2012年07月 東北3-4日目‐山田線と北リアス線で盛岡・小本往復、寝台特急「あけぼの」ソロ

 2012年7月の東北旅行当時、JR山田線は盛岡・宮古間のみ運転再開していて、沿岸部の宮古・釜石間は目途がたっていない状態。三陸鉄道北リアス線は宮古・小本間と田野畑・久慈間が復旧していました。山田線は連査閉塞が残っていて、交換駅は有人駅でした。そのような中、夏油温泉を出て、盛岡-宮古-小本間を往復乗車して、夕方の田沢湖線・秋田新幹線で秋田に回り、寝台特急「あけぼの」のソロで帰りました。

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平成24年(2012年)7月16日(月祝)

 外は5時前から明るい。5:20から真湯と目の湯に入る。入浴客は結構多い。昨日は濁っていた夏油川も、今朝は透明で、水量も少ない。一旦嶽館を経由して内風呂の小天狗の湯に向かう。露天風呂から旅館へ上がる歩道を、小さな沢蟹が横切って行った。小天狗の湯は、浴室が大きく、最も新しそうだ。朝食時間直前のためか、空いている。これで滝の湯以外のすべての風呂に入ったことになる。

 7:15頃から朝食。朝食会場は本館の大広間で、和風バイキング。朝食時間は7:00-8:30で、この時間に30人くらいが会場にいる。食後、温泉街の撮影。

 8時過ぎから真湯へ。さすがにこの時間は入浴客も少ない。真湯と目の湯の間の橋で記念撮影をしている人がいた。途中、雨が降るが、しばらくすると小降りになったので、8時半に部屋へ戻り、荷物をまとめる。8:50頃の館内放送で、9時の送迎バス利用者は本館大広間へと案内。


◎元湯夏油 9:00→9:50 北上駅東口 送迎バス 岩手200さ1510

 帰りの便はマイクロバスで、乗客は13名。昨日と比べて多いのは、3連休で2泊した人もいるからだろうか。乗客が揃ったのか、定刻前の8:56に発車。旅館の人が2人出て、手を振って見送り。また降り出した雨の中、15分近くかけて夏油高原スキー場からの道と合流し、2車線道路に出る。

 9:45に北上駅東口に到着。バスの車体には、夏油温泉の文字が、ローマ字と中国語・ハングル語でも表記されている。


◎北上 10:11→11:01 盛岡 盛岡行2527M  701系2両編成 先頭=クモハ701-1014

 北上始発で、10時前から1番線に入線している。9:37着の折り返しか。

 カーブの少ない本線を、モーター音を目一杯響かせて疾走する。日詰駅にも風鈴が鳴っていた。だんだんと乗客が増えてくる。古館からは立客もいた。

 5番線から2番線への乗り換え。途中に売店でもあるかと思ったが、見当たらず。


◎盛岡 11:05→13:04 宮古 宮古行 快速「リアス」3648D キハ110系2両編成先頭=キハ110-137

 ボックス席は空きがなかったが、ロング部分は空いている。上米内までは各駅に停車。この区間で下りる人もいた。

 上米内を過ぎると、列車は山間部に入る。25パーミルの勾配標識も見える上り坂を、時速60kmの速度で上る。雨は止んだようだが、霧が出ている。トンネルを幾つも通り過ぎるが、その間も、霧の出ている谷と出ていない谷があるようだ。11:29に通過した大志田は、現在は片面ホームの無人駅だが、スイッチバックの線路が残っている。

 幾つ目かの長いトンネルの途中で、エンジン音が静かになった。峠を1つ越えたのか。しかしまた、エンジン音が上がり、上り坂になった。浅岸もかつてスイッチバックがあったと思うが、線路は残っていない。細い歩道のようなものが見えたが、これかどうか。

 区界からは下り勾配を軽やかに進む。速度も概ね80km/h程度出ている。区界までは周囲に何もない山道だったが、この辺りからは道路が並行して通り、その周辺には家も並ぶ。霧も晴れた。その後も道路が併走するが、また山道になった。トンネルと鉄橋の連続で、閉伊川(へいがわ)を何度も渡る。崖の下など、50km/hの制限標識が何カ所かにあった。

