2010年3月ダイヤ改正で開業した横須賀線武蔵小杉駅と、廃止となった寝台特急「北陸」の最終列車を見てから北海道旅行に出掛けました。主な目的は宗谷本線のラッセル車撮影でした。しかし、強風や車両故障、送電トラブルによる列車遅れで初日の目的地に到着できないことが分かり、その対応として札幌での旅行打切りと発駅無賃送還を選択しました。上野から札幌までの長い道のりです。
平成22年(2010年)3月13日(土)(続き)
2010年3月13日のダイヤ改正で開業した横須賀線武蔵小杉駅を上り始発列車で訪問した後、ダイヤ改正で廃止となった寝台特急「北陸」の上り最終が上野に到着するのを見届けてから、北海道旅行に向かった。
上野駅の乗換改札から新幹線コンコースへ。自動改札で、武蔵小杉で買った乗車券はここで回収された。地下に下りる途中で軽食を購入。
◎上野 7:02→10:03 八戸 はやて1号 八戸行 新幹線3001B (盛岡まで、こまち1号併結)16→10両編成 5号車=E225-1401
座席は1A席。車両最後部3列シートの右窓側で、後ろの席が無いので気兼ねなく座席を倒すことができる。
程なく地下から高架に上がって、右手に尾久の車庫が見える。北陸と思われる青い客車と、急行能登と思われる国鉄色のボンネット車両が辛うじて見えた。
乗車してから、えきねっとで座席の売れ具合を見たところ、隣のB席は大宮から乗車があるようだ。そのため、大宮到着までに朝食を済ませ、B席を空けておいたが、大宮からの乗車は無かった。
旅行記録をまとめている間に福島を通過。しばらく一休みする。仙台と盛岡で乗客の入れ替わりがあるが、隣の席には乗車がなかった。盛岡近くで雨が窓を打つ音が聞こえたが、大した降りではなかったようだ。
こまち1号を切り離して盛岡を定刻に発車。しばらく走ると、トンネルとトンネルの間の線路際にも積雪が見られるようになった。外は曇っている。盛岡から先の区間では長いトンネルが多くなるが、明かり区間での高架は少なくなる。
年内に終着駅ではなくなる八戸に到着。八戸付近では線路上にも雪が見られる。
乗り換え改札では改札機使用停止中で、そのまま在来線コンコースへ。5番線ホームに下りるが、まだ列車は入っていない。折り返しスーパー白鳥1号となるべき列車が、先行する貨物列車の機関車不具合のため遅れており、10:25頃の入線見込みとの案内放送があり、コンコースに上がる。ホームよりはましだが、ここにも冷たい風が吹き込む。八戸線全通80周年を記念する小さな写真展があり、これを眺めて時間をつぶす。
◎八戸 10:15→13:14 函館 スーパー白鳥1号 函館行 特急4001M 789系6両編成先頭6号車=クハ789-203
10:37発車。自動放送では、JR北海道の車両とJR東日本の乗務員で運転と案内。一連の放送の後、車掌の肉声で、22分遅れのお詫びと、同じ遅れ幅が続いた場合の各駅到着見込み時刻が案内される。続いて「アルプスの牧場」チャイムの後に車内販売の案内。
青函トンネルを通過する列車のため、座席背面には青函トンネル通過予定時刻表(日英2か国語表示)が貼られている。それによると、スーパー白鳥1号は11:59頃トンネルに入り、12:05頃に竜飛海底通過、12:10頃にトンネル最深部、12:23頃に北海道側出口。改修のため営業を休止している吉岡海底駅の表示はされていない。JR北海道車両の特徴であるチケットホルダーもある。ここに指定券を差しておけば、車内改札の際に車掌は声を掛けずにホルダーの券を確認するもの。ゆっくり休みたい場合は便利だが、取り忘れの危険があるので、注意を促す表示がある。
左車窓には時折、雪野原の向こうに工事の概ね完了した東北新幹線延伸部の高架線が見渡せる。6号車には、八戸発車時点でもグループ客がいたが、三沢からもう1団体乗車し、満席になった。隣の席には団体の添乗員らしい女性が座った。
車掌が巡回し、乗継ぎの有無を聞いて回っていたが、検札はしない。函館で15分接続の北斗11号があり、この列車への乗継ぎ需要を調べているのだろう。
