2001年08月 山陰3日目 - 381系グリーン開放、境線

山陰旅行3日目にして山陰地方を回り始めました。

381系快速のグリーン開放から始まり、境線に乗車してから松江近郊を回り、倉吉乗換で三朝温泉に泊まりました。

 

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平成13年(2001年)8月10日(金)

 6時40分に起床。シャワーを浴びて、朝食のため1階レストランへ下りる。前夜のチェックイン時に購入した前売券を見せる。メインの食堂は満席で、座敷に通された。食事が出てくるまでしばらく待たされた。カップスープ、トースト、ソーセージ、茹卵、サラダ等、コーヒーといった内容。分量はちょうどよいが、できればあとジュースも欲しかった。時間が残り少ないので急いで食べる。

 753頃チェックアウト。α-1ホテルのクイックチェックインの登録が済んだパスポートが戻ってきた。

道路を横断してすぐ目の前の松江駅へ入る。

◎松江 802→833 米子 通勤ライナー 米子行快速3416M 381系6両編成 3両目4号車=サロ381-31

当初予定に合わせた場合、758のスーパーくにびき4号になるが、松江でその列車に追い抜かれる通勤ライナーが381系の6両編成で、こちらのほうが空いていそうなので予定を変更した。といっても、米子で予定通りの列車に接続する。

乗ろうとして、グリーン車に普通車よりも多くの乗客が乗っていることに気付いた。時刻表上はグリーン車を連結しておらず、「グリーン車」デッキにも「自由席」の札が。ということは、これはグリーン開放ということか。つまり、グリーン車用の車両をグリーン車として使用せず、普通車と同様に利用できる措置。よく見ると通学の高校生らしき人を始めグリーンの客層に見えない人が目立つ。ということで、遠慮なくサロのゆったりした座席に落ち着く。車掌が通り掛かるが、案の定、グリーン券拝見とは言ってこない。横3列で、大きなリクライニングシートにフットレストが付き、枕の高さを調節できる。床はカーペット敷き。僅か30分の乗車は短かった。出雲市からならば1時間以上楽しめる訳で、地元でこれを知っている人は通勤が優雅なことだろう。

 米子に近付く。米子の機関区に放射状に広がる線路に、キハ181やディーゼル機関車が留置されている。


◎米子 839→918 境港 境港行641D キハ33 1001単行ワンマン扱い

橋を渡って0番線が境線のホーム。単行のディーゼルカーが停まっている。終点の境港が「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者水木しげるの出身地であることからそれにちなんだまちづくりがされていると聞いているが、この車両も、外側だけでなく、内側の天井にも鬼太郎の図柄が描かれている。夏休み中にもかかわらず、制服姿の高校生が多いが、その半数は後藤で下りた。後藤には車両基地もあるので、ここまでは架線が張ってある。

ワンマン列車の扱いだが、車掌が頻繁に巡回して、無人駅からの乗車券を販売している。

米子の近郊を抜けると、木々の間を縫うようにして走る。住宅と畑が点在している。曇天で、時折雨がぱらつく。

境港に到着。境線は特殊自動閉塞式(電子閉塞)のようで、到着すると駅の地上設備に到着の信号を送って閉塞を解除する仕組みになっているようだ。「到着ボタンは良いか」の大きな看板が駅側受信機に付いている。



駅前は水木しげるにちなんで、妖怪の銅像が至る所にある。郵便ポストの上には鬼太郎が乗っていた。駅前から「水木しげるロード」が伸びていて、大小の妖怪の像が並ぶ。少し散策するが、小雨が降りだしたのですぐ戻る。



境港はフェリーのターミナルにもなっていて、駅に隣接してターミナルビルがある。普通の土産物の他、様々な鬼太郎グッズを売店で売っている。建物はカーブを駆使した新しく奇麗な建物。

境港駅1005のバスに乗るつもりだったが、このバスは高速旅客船レインボーの接続バスで、レインボーが欠航のため走らないようだった。レインボー2が別ダイヤで運行するらしいので、一畑バスに電話してバス時刻を照会。その結果、松江駅行きは1054発とのことだった。しばらく駅待合室でバスを待つ。


