2012年09月 北陸・立山3日目 立山黒部アルペンルート後編 トロリーバスとロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぐ

 北陸旅行3日目のこの日は、みくりが池温泉から室堂まで歩き、ここから立山黒部アルペンルートの乗車を再開。信濃大町まで乗り継いで、大糸線で松本へ。ここからE257系で運転されていた特急「あずさ」で帰路につきました。2012年の旅行当時、室堂・大観峰間と黒部ダム・扇沢間には日本最後のトロリーバスが運行されていました。いずれの区間も、このブログ公開時点(2026年)では電気バスに転換されているため、トロリーバスは過去の思い出になってしまいました。


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平成24年(2012年)9月25日(火)

 6時少し前に起床して、宿の周辺で撮影。雷鳥?(編注:後日調べたらホシガラスだった)を間近に捕らえることができた。山の背景には雲が多く、日の出は見られそうにない。


宿の前から室堂方面を望む。


 思ったよりは寒くなかった(手袋は使わなかった)が、温泉で暖まってから、7時半頃にレストランへ。朝食は6時から8時までバイキング。NHKのニュースで、東京駅丸の内駅舎のことを特集していた。保存復原工事は来月完成する。

 8時過ぎにチェックアウト。その時、立山山荘付近の三差路に子熊が出たとの情報が宿に電話で入った。すぐにいなくなったらしいが、要注意だ。

 宿の前で記念撮影をして、宿の裏の道を上って雷鳥沢を見下ろす所まで行った。雷鳥沢はみくりが池温泉よりも奥にあるので標高がみくりが池温泉よりも高いのではないかと思ったが、行って見るとみくりが池温泉よりも低い沢にあった。みくりが池温泉が日本最高所というのは間違いなさそうだ。

 途中から引き返し、みくりが池を昨日の経路の対岸の経路で室堂駅に向かう。みくりが池やみどりが池を見下ろしたり、遠くの山や沢を眺めたりしながら、ゆっくりと進む。



 先程熊が出たという立山山荘から右折し、みくりが池を見下ろしながら室堂駅に戻った。














◎室堂 10:15→10:25 大観峰 大観峰行 立山トンネルトロリーバス 8008単行ワンマン

 平成8年からトロリーバスに変わった区間。ほぼ満席。鉄道のような信号機がある。発車後、ターミナル内を複雑にカーブして、直線のトンネルに入ったら速度を上げた。その後、地形の関係か、立山トンネル内でもカーブがある。


 少し走ると警戒信号で減速。立山直下信号所で反対車両と行き違い。こちらが信号所に着く前に反対車が着いたので、着く前に出発信号が進行に変わった。

 その先、破砕帯を示す表示があった。破砕帯による難工事は、扇沢と黒部ダムの間の関電トンネルが有名だが、立山トンネルにも破砕帯があったのか。


 大観峰に到着。ビル内で、雲上展望台開設記念のバンダナを貰った。雲上展望台は60段近い急な階段を上る。ここから山の景色を眺めてからロープウェイ乗り場へ。



◎大観峰 10:50→10:55 黒部平 ロープウェイ 2号

 今年から新しい車両になったとのこと。ここは、支柱のないロープウェイでは日本最長。


 時刻表上は7分の乗車時間だが、本日は5分運転。定期便は20分毎だが、間に団体便を入れているようだ。その代わり、定期便は空いていた。




 黒部平には、庭園や高山植物観察園がある。大町・立山両方向からの観光客が着き始めたのか、賑わってきた。中国の団体客もいる。




◎黒部平 11:30→11:35 黒部湖 黒部湖行ケーブルカー  1号 

 昭和44年汽車会社製の銘板あり。車内は混んでいる。景観に配慮し、全区間トンネル。車椅子に乗り乗降の介助を受けている人がいた。ホームが階段状となっているケーブルカーでは大変だ。



 黒部湖の遊覧船は水位低下のため休航中との表示。確かに、黒部湖の水位が普段より低いようで、水面と湖岸の木々の間に干上がった岩肌が目立つ。それでも観光放水は行われている。一定時間毎に行っているのかと思ったら、期間中の日中は、常に放水を続けている。確かにその方が下流の川の水量が安定するのだろう。

 黒部ダムの上から放水を見たときには、少し虹が懸かっていた。レストハウスで荷物を預けようかと思ったが、コインロッカーがあまりない。







 レストハウスの上に展示コーナーがあり、黒四ダム建設の解説ビデオを放映していた。新たな電源開発の情熱は今も続いているとの解説で、「それが原子力開発にもつながっている」という表現には今のご時世では違和感が無くもないが、関西電力で作成したビデオだから仕方ないか。




 レストハウスの売店でぶたまんを買ってベンチで食べてから、ダムの放水を見に行く。展望台が幾つかあり、下から上まで、かなりの高低差を階段で上り下りした。時間による太陽の位置の関係か、ここでは虹は出ていなかった。




 トロリーバスの乗り場に向かう。ダムの上は日差しがあり、階段の往来で暑かったが、トンネルの中にあるトロリーバス乗り場への通路は冷えていた。

◎黒部ダム 14:05→14:21 扇沢 扇沢行トロリーバス


 トロリーバス3両の続行運転。この区間は、開業当初からトロリーバスで運行されている。乗車人数と比べて座席の方が少なく、先頭車両の最前部に立って見物した。駅員の合図で発車。

 運転士のハンドルさばきで、扇沢へのルートに入る。トロリーバス以外の業務用車両もこのトンネルを通行することがあるようで、黒部ダム付近では幾つかの坑道が分岐している。トロリーバスのルートにだけ架線が2本張られている。一般の電車と違い、トロリーバスの場合はプラスマイナスとも架線から行うので、2本のトロリーポールが2本の架線から集電している。

 信号所など、架線が分岐するところでは大きく減速していた。

 信号所ですれ違う際にいったん停車して、黒部ダム行の一番後ろの車両の運転士が、扇沢行の先頭であるこちらの運転士に札のようなものを渡していた。後で明るいところを通過する際に見ると、扇沢と信号所の間の通行証だった。

色灯信号があるので想像外だったが、通票閉塞ということか。通票閉塞で続行運転の場合は、最後の列車が通票を所持するので、最後のバスから渡されたのだが、それではこちらの後続バスはどうしたのだろうか?