外は晴れている。線路やホームに積雪はあるが、一部は草が露出している。道路は完全に乾いているが、人通りのない小さな踏切は雪に閉ざされている。
野辺地の防雪林の手前には南部縦貫鉄道の廃線跡があるが、まだ雪に埋まっている。野辺地には若干長めに停車。到着は24分延だったが、発車は11:11で26分延。当初、函館での1時間近い乗継ぎの間に昼食と考えていたが、あまり時間が無さそうなので、車内販売で海鮮こわっぱ弁当とりんごジュースを購入して食べた。
浅虫温泉の1つ手前の西平内で大幅減速。強風のため、次の浅虫温泉まで減速運転するとのこと。景勝地である夏泊半島を見渡す海岸沿いを走る、景色の良い区間だが、風には弱いのだろう。11:24に西平内を通過してから11:41に浅虫温泉を通過するまで、6.4km区間に17分を要した。浅虫温泉から通常の速度に戻ったが、車内放送によると43分延。東海道線の小田原・熱海間でも強風のため断続的に運転を見合わせていた情報があったが、他人事ではなくなった。
青森に到着。ここで列車の進行方向が変わるので、前後左右の乗客が声を掛け合って座席の向きを変えるため、車内が賑わう。ここで団体客の弁当などを仕入れたようだ。
青森は11:58に発車。車内放送では40分遅れとの案内。函館での乗継ぎが短くなった。一方、JR北海道の運転状況を調べると、千歳線で送電障害があった関係で遅れや運休が発生しており、函館から乗車予定の列車の2本前のスーパー北斗9号が運休となっている。昼前に千歳線の運転は再開したようだが、列車の振替の関係でスーパー北斗13号は混みそうだ。
右手に陸奥湾を望みながら進む。蟹田(38分遅れ)で乗務員交代。蟹田発車後、自動放送で青函トンネルの案内が流れる。しばらくしてから車掌からの案内放送あり。40分遅れの案内に続き、本日は北斗11号に接続しないこと、北斗11号・13号の特急券と函館以遠の自由席特急券をお持ちの場合はこれから車掌が巡回するので申し出をとのことだった。
青函トンネルの通過予定時刻についての案内はなかったが、デッキ出入口の電光掲示板で、通過中のトンネルや駅の名称が表示される。列車は12:36に青函トンネルに入った。青函トンネルに入ると気温差で窓が曇ると聞いたことがあったが、確かに二重窓の外側に結露がはっきりと現れた。一旦は曇った車窓だが、トンネル内の高速走行による風圧で、水滴が後方に流れて行き、やがて曇りは消えた。12:42に竜飛海底駅を通過。37分遅れだ。窓に目を凝らして上り線を見ると、暗いところでは分からなかったが、竜飛海底駅の明かりが届く範囲では3線目のレールが敷かれているのが見えた。
最深部を通ったころ、車掌が回って来て、北斗11号か13号に乗継ぎの人は?との呼びかけがあったのでスーパー北斗13号の指定券を提示。車掌は現在着席している8Dの席番を控えていた。団体分については添乗員とやり取りをしている。札幌までは団体券のようだ。
12:52吉岡海底を通過。隣に座っている添乗員が携帯を開いているのでもしやと思ったが、さすがに青函トンネル内は圏外だった。
13:00に青函トンネルを抜けて北海道に上陸した。トンネルを出た直後も、知内駅構内を除いて上り線が概ね3線化されているのが見えたが、木古内手前から通常の狭軌のみとなり、木古内からは単線になった。木古内は38分延の13:09に発車。
その後、車内放送があり、北斗11号は折り返し列車の遅れのため函館発車が遅れ、スーパー白鳥1号からの接続に結果として間に合うことになったそうだ。ただ、そうなると自分が乗る予定のスーパー北斗13号はどうなのか?JR北海道の運行情報によるとスーパー北斗6号が車両故障で八雲停車中とのことだったが、スーパー北斗13号が運休や大幅遅れの場合は北斗11号に変更しないと札幌からのスーパー宗谷3号に間に合わなくなってしまう。車掌が通りかかったので聞くと、スーパー北斗13号は代車を出して定刻発車予定とのこと。隣に座っていた添乗員が札幌以遠の運転状況を尋ねるが、まだはっきりした情報が無い由。送電障害や車両故障で札幌近辺のダイヤは乱れているので、その先についての照会は函館発車後にお願いしたいとのことだった。