◎境港駅 1054→1139 松江駅 松江駅行 一畑バス 島根22き12-98

この系統のバスは時間によって駅前から出るものと駅裏の港から出る場合があるようなので、両方を注視して待つ。駅のほうへ松江からのバスが入ってきたので、乗客が降りるのを待って乗車すると、本当は港かららしい。が、港への回送に便乗させてくれた。しかし紛らわしい。港まで来てからバスカードを購入してカードリーダーに通す。カードは島根県内の共通となっているようだ。鳥取県でも使えるならばもう1枚買っておこうと思ったが、1枚でやめておく。

港からそれなりの乗客があり、座席のおよそ半分が埋まる。車両は大形の観光型。港と松江市内を結ぶ便らしく、松江市内まではノンストップとのこと。境港市内を通って、境水道を橋で渡る。美保関の岬の端まで見渡せた。先刻乗ってきた境線とは細長い湾を挟んで反対側を走行している。境線は半島の中でも内陸部を走っていたが、こちらのバスが走る国道431号線は海岸を見通せるルート。小雨が降るが、細長い湾の向こう側は見通せる。バス車内に流れるラジオ放送によると、現在島根県西部と鳥取県に大雨洪水注意報が出ているが、現在のこの辺りはまだ小雨程度。1139レインボープラザ前着、1140発車。国道431号で工事区間が多かったせいか遅れている。市内に入って道路の流れも悪くなった。

松江駅に着いたのは1152。すぐ横を八重垣行きのバスが出ていった。市内を走っているバスの前面行き先表示はLEDを使用しているものが圧倒的に多い。


◎松江駅 1203→1221 風土記の丘 八雲行一畑バス  島根22 16-85

次の八重垣行まで30分あるので、先に風土記の丘に行ってそこから八重垣神社に回ることにした。程なく八雲行が来たので乗車。風土記の丘入り口まで行く。雨が降った直後で、バスを降りたところは水溜まりになっていた。


風土記の丘センターを左に見て田の間の舗装道路を進む。少し歩いて神魂(かもす)神社。規模はさほど大きくないが、急な階段を登ったとろにある本殿の造営時期は出雲大社よりも古く、古来の大社造りを伝えるものとして国宝に指定されている。


はにわロードという遊歩道を通って八重垣神社に行くつもりだったが、入り口が分からず通り過ぎてしまったようで、大庭公民館の方へ回ってしまったようだ。しかし、これはと思う方向へ歩き、途中迷いながらも何とか1315頃に八重垣神社に到着した。

本殿は修繕中で、横に仮殿が造られていた。先ずは参拝。八重垣神社は縁結びの神として知られている。お守りも縁結びのものが幾種類も並んでいて、掲げられている絵馬の記載内容も、その系統が多い。また、奥の細い道を隔てた林の中に鏡の池があり、その池に社務所で購入した占い用紙に10円または100円硬貨を載せて浮かべる良縁占いというものがある。沈むまでの時間が15分程度と早い場合は早く良縁があり、30分以上と遅い場合は縁が遅いとされている。また、沈んだ位置が岸に近い場合は身近なところで縁があるらしい。100円硬貨を載せて試してみた。その結果、岸に接触して5分13秒で沈んだ。身近なところで結構早く見付かるということか。


◎八重垣神社 1350→1417頃 松江駅 松江駅メッセ経由一畑バス本社行

バスの冷房で涼みながら松江駅へ。松江駅ビルシャミネ1階のドムドムバーガーでベーコンエッグバーガーを購入。自販機で買った飲料とともにやくもに持ち込む。


◎松江 1428→1449 米子  やくも20号 岡山行 L特急1030M 381系6両編成 先頭6号車=クモハ381-5

島根県西部で大雨とのことで、ダイヤには若干の遅れが出ている。やくも20号は、3分遅れの1431に発車。振り子機能を生かして高速走行する。中海を左に見ながら昼食。検札時に、周遊きっぷゾーン券の端である大山口から倉吉までの乗車券を購入。

米子到着は1452で3分遅れは変わらず。


◎米子 1455→1608 倉吉  鳥取行246D  キハ47系2両編成先頭=キハ47 7

橋を渡って隣ホーム3番線から発車。それなりに混んでいる。空席も若干あるが、しばらく立ち、空きが増えてから座った。雨は降っていないようだが曇天で、右手の大山は頂上付近が斜めの雲に隠れている。


