅上 15:03→16:50 垂水港 垂水行 大隅交通ネットワーク バス 鹿児島200か・963
通常の路線バスで、後ろ乗り前降りの整理券方式。日差しを避けるためか、すべての席のブラインドが3分の2くらい下げられている。ICカードにも対応しているようだ。車内は空いていて、乗客は常に10人未満だが、途中での乗り降りもある。町中だと乗降もあるが、何度か山越えを行い、その間はほとんど無停車。
鹿屋で5分停車して16:05発。ここでかなりの乗客が入れ替わった。鹿屋の中心部を抜ける辺りに、垂水まで23kmの標識がある。1615頃に通過した航空隊前の近くには海上自衛隊の施設があるようだ。鹿屋には知覧と同様に戦時中の特攻基地があったが、この辺りだろうか。周辺には野球場や高校のグラウンドもあるようだ。少し先に慰霊塔前というバス停もあったが、車窓からは分からなかった。
山道をしばらく走って、鹿児島湾に出た。少し北上すると垂水市に入る。海越しに薩摩半島の薄い影が浮かび、その一端には開聞岳の特徴ある形も判別できる。
垂水港に到着。バスを降りて正面に桜島。写真を撮っていると客待ちの運転手が、先程噴火したのでまた噴火すると教えてくれた。フェリーの船上からまた撮ろうと思って2階の乗船券売り場に行くと、現在ドックダイヤで、次の便は17:05ではなく17:25だった。なお、いわさきネットワークのICカード利用だと、通常440円の乗船料金が400円になる。改札にはICカードリーダーがある。
次のフェリーまで間があるので、腰を落ち着けて桜島を観察しようと展望台に上がったら、黒い噴煙を上げていた。
展望スペースでは建物が邪魔なので、1階に降りて、東屋のようなところから撮影。桜島が黒い噴煙を上げている時も、埠頭には釣りをしている人がいる。
鹿児島からのフェリーが到着したのでターミナルに戻る。
◎垂水港 17:25→18:00 鹿児島鴨池港 大隅交通ネットワーク 第7おおすみ
下船客が改札を出てから乗船が始まる。主たるターミナルは垂水側のようで、鹿児島からの乗客はここで切符を出したりカードで触れたりしているが、垂水から乗船する場合もここで切符が回収される。
5分遅れで出港。船内には2層に渡って客室があり、リクライニングシートが並ぶ。ソファーにテーブルのある客室も。客室にはテレビが並び、大相撲を放映している。
客室にも広い窓があるが、甲板に出れば風に当たりながら直接桜島や薩摩半島の風景が楽しめる。
客室後方には別室でうどんコーナーがある。昼が飫肥天だけだったので食べようかと思ったが、景色を眺めたり旅日記を打ったりしていたので、利用しなかった。18時を回り、桜島が右後方に去り、鹿児島の市街地が近づいてきた。鹿児島中央駅の観覧車も見える。18:07に着岸した。◎鴨池フェリーターミナル 18:11→18:18 南鹿児島駅 中道タクシー 鹿児島500あ1741
初乗りは600円で、50円刻み。南鹿児島駅まで850円だった。意外と距離があり、混んでもいる。南鹿児島駅前には鹿児島市電も通っている。ちょうど貸切りのビール電車が通過して行った。
指宿までの列車は出たばかりなので、近くのコンビニで時間をつぶす。
◎南鹿児島 18:52→19:45 指宿 なのはな 山川行快速3335D キハ200系2両編成ワンマン先頭=キハ200-8
列車を待つ間に日が暮れた。乗車当初は混んでいて立客も多かったが、だんだんと空いてきた。車内は3ドア転換クロスシート。1992年ローレル賞のマークが乗務員室後ろの壁に付いている。五位野で列車行き違いのための運転停車。
鹿児島近郊では各駅小さいながらも駅員がいたが、喜入を過ぎると快速停車駅でも無人駅があり、運転士が切符を回収している。
指宿に到着。駅窓口で、明日の指宿のたまて箱4号の指定券を、喜入発から指宿発に変更した。
商店街の入り口裏にある指宿グリーンホテルに到着してチェックイン。ロビーにパソコンや漫画本などがある。3階の303号室に入る。浴室とトイレが別。寝室や浴室は、通常のシングルの客室と比べると格段に広い。20時近くなり、まずは大河ドラマ「江」を観ながら休憩。大河ドラマの後のニュースでは、東日本大震災から半年の慰霊行事関係が中心。
その後外出し、ホテルの近くの郷土料理店で指宿豚団を食べた。650mほど離れた所にあるコンビニで明日の朝食を購入し、指宿駅前の足湯に滞在してからホテルに戻る。大きな浴室でシャワーを浴びてから涼む。24:20頃に就寝。