右手の車窓には津軽海峡が見え隠れする。函館山がだんだんと近づいてきた。天候は曇り。積雪はあるが、青森県内よりも少なく、地面の見えているところが目立つ。畑や空地も土が見える。
七重浜通過時に函館まであと7分との放送。五稜郭付近では、鉄道唱歌チャイムの後に函館到着の放送がある。北斗11号はスーパー白鳥1号からの乗継ぎ終了後に発車がとのこと。
函館には13:48到着。34分遅れだった。時折チェックしていたJR北海道の運転状況サイトでは、本州北海道の間については、遅れ情報なしとのことだった。
駅の案内放送によるとスーパー北斗13号は、5番線停車中の北斗11号発車後、同じ5番線に入線するとのことだった。車両変更により、一部座席の変更の案内がある。
◎函館 14:13→17:29 札幌 スーパー北斗13号 札幌行特急5013D 183系7両編成 2号車=キハ182-413
14:55頃に入線したが、車両は183系。先ほど改札で接続について尋ねたら回復運転するのでとの趣旨だったが、スーパー北斗に通常使われている281系よりも速力の低い車両なので怪しい。
列車は15:04に函館を発車した。51分遅れだ。入線の際に一時的に小雪が舞っていたが、発車時点では止んだようだ。2号車の乗車率は50%弱で空いている。
七飯を通過したところで急に雪が舞い始めた。気候は変わりやすい。車内販売は無いとのこと。
札幌到着18:19との案内がある。乗換列車については後程車掌が巡回して確認するとのこと。時刻表と見比べると50分遅れの見込みであり、281系と同じペースで走るのだろうか。
左車窓に大沼が見える。湖面は凍結し、その上に若干の積雪があるようだ。大沼公園は15:27に発車(57分遅れ)。
大沼公園発車後に車掌が回ってきた。最初に遅れと車両変更のお詫びの挨拶をしてから確認に回る。スーパー北斗の指定券はすぐに返却されたが、スーパー宗谷の指定券は預かりになった。近くの席に芽室までの乗客もいたが、同様の扱いだった。
駒ヶ岳?と姫川で、相次いでスーパー北斗とすれ違った。1本はスーパー北斗12号と思われるが、もう1本は?スーパー北斗10号は全区間運休との情報だが、その前の八雲で車両故障を起こしていた6号だろうか。そう考えているうち、内浦湾の湾岸に出て、森に到着。防護壁のすぐ向こうが海だ。森発車は57分遅れで変わらず。
森から海岸のすぐ脇の複線区間を行く。波打ち際に休む海鳥の群も見える。駒ヶ岳付近の峠道を過ぎ、線形も緩やかになった。振子式車両でなくても、そう見劣りしない速度を維持できるかもしれない。右手にキロポストが見えたので、ストップウォッチで通過時間を計測すると、1kmの所要時間が33~34秒だったので、巡行速度は105km/h程度と思われる。八雲の発車は16:07で60分遅れ。
鷲ノ巣と山崎の間は単線。山崎では上り北斗14号?が待っていた。14号だとすると、あちらも40分程度遅れているようだ。
長万部の発車は61分延の16:27。山側にはラッセルが1台休んでいた。函館本線の山線も、夜間ながらラッセルの運行があると聞く。(毎日かどうかは分からないが)左手には山線が目指す山々がうっすらと見える。いずれも雪化粧をしているが、木々も見えている。
16:40頃に車掌がやってきたので接続の結果が出たかと思ったが、指定券以外の切符の確認だった。乗車券の種類によって考えるとなると接続しない場合の補償を考えているのだろうか。
洞爺の手前では、トンネルとトンネルの間の眼下に、海岸ギリギリの線路が見える。ここは複線区間だが、後から作った下り線をトンネル構造にしたので上下線の高さが離れたようだ。洞爺の発車は65分遅れの16:53。
17時頃に車掌が戻ってきて、スーパー北斗1時間以上遅れのため、スーパー宗谷3号への接続ができないとのこと。名寄までは行けるものの、名寄の宿は時刻表で探してくれる(手配は自分で?)が稚内の宿キャンセルも名寄の宿についての補償もない。それではと発駅無賃送還(北斗星利用)を主張。発券元と相談してみるとのこと。