◎倉吉駅 1615→1638 三朝温泉  東高経由三朝温泉行 日ノ丸自動車バス 鳥22か1013

時刻表8月号では1617発となっているが、1615に乗ろうとするといきなりドアが閉まる。慌ててドアをたたいて開けてもらい乗車。時刻改正があったようだ。乗客は10人余り。バスカードはないようだ。乗降口にカードリーダーはない。

三徳川をさかのぼって三朝温泉に向かう。雨が降っていたせいか、川の水量はそこそこある。

三朝橋を渡ってすぐの三朝温泉で下車。バス停前のバス営業所で時刻表を貰う。明日の朝は倉吉市内(駅からは離れている。昔、倉吉線が倉吉駅から分岐して、市内を通って関金方面に伸びていた)へ行く予定で、一旦倉吉駅に出てから乗り換えるのかと考えていたが、三朝温泉から直接市内へ出る便があるようだ。

三朝橋の下の露天風呂は、この時間は入浴者がいないようだ。後で入りに来よう。



温泉街を歩いて橋を恋谷橋を渡って今日の宿泊地、町営国民宿舎のブランナールみささに到着。以前泊まったことのある三朝温泉会館が改築されたもので、欧州の城をイメージした造り。玄関前に、キュリー婦人の像、野外ステージのようなものと、露天風呂がある。

17時に建物に入りチェックイン。303号室。案内図の裏面にテレビ欄をコピーしたものをくれる。正面露天風呂には桶などが常設していないので、フロントに申し出れば貸し出されるそうだ。エレベーターで3階へ上がる。部屋の電源はタブレット式だが、ルームキーとは別に差されている。小さなタオルはあるが、バスタオルは設置されていない。お茶を飲んで一休みして1740過ぎから2階の大浴場へ行く。浴槽には部分的にバブル機能がある。他に打たせ湯、飲泉用の蛇口、スチームサウナがある。一通り回って出る。

部屋に戻って休憩した後、1830から1900まで2階の食堂で夕食。大体普通の旅館と同じだが、天麩羅の中に筍があるのは珍しかった。浴衣に着替えてから食べたのだが、袖の関係で奥の方の皿が取りにくい。食事のときは普通の格好の方が便利だ。

食後部屋で休憩し、1940頃に河原風呂に向かう。宿の玄関の戸棚に外出用の下駄があるのでそれを借りて出る。三朝橋の下にある河原風呂に入浴。地元のおじさんや、家族旅行で来た父子等が代わる代わる入浴。半身を出して涼んだりしながらゆっくり滞在。橋の上から様子を伺う人はいても、入ってくる人はさほど多くない。浴槽内かその周囲にいる人は常時平均して3、4人程度。

風呂から上がり、すぐ近くの「陣所の館」を見物。230までで入館無料。毎年5月4日に行われる大綱引きに関するもの。太い藤かずらで作られた大きな縄の一部(綱引きの時は長さ80mで、5m位に切ったもの)が展示され、綱引き祭のビデオが放映されている。案内人?のおじさんが所々で解説をする。見終わって温泉街を歩く。射的やピンボール、パチンコを備えた昔ながらの娯楽場がある。「ヌード」とか「入浴料5,000円」とか怪しげな看板を掲げた店の前には客引きがいる。以前に博多の裏通りや戸倉上山田温泉街ではしつこいくらいに声をかけてきたが、ここでは素通りできた。Tシャツにハーフパンツの格好だったから18歳未満と思われたという訳ではないだろうけど。

宿に戻ったのは2040頃。門限は23時なので後でもう一度河原風呂に行く予定で、部屋でテレビを見ながら休憩。今日のニュースは、小泉総理大臣が自民党総裁に無投票再選されたことや、渇水による利根川の取水制限開始など。外為は1米ドル=122円近辺、日経平均は11,700円代。

22時を回って、再び河原風呂へ向かう。この時間でも小さな子供を連れた父親がいる。またしばらく出たり入ったりを繰り返す。いつの間にか蚊に刺されてしまったようだ。混んできたのをきっかけに2240頃撤収。まっすぐ宿に戻る。なお、22時以降のフロントでの鍵の出し入れはフロントの担当者ではなく、守衛らしき人。

部屋に戻って少し休憩して、2315に2階の大浴場。ここは2330までで、サウナは23時で終わっている。間もなく終わる時間帯のため他に入浴客はなく、貸し切り状態だった。簡単に入り、部屋に戻る。テレビを見ながらごろごろして、2530頃消灯。

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