2012年7月の東北旅行当時、三陸鉄道南リアス線やJR山田線沿岸部が不通の中で、釜石線に往復乗車し、その後、夏油温泉に泊まりました。
平成24年(2012年)7月15日(日)
6:20に部屋を出る。朝食バイキングは6:30からだが、6:30の列車に乗るので今回は素通り。期間限定で読売新聞朝刊の無料配布をしていたので、1部貰った。
列車の時刻の10分前に部屋を出てからチェックアウトしても、駅の売店で朝食を購入し、地下道を通って2番線ホームへ上がってから、自販機でお茶を買って飲むことができた。駅に直結したホテルの利点である。小雨が降っていたが、屋根伝いに駅まで行けるのも都合がよい。
◎北上 6:30→6:41 花巻 滝沢行1521M 701系4両編成先頭=クモハ701-1011
旅行記録をまとめていたら、すぐに花巻に着いた。
◎花巻 6:49→8:53 釜石 釜石行1643D キハ100系3両編成先頭=キハ100-16
盛岡方から入って来た列車は、ここで方向転換。
似内から幾つかのカーブを越えて、新幹線の高架下に片面ホームの設置された新花巻。まだ下り新幹線の着く前なので、ここからの乗客はいなかった模様。雨に煙る山道をひた走る。駅を出て一気に加速し、概ね60~80km/hくらいで推移する。昔の気動車と違い、多少の坂では速度が落ちない。ただし、交換駅はY字型のスプリングポイントが多く、ここの制限速度は50km/hとなっている。
遠野は沿線随一の町で、遠野のかなり手前から盆地が広がり、家並みも多い。遠野では列車行き違いのため4分停車。遠野を出てしばらく走ると、また山道に入る。
山間にある足ケ瀬で、上り快速はまゆりの通過待ち合わせ。遠方の山に程よく雲が懸かり、しっとりとした雰囲気。足ケ瀬付近がサミットだったようで、ここからは乗っていて体感できるほどの下り勾配。トンネルを越えると、線路の周囲も霧が出てきた。
上有住から大小幾つかのトンネルを通った先にある鉄橋から、右下に陸中大橋付近の線路が見渡せる。ここからΩ状の線形で狭い谷を下りる。陸中大橋を出てすぐに、今通ってきた橋を見上げることができる。
今日は橋のすぐ後ろにまで雲が迫っている。この後も連続したカーブの中で下り勾配を駆け降りて行く。運休中の山田線と合流して釜石到着。駅構内には転車台がある。
釜石駅ホームで若干の撮影をしてから駅の外に出る。これまで、山田線や三陸鉄道の乗り換えで釜石を通ったことはあったが、改札を出たのは初めて。
三陸鉄道の釜石駅には、小さなジオラマの展示をしていて、11時からとの張り紙があったが、震災後の今も営業しているのだろうか。三陸鉄道の南リアス線は、まだ運転再開していない。
町外れにある駅から、港の方に歩いてみる。駅周辺は震災の影響が分からないが、川を渡ると、歩道の舗装が所々で欠け始め、道路の両脇には土台だけが残った土地や、1階だけ抜けた家屋が残っている。
空き地にトレーラー店舗を設置してメニュー限定販売している「ほっかほっか亭」があった。港のあたりは、各種の港湾設備があり、海が見えそうなところは見当たらない。
駅近くの市場1階の食堂で、三色丼を食べた。市場の隣のビルには、市役所機能の一部が入っている。現在は仮設住宅管理の部署があるようだ。市民課等について、市役所第一庁舎に移転したとの張り紙。市役所も復興半ばのようだ。
◎釜石 10:22→12:06 花巻 はまゆり4号 盛岡行 快速3624D キハ110系3両編成 2両目2号車=キハ112-2
快速はまゆりは、急行陸中からの格下げで誕生した列車で、指定席を連結している。通常は指定席にリクライニングシート車、自由席に一般車を充てているそうだが、今日のこの列車は自由席の1号車のみ一般車で、自由席の2号車と指定席の3号車がリクライニングシート車だった。そのせいか、1号車より2号車の方に乗客が多いようだ。
釜石から少し走った左側に、仮設住宅が広がっている。小佐野を出ると、遠野まで停車しない。上り勾配に入る。
往路と同様に、陸中大橋手前から鉄橋を見上げ、陸中大橋を過ぎてΩ線を上った後の鉄橋からも下を撮影。
大体同じ構図だが、天候に変化がある。あと少し上り勾配が続くが、速度は60km/h(中間車運転台で確認)くらいを維持していた。トンネルとトンネルの間から広がる山の景色は、晴れかけた空に、緑の谷の間に一部白い雲がかかり、輝いている。
上有住から下り勾配。交換駅では速度を落とすが、あとは軽やかに走る。山を越えると天気も変わり、この辺りは雲が残る。気温にも差があるようで、長いトンネルを出ると窓の外側が曇った。
遠野でまとまった乗降。しばらく寝て過ごす。宮守では列車行き違いのため3分停車。また窓に雨粒が付く。ここですれ違った普通列車は単行だった。立客もいるようだ。小佐野発車後に続いて、宮守発車後も車掌がカウンターで乗客数を集計していた。
