1999年07月 四国4日目 -土佐くろしお鉄道、予土線
この日は、土佐くろしおが旅行の2年前に延伸した宿毛までを往復してから、予土線沿線の四万十川流域で散歩と列車撮影。松山に回りました。
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平成11年(1999年)7月12日(月)
6時起床。カロリーメイト等で仮朝食。出発準備をしてから散歩に出る。四万十川が見える橋まで意外と遠い。10分程かけて、川の見える所へ。すぐに宿に戻る。
616にチェックアウト。中村駅へ行く。
◎中村 726→758 宿毛 宿毛行313D TKT-8003単行ワンマン
窪川から来た1両編成の気動車は通学客で満員。中村の中学または高校に通う人がたくさん下車し、代わりに中村から宿毛方面の学校へ向かう人が多数乗車する。通路までかなりの混雑。運転席の斜め後ろに立つ。
路盤は殆どが高架線とトンネル。交換駅は少なく、高架線上に片側ホームがへばり付いたような小さな駅に停車していく。その都度、新たに乗車する人がいる一方、学校のある駅ではまとまって降りていったりする。
平田・東宿毛間では長いトンネルがある。終点の宿毛で下車。これで再び四国の鉄道を完乗したことになる。
宿毛駅は2階に行き止まり式ホームがあり、片面ホームが向かい合う形で、駅の周辺は田が多く、その中に駅と幾つかのディスカウントショップが点在している。モスバーガーの店があるが、営業は10時から。駅舎はかなり大きな建物で、軽食堂や売店、珊瑚製品店が入っている。駅の近くにホテル等は見当たらない。駅が市街地から少し離れているようだ。また、宿毛は宇和海への玄関口だが、駅からは海は見えない。
宿毛駅近くの大通りの歩道の舗装は、ゴムのような材料を密度を薄くして使っているのか、柔らかい感触である。市章らしき紋章が、その舗装に組み込まれている。駅近くのコンビニで朝食と昼食を購入。
宿毛駅では硬券の乗車券類を発売していた。記念に小人用の入場券を購入。日付を入れるか聞かれたので、入れてもらった。サイズは普通の切符と同じだが、記念に買い求める人が多いのか、カラーで海に沈む夕日をデザインしたお洒落な切符である。
◎宿毛 854→954 窪川 南風8号 岡山行 L特急38D 2000系 3→4両編成 先頭→2両目3号車=2123
先頭車両の1番前の席を確保。窪川までは、土佐くろしお鉄道の女性車掌が乗務。車内では、コンビニで買った割子蕎麦で朝食。食べながら前方の景色を眺める。新しく開通した区間なので路盤は高架線で、カーブはやや少なく、トンネルが多いが、アップダウンは大きく、きつい勾配もある。
中村で6分停車し、前に1両増結。前面展望が失われてしまった。増結したが車内は比較的乗車率が高く、中村発車時点で7割以上の席が埋まっているようだ。
中村で予土線に乗り換え。
◎窪川 959→1051 江川崎 宇和島行4839Dキハ32 19単行ワンマン
通勤・通学時間から外れ、車内の乗客は15人弱。ロングシートでトイレ無しの車両である。川沿いの線路をそこそこ快適な速度で走行。
土佐大正からは20人以上の高校生が乗車。通学にしては奇妙な時間だが、今の時期だと期末試験の期間中なのかも知れない。十川で大部分が下車するまで少しだけ賑やかだった。十川から先の四万十川には、沈下橋(洪水の時は水中に沈む構造で、手摺りがない)が見えた。釣りやカヌーをしている人もいる。
江川崎で下車。中年の女性の駅員がいるが、集札は乗務員が行う。駅員は切符販売専門のようだ。出札にはコンピューターが備えられていて、硬券は無さそうだ。指定券は取り扱っていないのか、申し込み用紙は置いていない。窓口の営業時間は640~1100,1200~1530であるので、到着後しばらくして昼休みに入った。
駅前は小さな商店が1軒あるのみ。
江川崎駅前でメール端末の電池交換をしてから出発。少し戻る方向で歩き、江川崎郵便局で8千円引き出した。郵便局を少し過ぎると、四万十川沿いの道路に出る。その道路にJR予土線も並行している。右が川、左上が予土線。予土線窪川方向に歩く。途中、川の景色の良さそうな所で撮影。暑いのでシャツを替えた。江川崎駅から50分ほど歩くと、右手に沈下橋が見えてきた。この橋と列車を入れて写真を撮ることにする。沈下橋を渡り、河原を歩いて撮影構図の良さそうな場所を探す。
そろそろ列車が来るのでここはという場所でカメラを構える。
道路に戻り、更にしばらく歩くと、13時過ぎに半家駅に到着。道路から急な階段を登った所に片面ホームがある無人駅だ。30分余り休憩。
◎半家 1349→1507 宇和島 宇和島行4843D キハ32 21単行ワンマン
ロングシートの車内はがらがらに空いている。当初乗客は5人前後だった。江川崎3分停車、その後しばらく川沿いを走る。沈下橋もまた1つ見えた。