17:21に東室蘭を67分延発。改めて札幌まで各駅の到着予定時刻が、「このままの遅れで行くと」との注釈付で単純に予定より67分足した時刻を案内している。ここまで来てなお281系との速度差を考慮していない。
登別の発車は17:34で70分延。先発の北斗11号と同じ183系を使っていながら、北斗11号よりも所要時間が長くなっている。登別を発車したところで上りカシオペアとすれ違った。カシオペアは定刻のようだ。
17:43に、芽室までの乗客のところに案内がきて、後続のスーパーおおぞら11号(芽室無停車)で新得乗換の案内をしていた。
17:50に隣の車両のデッキ?のようなところから、本日宿泊予定だった稚内全日空ホテルに電話してキャンセルの連絡。キャンセル手続きは宿の方でしてくれるとのことで、キャンセル料の支払い方法を聞いたところ、不要とのことだった。程なく、じゃらんねっとから、キャンセル確認のメールが入った。
その後、また車掌が来て、現在JR東日本と最終確認をしているので、無賃送還を希望するか最終確認を求められた。無賃送還の場合ははまなすの座席になるとのこと。無賃送還をやめた場合に代わりに北斗星のアップグレードができるか駄目元で聞いたがNG。18:04上り北斗星とすれちがい。その直後に車掌が来て、無賃送還の連絡ができたので西口改札口で連絡票を受け取られたいとのこと、今日のはまなす(座席)と翌朝の「つがる」乗継ぎで途中下車できないとの案内があった。旅行継続の方法も無くは無かったが、途中での案内と総合してあまりに誠意が感じられず、旅行継続の意欲がなくなってしまった。残念なことだ。14日予定の旭川の宿については、元々前日までキャンセル料がかからない宿だったので、通常とおりネットでキャンセル手続きをした。
外はすっかり日が暮れた。南千歳には18:20着18:21発で70分遅れ。しかし、新札幌到着前に再度JR北海道の携帯版HPを開いたが「遅れに関する情報なし」と出て来た。結構いいかげんなものだ。新札幌は18:44に発車。遅れは更に拡大して84分延。札幌の到着は1854だった。
トイレに寄ってから西口改札に申し出ると、まだ話が届いていなかったらしく、事務所に連絡してくれるとすぐに担当者がやってきて、応接室に通された。持って来た切符を提示すると、これから席を調べると言う。何とまだ調べていなかったのか。
程なく、無賃送還の連絡票と関連する指定券を持って戻って来た。払い戻しは発券箇所の鎌倉。ぐるり北海道フリーきっぷの発地は都区内だが、購入箇所が鎌倉だったので、どのように来たか聞かれ、武蔵小杉で途中下車したことを言ったが、鎌倉までの送還で作ってくれた。原券は一旦返却され、これは鎌倉で出す。券類を受領して19:15頃に事務室を後にする。無賃送還なので改札を出ることはできないが、札幌は改札内にも色々な店があるので、はまなすの発車まで時間はつぶせるだろう。とりあえず、家にメールで連絡をした。
しばらく、発着する列車の写真を撮影。旭川方面からの列車には正面に雪がいくらか付着しているが、函館からの列車はさほどでもない。その後、改札内の蕎麦店「蕎麦紀行」に入った。おすすめメニューのかしわそばを注文。季節変わりで道内各地の蕎麦を使っていて、今は新十津川産と表示されている。
蕎麦屋で暖まったのでホームで撮影をしたり売店を見たりする。ただ、函館や帯広などと異なり、高架ホームからコンコースまでの間に扉が無いので、間接的に外気が入る。一角にストーブが2台置かれた待ち合いスペースがあるが、そこ以外は寒い。
待ち合いスペースにはTVの他に出発・到着のモニター画面がある。それによると一部の長距離列車に遅れが残っている。
売店は幾つかコンコース内にあったが、いずれも小規模なので品数は限られる。また、1つを除いて21時頃に閉まりだした。1店だけ23時半までの営業。ここで、定番土産の「白い恋人」を買い込む。
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