朝と異なり、新花巻のホームにたくさんの人が待つ。しかし、ここで下車して新幹線に乗り換えるらしい人は多かったものの、乗ってくる人は少なかった。この後に来る下りはまゆり3号を待っているようだ。新花巻を出て、同じ花巻市内とは思えない森の中を走った後、ATSのベルが聞こえる。もう花巻かと思って荷物をまとめていたが、似内で、はまゆり3号と行き違いのための運転停車だった。また雨が降ってきた。花巻駅手前に上り勾配があるようで、ATSのベルが鳴ってから力行する。
◎花巻12:10→12:23 北上 北上行2528M 701系2両編成ワンマン先頭=クハ700-1021
先頭車の乗客は20名前後。ロングシートの車内で適度に分散している。雨のため、ワイパーを使っている運転席前を除いて視界が悪い。
終点の北上手前で短い汽笛を2、3回鳴らす。釜石線の列車でも、遠方信号が減速の時に2回鳴らしていたようだ。すぐATSのベルが鳴る。かなり速度を落として北上駅に入る。北上線と共用している0番線の行き止まりホームに到着。
夏油温泉への送迎バスが出る東口に行ってみるが、新幹線改札外には時間をつぶせる場所は何も無い。駅前にはホテル2軒やマンションなど。送迎バスまで1時間以上あるので、西口に行く。駅正面の、昨夜行った居酒屋のあるビルは、1階が店舗、2階が事務所、3階が生涯学習センターなどとなっている。3階にテーブルのあるフリースペースがあったので、ここで旅日記を打って時間つぶし。
13:20を回り、地下連絡通路を通って東口へ。一時本降りになっていた雨も、小降りになった。
◎北上駅東口 13:45→14:45 夏油温泉 元湯夏油送迎車 岩手300や2472
13:35頃、フロントに「北上駅東口-元湯夏油」の札を付けた白いワゴン車が、夏油温泉方面への路線バス乗り場に入って来た。運転手に名前を名乗ると、車内へ案内される。ほどなく他に4人が乗る。今日の送迎車の予約客はこれで全部のようで、5人乗ったことを確認した運転手は時間前の13:37に発車した。
送迎車は北上市内を半周して、和野踏切で北上線と交差。ちょうど横手行の単行列車が通過して行った。この踏切を渡り、次いで川を渡ると市街地が途切れ、田園中心の風景になった。送迎車の速度は急に上がる。
14:01に夏油高原いで湯ラインに入り、ここからは一本道のようだ。入口あたりはカーブの少ない2車線道路で、制限速度は50km/h。その制限も、やがて解除された。14:15頃に瀬見温泉入口を通り、だんだんと山道らしくなってきた。ダム湖の脇を通ると、勾配もきつくなり、カーブも急になってきた。14:20に夏油高原スキー場への道が別れると、大型車通行禁止の標識。1車線に所々にある退避場所ですれ違い。崖下にほぼ直角のカーブもあり、カーブミラーが頼り。それでも以前と異なり舗装はされている。14:35頃に元湯夏油駐車場に到着。
宿泊 元湯夏油(旅館部) 嶽館2階508号室 2食付11,175円
順次チェックインして部屋に案内された。嶽館2階の508号室。入口には人数だけ書いた紙が張られ、宿泊者名は入れていない。6畳のテレビの無い部屋。金庫と冷蔵庫、暖房機がある。宿のHPによると、電話線がつながっておらず、携帯も圏外なので衛星電話を備えているとのことだったが、ドコモの携帯はつながる。
備え付けの茶菓をいただき、休憩して、15:20頃から湯巡りへ。嶽館から出入りできる玄関があり、ゴム草履や傘が備え付けられている。
5つある露天風呂のうち1つ(滝の湯)は女性専用で、他は混浴だが女性専用時間がある。先に真湯と、その対岸にある女(目)の湯に入る。真湯は比較的大きく、湯の温度もちょうどよかった。目の湯には、狭い橋を渡る。雨のためか、橋の下の夏油川は水量が多く、濁っている。浴槽は真湯よりは小さい。あまりに自然で気づかなかったが、30代くらいの男女2人連れがねそべっていた。女性の方は日本語がたどたどしく、アジア系か。
16時近くから、大湯と疝気の湯へ移る。しかし、疝気の湯は小さく、混んでいたので、すぐに退散。一方、大湯は大変熱く、浴槽に入っている人は少ない。掛け湯をして浴槽周囲で休む感じ。外で尺八を吹いている人がいた。
部屋に戻って休憩後、18:00から夕食。駒形館1階に夕食会場が設けられている。いくつか部屋があるようだが、その中の1つで、7グループくらいのテーブルがある。ご飯を小盛にしてもらったところ、ちょうど良い量だった。
部屋に戻ると20:30から女性専用時間になるので、部屋に戻った。今朝、北上のホテルで貰った新聞を読んだりして休憩してから、22:10に本館の内風呂である白猿の湯に行く。ここで洗髪なども済ませた。一休みしてから小天狗の湯にも行こうと思ったが、今日はやめて、23時過ぎに消灯。