 信号所を発車して、県境の表示で長野県に入り、ほどなく青い照明が、関電トンネル最大の難工事だった破砕帯の跡を表示している。


 さらに走ると、バスはトンネルを抜けて、地上の道路を走る。一般の電化路線のように、架線柱が架線を支えていた。地上駅の扇沢に到着した。



 大町駅までのバスの乗車券を購入してから土産物を物色。日本酒「黒部ダム」の小瓶と、「白エビ入ふりかけ」を購入。

◎扇沢 15:00→15:35 信濃大町駅 信濃大町駅行 バス 松本22あ1443 関電アメニックス 北アルプス交通

 発車5分前の時点で座席の半分以上が埋まったようだ。扇沢のターミナルを出ると、人家が全く見えない沢をゆっくりと下って行く。扇沢から下は一般車両も通行できる道路だが、この時間から立山黒部アルペンルートを目指す人が少ないのか、すれ違った乗用車は最初の10分で2台だけだった。

 大町温泉郷で若干の乗降。下りる人が乗車券見当たらずで、結局そのまま降ろしてくれていた。

 大町温泉郷からは平坦な道路で、田園の中、人家が増えてきた。稲刈りは終わっている田が多いが、まだのところも少しある。

 信濃大町駅に着いてから、えきねっとで「あずさ」の指定券を予約し、信濃大町駅の指定席券売機で受け取った。

◎信濃大町 15:56→17:00 松本 辰野行1538M 115系3両編成先頭=クモハ115-1003

 信濃大町駅には自動改札が導入されていた。スイカは使えない。

 右手に北アルプスの山影を見ながら南下。稲刈りの終わった田に白鳥が止まっていた。

 穂高で下り列車と行き違い。高校の下校時刻らしく、ホームにいっぱいの高校生が両列車に乗り込んだ。南豊科からもまとまった乗車。しかし、ボックスが相席になる程ではない。

 島内ですれ違った下りは6両編成だったが、混雑していて、立客も目だった。

 松本駅のコンコースにある駅弁屋で、岩魚ずしを購入。ホームに下りてから、コンビニで山葡萄ジュースなど購入して乗車。

◎松本 17:18→20:26 錦糸町 あずさ30号 千葉行特急4080M E257系11両編成8号車=サロハE257-2

 荷物をまとめて落ち着こうと思ったら、指定と違う車両だったことに気付き、移動する。グリーンと合造の8号車の普通車部分は、塩尻発車時点では貸切状態。

 1A席にコンセントがあるらしいとの情報で選んだが、「業務用」とのシールが貼ってあった。

 指定券で指定された席に乗車の場合は車内改札を省略し、席を移動した場合や自由席のみ行うとの案内がある。

 茅野を過ぎた辺りから、日が暮れてきた。隣の席には乗客は来そうにない。小淵沢を過ぎてから、松本で買った岩魚すしで夕食。外はすっかり暗くなった。食後は立川発車まで一休み。

 立川を発車した後で、旅日記の整理を始める。その間に車窓を見ると、高架駅で待避線設置工事中と思われる光景あり。中央線は最近、高架区間が伸びて、開かずの踏切がだいぶ解消された。

 先行列車に近づいたのか、阿佐ケ谷手前から徐行を始めた。中野辺りから再度加速し、新宿には定刻に着いた。街の明かりがきらびやかで、昨夜滞在した室堂とは大違いだ。

 新宿を出ると再び中央線をゆっくり走行し、御茶ノ水から総武緩行線に入る。秋葉原の中心街を見下ろしてから、一転して墨田川を渡ると、平日だが屋形船が1槽だけ通って行くのが見えた。錦糸町で下車。

 横浜市内から鎌倉までの乗車券をまだ用意していなかったので、錦糸町で一旦改札を出るが、錦糸町の自動改札は東京電環の特例を受付けないのか、乗り越し表示が出るので、有人改札に回ると、下車印を押してくれた。再度入場。

◎錦糸町 20:36→21:51 逗子 逗子行2022F→2023S  E217系15両編成4号車=サロE216-50

 東京でたくさん乗車してくると思ったが、4号車1階席はほとんど変化なし。東京で4分停車して、次の新橋ではまとまった乗車があった。

 品川到着時に、京急一部運転見合わせの案内があった。京急では、昨夜遅く追浜と京急田浦の間で土砂流入があり、そこに乗り上げた列車が脱線する事故があったが、その影響で現在も金沢八景と逸見の間で運転見合わせとのこと。

 品川で4号車1階席も乗車率が5割を超えた。それでも思ったよりのんびりと、逗子に向かいながら旅日記の整理をした。


 逗子駅からバスで帰宅。9月にダイヤ改正があったが、この時刻の便は変わらず。日によって混むが、今日は席に余裕があった。

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