 川内にはコンクリート製の給水塔が残る。この列車は通過するが、交換駅で、ホームに駅員が立って通過を見守っていた。山田線は連査閉塞のため、閉塞取扱をする駅員がいる。

 陸中川井では駅員が出ていないと思ったら、ここは交換設備が取り払われ、無人駅となっていた。

 陸中川井から茂市へ向かう途中、乗客の「泳いでるー」という声で左手の川を見てみると、釣りをしている人や泳いでいる子供たちがいた。釣り人はその先の下流でも何度か見かけた。線路はカーブが多く、60km/h程度に速度を落として運転していたが、腹帯を通過した頃から、一部加速する区間も出てきた。その後も見通しの悪いカーブは多く、警笛吹鳴標識が至る所にある。

 平成22年の崖崩れ以来不通のまま廃線が発表された岩泉線と合流して、茂市に停車。ホームには、岩泉線乗り換えの案内がまだ残る。

 列車はこれまで何度も閉伊川を渡ってきて、鉄橋には「第○閉伊川橋梁」の表示があるが、その数は30を超えていた。


 場内信号付近で三陸鉄道の線路が横にくる。場内警戒で、ゆっくりと宮古に到着。宮古駅ホームにはジョイフルトレインが1編成止まっている。

 盛岡とは打って変わり、強い日差し。向かって左がJR駅舎、右が三陸鉄道の駅舎。中はツアー客等で混んでいる。駅窓口で三陸鉄道応援切符を購入。三陸鉄道全線復旧から1年以内の1回、乗車できるもの。駅舎内の売店には、他にも三陸鉄道関連グッズを販売している。

◎宮古 13:20→13:52 小本 小本行870D  36-102単行ワンマン

 2両で入線したが、切り離されて単行運転。半分以上の席が埋まっている。車両は「てをつな号」ラッピング車両。「てをつなごう。こどもたちにえがおを」のメッセージとイラストがラッピングされたもの。ドラえもんやスヌーピー、機関車トーマスなど、世界のキャラクターが手をつないでいるデザイン。車内には「てをつなごう。」のポスターも掲示されている。各国の著作権者のチャリティだろうか。

 地上設備が復旧していないのか、車内のトイレは使用不可。三陸鉄道線内はトンネルが多い。気温差のためか、トンネルの前後に靄がかかっている。窓も外側が曇っていて、景色が見えにくくなった。

 車窓から震災被害が分かる地点は少ないが、田老駅周辺には爪痕が見て取れる。大きな防潮堤の内側にも瓦礫が残る。


 現在の終点である小本で下車。ホームから駅舎への通路には、震災から1年を機に地元で募集した写真の展示を「春まだ遠き」と銘打って行っている。

 駅舎には「小本駅」の表示は無く、「小本観光センター」となっている。高架ホームから下りた1階は店舗になっていて、ついでに硬券の乗車券も販売している。飲食スペースは無い。駅前のバスターミナルから、岩泉方面と、三陸鉄道が現在分断されている田野畑までのバスが発着する。

 観光センターでパンを1つ買って、小本川の河口付近まで歩く。石巻や釜石と異なり、被災したままの状態の家屋は見られない。プレハブの事務所のようなものが目立つが、以前は通常の家屋があったのだろうか。


 河口には平成2年に完成した大規模な河口堰がある。ここから小本湾(一部?)が見える。

 駅に戻る途中に復興商店街の案内。小本駅の裏に、プレハブの仮設商店街ができていた。


◎小本 15:05→15:38 宮古 宮古行808D 同車


 先程よりも車内は混んでいる。三陸鉄道の乗車がツアーに組み込まれているようで、ツアー参加証で乗車している人が多い。

 車内から田老の町並みの撮影を試みる人が多いが、トンネルとの気温差で窓が曇ってしまう。

 終点の宮古では、行き止まりホームの先に別の車両が止まっているため、信号で一時停止してから最徐行で入る。

 宮古の駅弁はまだ復活していないのか、弁当の販売は見当たらなかった。三陸鉄道の売店で購入した赤字せんべいと、宮古駅売店で購入した岩泉の飲むヨーグルトで当座をしのぐことにする。

◎宮古 15:52→18:00 盛岡 盛岡行653D キハ110系2両編成後車=キハ110-137

 来た時と同じ車両で盛岡へ向かう。対向列車遅れのため、5分遅れて発車。車内は混んでいて、ロングシートも半分以上埋まっている。その後、途中で下車する人もいたが、半分以上は大きな荷物を持った旅行者で、盛岡まであまり変わらないようだ。