江川崎より宇和島側は、古い時代に簡易線として開通した区間なので急カーブも多く、最高運転速度は40km/h程度。少し雨が降ってきて、前や側面の窓ガラスに水滴が付く。
途中駅からの乗客も殆どいなかったが、伊予宮野下から学校帰りの高校生10人余りが乗ってきた。務田・北宇和島間は、25パーミルの勾配や半径200mの急カーブが続くJR四国随一とも言える難所。速度も25km/h未満に落とす。
北宇和島で予讃線と合流。終点宇和島は櫛形ホーム2面3線。駅舎は前回来たときと異なる。改築されたようで、上にホテルが付いている。駅前広場には闘牛の銅像がある。
乗り換えまで50分程あるので、宇和島市内の銀天街を散歩。途中の脇道から、宇和島城を見上げることができる。
◎宇和島 1557→1718 松山 宇和海18号 松山行 L特急1068D 2000系4両編成 先頭4号車=2110
折り返し列車の乗客が改札を出るのを待って、1550を回って改札開始。
先頭の車内は意外と空いている。乗車率15%以下か。車内販売が乗っている。若干の雨がぱらつく中、走り抜けるが、思ったよりも急カーブやY字ポイントが多く、あまりスピードは出ない。
途中、左手に少しだけ海が見えると、伊予大洲。途中駅から乗ってくる乗客が多く、伊予大洲発車時点で70%近い乗車率。伊予大洲から内子線を改良した区間に入り、列車の速度が大幅に上がる。その傾向は内子を過ぎてから更に強くなる。振り子機能も生かしてトンネルの多い区間を時速120kmで爆走した。
内子で交換した特急やこの列車に、若干ながら通学生も乗っている。通学用の特急定期でもあるのだろうか。彼らの中にはデッキで座り込んでいるのもいる。
松山手前で信号停車。しばらく停車した後、信号は赤なのに発車。ゆっくりと1番線ホームに進入。見ると前方に8000系特急電車が止まっている。岡山行の特急しおかぜである。なるほど同じホームならば乗り換えが楽だし、同じ線路のすぐ後ろに付けるなら赤信号のままであるのも分かる。
◎松山駅前 1737→1741 古町 2006単行ワンマン
松山市内線の1日乗車券は、松山市駅や古町駅の窓口にしか無いとのことなので、古町まで乗車した。古町で下車して、1日乗車券を購入。
◎古町 1749頃→? 鉄砲町 54単行(昭和28年ナニワ工機)ワンマン
床が木張りで釣りかけモーターの音を響かせて走る。鉄砲町で下車。
小雨がぱらつく中、適当に目星を付けてホテルを探す。幸いあまり迷わずに到着。
◎宿泊先 ホテル泰平 716号室
松山市鉄砲町
チェックインしてから市内で勤務している鉄研先輩に電話。19時にホテルまで来てくれるとのこと。それまでにシャワー浴びてさっぱりする。
客室の設備はシングルベッド、テレビ、ティーセット、ユニットバス、ラジオ、アラームクロック、小テーブル、椅子等。部屋を入ったところに鍵穴があり、そこに部屋の鍵をし込んで回すと部屋の電源が入る。このホテルは奥道後温泉の湯を引いていて、大浴場と屋上露天風呂がある。
19時になるので1階に降りる。程なく先輩と合流し、電停に向かいながら話を始める。
◎鉄砲町 1810頃?→大街道? 2006単行
元京都市電の車両だそうだ。とりあえず町中へ出る。
焼肉に行こうということになり、東急インの近くから飲食街に入る。途中の酒屋で道を確認しながら目的の店に入る。店の名称は忘れたが、駐車場の隣の2階。
飲み食い放題コースを頼むが、2人とも酒を飲まない人なので、ソフトドリンクで元を取ろうとする。コーラとジンジャーエールで再会の乾杯。
マニア話や最近の鉄研関係者の話で、酒なしで2時間以上盛り上がる。飲食代は先輩が奢ってくれた。何とも有り難い。お土産を持ってきておいて良かった。
◎大街道?2130頃?→松山駅 車番失念
東急インの前から市電に乗車。ここは県職員受験の際に泊まったとのこと。
大手町近くに伊予鉄道郊外線との直角平面交差がある。現在ではとても珍しい存在だ。電圧が異なるので、交差時にスパークが起こると言う。
松山駅でオレンジカードを購入してから、駅改札でしばらく列車を眺める。松山駅はホームが2面3線しかなく、駅裏は松山運転所。松山運転所への出入りは高松方からしか出来ないので、線路のやり繰りが厳しいそうだ。先程特急宇和海で来た時に、しおかぜが止まっているホームに入線したが、これもそのやり繰りの結果らしい。特急は原則として改札目の前の1番線に、上下線とも発着しているそうだ。
松山駅から帰ろうとしたのが22時半。早くも市電は終わっていたので、タクシーで送ってくれた。有り難くお礼を行って別れる。
風呂に行こうと思ったが、23時で終わっていたので荷物をまとめて寝ることにする。2430頃消灯。
前回(1994年)の四国旅行時の記録は以下のリンクへ
2日目 祖谷渓・かずら橋観光後、徳島本線、牟岐線、阿左海岸鉄道
4-5日目 伊予鉄道、南国号、中村、土佐電気鉄道、金刀比羅宮
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