横須賀線から中央快速線へのグリーン車乗継不可
2024年12月13日付けでJR東日本の2025年3月15日ダイヤ改正が発表されました。
在来線関連のトップに、中央線快速・青梅線でのグリーン車サービス開始を掲載しています。2024年10月から順次グリーン車が組み込まれ、この間はグリーン料金不要のお試し期間となっていますが、本営業の開始日が決まった訳です。
そのグリーン料金一覧の下に小さな文字で以下のように注記しています。
• 下記のご利用の場合、1枚のグリーン券ではお乗り継ぎいただけません。それぞれのご利用区間に有効なグリーン券をお買い求めください。
1)東京駅または新宿駅で、中央線快速と他線区とをお乗り継ぎの場合
2)立川駅で中央線快速(八王子・高尾・大月方面の各駅)と青梅線内の各駅とをお乗り継ぎの場合
即ち、中央快速線と横須賀線や湘南新宿ラインのような他線区のグリーン車は、1枚のグリーン券で乗り継ぎができないということが判明しました。
JRのグリーン車は原則として列車ごとにグリーン券が必要ですが、首都圏エリアの普通列車(快速を含む)グリーン車は、改札を出ないで「同一方向」に乗り継ぐ場合は、1枚のグリーン券で乗車できる特例があります。
この「同一方向」の定義が複雑で、時刻表の営業案内ページを読み解くと、現在、同一方向ではないため1枚のグリーン券で乗り継いで乗車できない区間は、以下のとおりです。
大宮駅で土呂以遠(東北本線)と宮原以遠(高崎線)の乗継
赤羽駅で十条以遠(赤羽線)と東十条または尾久以遠(東北本線)の乗継
千葉駅で本千葉以遠(外房線)と東千葉以遠(総武本線)の乗継
佐倉駅で南酒々井以遠(総武本線)と酒々井以遠(成田線)の乗継
蘇我駅で浜野以遠(内房線)と鎌取以遠(外房線)の乗継
品川駅で西大井以遠(通称品鶴線)と大井町以遠(東海道本線)の乗継
品川駅で高輪ゲートウェイ以遠(東海道本線)と大崎以遠(山手線)の乗継
横浜駅で川崎以遠(東海道本線)と新川崎以遠(通称品鶴線)の乗継
熱海駅で函南以遠(東海道本線)と来宮以遠(伊東線)の乗継
上野駅で尾久以遠(東北本線)と三河島以遠(常磐線)の乗継
東京駅で神田以遠(東北本線)と新日本橋以遠(総武本線)の乗継
ただし、大船駅で藤沢以遠(東海道本線)と北鎌倉以遠(横須賀線)の乗継は1枚のグリーン券で乗車可。
例えば、常磐線の水戸から東海道本線の熱海までは1枚で乗継可能ですが、高崎から千葉へ行くときは2枚のグリーン券が必要ということです。東逗子発の視点で改めて考えると、東逗子からはかなり広範囲に1枚のグリーン券で乗り継ぎができています。伊東や高崎、水戸、成田空港など、通常の経路で乗り継げば、普通列車グリーン車連結区間はどこへでも1枚のグリーン券で行けます。(東逗子から川崎へ行くのに横須賀線列車で品川まで乗車してから東海道線列車で戻ってくるような乗継は不可ですが。)
そのような中で、東逗子から八王子や大月までグリーン車で行くときはグリーン券が2枚必要になるのは、少し残念な気がします。
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