 箱石付近で一時的に雨が降った。山中に入るに連れて、河原に霧が見られる。

 だいぶ昔、学生の時に初めて山田線に乗った際に、浅岸と区界の間の何もない山を照らす夕日が印象に残っていたので、それを撮影したかったが、雲が広がり、夕日とはいかなかった。

 宮古発車時の5分遅れは、上米内発車時点で3分、山岸で2分に縮まっていた。列車の接続について要望があったらしく、盛岡18:05発の田沢湖行には接続するとの案内放送。

◎盛岡 18:05→18:50 田沢湖 大曲行3033M  701系2両編成先頭=クハ700-5005

 山田線からの乗り換え客が済んだと見え、定刻に発車。地平9番線を発車してから高架線に上がる。短い間、新幹線と単線並列になるが、盛岡発車後2分ほどで合流して単線になる。車内はドア付近がロングシート、ドア間は、片側にロングシート、もう片方にクロスシートが互い違いに配置されている。まだ明るいためか、運転席後のカーテンは下ろされていない。

 1駅目の大釜で普通列車と行き違い。雫石では「こまち38号」の通過待ちで5分停車。

 雨は少し強くなったようだ。赤渕まで、最高で100km/hの速度で走ってきたが、山道に入ってカーブも多くなったので、あまり飛ばせない。トンネルも続き、警笛が頻繁に鳴らされる。

 赤渕から田沢湖までは、間に信号所を挟んで人煙稀な山中を走る。大地沢信号所を通過。ポイント部分はスノーシェードに覆われている。この先の長いトンネルは下り勾配。これを一気に駆け降りる。次の信号所も本線を通過。トンネル区間をだいぶ過ぎてから、走行中に運転席後のカーテンはが閉められた。

 田沢湖で「こまち33号」待ち合わせのため16分停車。ここで下車して、一旦改札を出て、指定席券売機で秋田までの立席特急券を購入。ついでに、シートマップでまだ売れていない席の検討をつける。田沢湖駅舎の2階には展示スペースがあるが、16:30で終了済み。節電のためか、かなり暗い。


◎田沢湖 19:04→20:02 秋田 こまち33号 秋田行 特急3033M  E3系6両編成 14号車=E328-21

 右側の9A,9Bが空いていたので、ここに着席。外はもう夕暮れ。淡々と走る中、雨滴が窓を打つパラパラという音が響く。車内販売が回るが、弁当は無さそうだ。えきねっとでこの席がまだ売れていないことを確認。今日は臨時ダイヤで、秋田到着は普段よりも5分遅い20:02予定。

 大曲で案外と多くの下車客がある。ここで列車の進行方向が変わるので座席の向きを変えようとするが、他の乗客に変える動きは見られないので、そのまま後ろ向きに走る。

 大曲を発車してから車掌が回ってきたが、何も言われず。特急券は駅の改札で確認しているという前提か。秋田に近づく。在来線と単線並列のため、在来線の701系電車を走りながら追い抜いた。

 秋田の駅弁販売は既に終わっているようだ。乗り継ぎに1時間以上あるので、とりあえず夕食とする。

 駅ビル3階にある「秋田比内地鶏や」できりたんぽ鍋を注文した。店内には昔の映画の主題曲のBGMが流れている。ちょうど「マイフェアレディ」に入っていた「Get Me to the Church on Time」で始まるタイトル不詳の曲が流れていた。気ままな一人暮らしをしていたおじさんが翌朝の挙式を控えて最後に飲み明かそうという場面のもので、休日が終わって日常に戻る夜行列車の乗車前の気分と何となく一致する。

 待っている間に調べた列車運行情報によると、奥羽本線の大釈迦で冠水のため、青森と弘前の間で運転見合わせ中とのこと。しかし、所定ダイヤだと配信時刻前に「あけぼの」は弘前を発車しているので大丈夫だろう。

 待ち時間が短かったので、食後の時間に余裕があった。駅構内の売店を眺め、追加の土産と「あけぼの」車内の飲食の準備。

◎秋田 21:23→翌6:58 上野 あけぼの 上野行 寝台特急2022  EF81 138 → EF64 1051 +24系 5号車=オハネ24 553

 秋田を5分遅れで発着。ほどなく検札。スリーデーパスはこの列車の終着駅である上野まで有効なのは確認済だが、その先の乗車券は車内では発行できないとのこと。

 この列車は先頭の上野方の車両がレディースゴロンとシートなので、機関車を見に行くことはできない。秋田到着時に撮った不鮮明な画像で機関車の番号を確認した。最後部には電源車があるので、後部展望は見られない。従って、上野まで出歩く用も特にない。

