九州からの帰路、廃止を半年後に控えた寝台特急「富士」に大分から乗車しました。途中、「富士」は約1時間の遅延。結果として乗り納めを少し長めに堪能できました。
5日目へ平成20年(2008年)9月16日(火)
355頃、長岡京手前で停車した後、何度か発進と停車を繰り返し、長岡京駅にも短時間停車。長岡京駅に保線作業員らしき人が何人か見えた。停車時間はさほど長くなかったようで、長岡京を出ると速度を上げて走行している。何だったのだろうか。407に京都を通過。次の旅客扱い駅である名古屋まで147.6kmあるが、到着予定時刻まで69分しかない。表定速度80-90kmで計算しても30-40分は遅れているようだ。
452に米原を発車。京都から米原までの表定速度は90.2km/hという計算になり、かなり気合を入れて回復運転に努めたようだ。この分なら名古屋は30分遅れ程度。名古屋圏の通勤時間前だから、通勤列車優先で足止めという事態も避けられそうだ。
名古屋に550着、552発で33分遅れ。ここで下車した乗客も若干見られる。ホームのうどん屋も開店準備をしているようだ。夜が明けてきた。沿線の街灯はまた点いているが、遠くの家並みも見えるような明るさ。ただし、雲は厚い。金山駅の名鉄ホームには、この時間でも多くの乗客が電車を待っている。
6時を回った。線路際の用水路には、雨粒の落ちた波紋が見え、僅かに見える通行人は傘を差している。少し経つと、窓にも雨が当たるようになった。
豊橋までは時刻表上の表定速度が92km/hなので、これ以上に遅れを回復するのは難しいだろう。静岡付近では通勤時間にぶつかるので、遅れが広がるかも知れない。
615に車内放送開始。兵庫県内の有年・相生間で鹿と衝突して、その処理で30分遅れたとのこと。合わせて、この先の各駅の到着予定時刻の案内があった。横浜には1035(60分遅れ)、東京には1105着予定とのこと。その他の駅の時刻も詳細な案内であり、他の列車との兼ね合いを見て輸送指令が精密に弾き出したのだろう。現時点でそこまで予測した放送を聞くのは初めてだ。
更に、急ぎの乗客のために、新幹線振替輸送の案内もあった。静岡848発こだま532号の自由席へ、寝台特急券払い戻しなしの条件で振替とのことで、これなら東京へは所定より19分遅れの1017に着く。
633に車掌が各部屋を個別にノックし、振替希望の有無を聞いて回っていた。
遅れの原因は相生付近での鹿との衝突だったが、長岡京での急停車の原因は何か。勝手な推測だが、長岡京の先に向日町客車区があり、相生で応急処置をして来た列車の点検をしていたのかも知れない。長岡京のホームにいた作業員は、おそらく保線ではなく検修関係者で、長岡京の手前で一旦停車したのは、臨時停車を予告するため、長岡京の場内信号を赤にして一時停止させてから、ゆっくりと誘導したのではないだろうか。
7時過ぎに車内販売が巡回。弁当の種類は幕の内しかないようで、とりあえず携帯食もあるので見送り。
浜松は44分遅れの715に発車。所定より若干長めの停車時間だったが、ホームの売店はまだ閉まっていた。先行列車が詰まっているのか、列車は速度を落として走行。天竜川を720に通過したが、その3分前に熱海行924Mがいる。924Mの長時間停車は静岡826着まで予定されていないので、静岡までは、その後を追いながらゆっくり走るのだろうか。
安倍川と静岡の間では大幅に減速。その横を、新幹線列車が追い抜いて行った。静岡は834発車。買物をする程の停車時間は無かった。静岡を発車して、再度、この先の到着予定時刻の案内があった。富士855、沼津915、熱海935、横浜1035、東京1105とのこと。
富士山は半分くらい雲がかかっていて、その隙間から黒いシルエットを見せている。手前には製紙工場の白煙が立ち込め、雲と融合している。沼津手前左手の空地に「新車両基地建設地」の看板。
丹那トンネルを抜けて熱海に935着、937発。概ね朝の案内のとおりだ。根府川鉄橋を車内から撮影するため、熱海を出てから後方に向かう。わざと窓から離れて撮り、客車からの写真であることが分かるような構図にしてみた。
車掌に出会ったので、横浜から帰路の乗車券を購入。原券は回収。
次いで、富士とはやぶさの接合部分を撮影。ただ、走行中で揺れが激しいのでぶれたかもしれない。熱海までの停車駅で撮るべきだった。部屋で荷物をまとめてから再度最後部へ。最後部では後方の風景をビデオ撮影している人がいたが、その横の車掌室の窓から、大船のカーブで先頭部と大船観音を入れた構図での撮影をする。
部屋に戻って下車準備。戸塚付近では宇都宮行の湘南新宿ラインと併走。東戸塚辺りから減速したが、横浜には59分遅れの1034に到着した。
◎横浜 1047→1116 逗子 逗子行1180Y E231系10両編成8号車=モハE231-1048
横浜到着時は混んでいたが、横浜で下車する客が多く、余裕で座れた。だんだんと空いてきて、逗子到着時には8号車の乗客5人。上りホーム到着のため、エレベーターを使って下りホームへ移動。
◎逗子 1122→1124 東逗子 久里浜行1103H E217系4両編成 増2号車=モハE216-2040
4両編成だが、それでも席には余裕がある。逗子22分零秒に扉を閉め終え、定刻に発車した。
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