 個室の施錠はテンキー式。電源が不安定なのか、室内の照明が時々、一瞬薄暗くなる。



 羽後本荘の到着も5分遅れ。秋田とともに、ここ羽後本荘で降りる人がまとまって居た。上り「あけぼの」は、青森から羽後本荘まで指定席特急券で乗車できる、いわゆる「ヒルネ」の取り扱いがあるためだ。「ヒルネ」は羽後本荘までなので、ここからは夜行の旅客のみ。(もっとも、ゴロンとシートがあるので、以降も指定席特急料金で乗車できるが。)

 象潟も5分遅れで、22:30に発車。旅行記録をまとめてから、宮古で購入した三陸鉄道復旧の実録コミックを読んで過ごす。列車の運行はその後、余目までは5分遅れだったが、鶴岡では3分遅れにまで回復した。

 通過する駅はほとんど灯火を落とし、停車する駅もホームの一部だけが明るい。日本海沿岸を走っているが、じっと目を凝らさないと分からない。個室の明かりを消して眺めると、水平線近くに幾つか明かりが見える。漁火だろうか。


平成24年(2012年)7月17日(火)

 水上で運転停車の際に一時目覚める。4:11着4:14発。上越国境はいつの間にか過ぎたようだ。また眠る。

 6時前に目覚め、車窓には熊谷貨物ターミナル。洗面に立った際に車内を見ると、未使用の部屋は無さそうだ。寝る前の時点ではまだ入っていない部屋があったが、深夜に停車した駅からの乗客がいたようだ。

 6:09に車内放送再開。列車は定刻に運転中とのこと。北本を6:13に、桶川を6:17に通過。その前から、列車は速度を落として運転している。先行列車との間隔が短いようだ。高崎を「あけぼの」の8分前に出た普通列車824Mが、そのまま追い越されずに大宮に「あけぼの」の4分前に着くことになっている。上尾を6:22に通過してからようやく速度を上げた。大宮には1分遅れの6:30着。「業務放送、6号車車内点検」との放送があるが、ほどなく「車内点検終了」で、2分遅れの6:33に発車。

 今月前半に湘南新宿ラインの高架切替工事の案内が出ていた浦和を通過。湘南新宿ラインだけでなく本線の高架線のホームやバラストも真新しいようだ。上野には1分早い6:57着。








 尾久への回送を見送り、エスカレーターを上がる。上がったところにジャイアントパンダが置かれている。先日、上野動物園で24年ぶりに誕生したパンダの赤ちゃんが死んでしまったニュースがあったが、ここのパンダはどことなく泣いているようなしぐさ。

コンコース内みどりの窓口でスリーデーパスと寝台券を提示して鎌倉までの乗車券を購入してから乗り継ぎへ。東京方面のホームへの階段は恐ろしく混んでいる。

 

◎上野 7:24→7:33 東京 山手線外回り621G E231系11両編成最後11号車=クハE231-528

 秋葉原で少しだけ乗客が減るが、それでも混んでいることに変わりはない。東京までの短時間は吊り革に掴まりながら過ごす。


◎東京 7:42→8:30 大船 大船行701S  E217系15両編成 4号車=サロE216-47

 東京着739の電車の折り返し。グリーン車の座席転換はせわしない。大船止まりなので乗ろうか迷ったが、東京始発で空いていることと、座席転換をしていた作業員の「どうぞ」の声に促され乗車。

 こちらは晴れている。旅行中も神奈川の天気は悪くなかったようだ。5月に自宅に導入した太陽光発電の稼働状況をモニターしてみると、晴れまたは薄曇り程度の発電実績がある。 武蔵小杉では、エレベーターからホームに担架が運び出されていた。特に急病人が居るような雰囲気ではなかったが。通勤通学時間帯のため、ホームは上り列車を待つ人でいっぱい。大船駅には8番線の到着。


◎大船 8:34→8:45 逗子 久里浜行691S E217系15両編成 4号車=サロE216-9

 同じホームの向かい側7番線から乗車。ここまで来ると、4号車はガラガラに空いている。逗子には2分遅れで到着。有人改札で、上野からの乗車券を出し、鎌倉からの定期券を提示して出場。

 逗子駅からバスで帰宅。車内は他に乗客はなく、貸切状態だった。

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